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●全国高校サッカー選手権山梨県大会 決勝
~山梨学院が帝京第三に4対1で勝利し今季初冠~
~速攻から試合を決め2年連続6回目の選手権へ~

第96回全国高校サッカー選手権大会山梨県大会決勝が11月18日、甲府・小瀬スポーツ公園山梨中銀スタジアムで行われた。2年連続の選手権出場を目指す山梨学院高は今夏のIH県代表の帝京第三高と対戦。試合は序盤から山梨学院が速攻で試合の主導権を握る。前半3分に山学がFW宮崎純真のシュートで先制すると、縦に速い攻撃で帝三ゴールに襲い掛かかり、10分にはゴール前のこぼれ球をMF野村海が押し込み、2点目を追加。25分には山学はピンチの場面を迎えるも、守護神GK大嶌宏汰が果敢に飛び出し、好セーブで得点を与えない。2対0で前半を折り返し、後半序盤は決定機に欠き追加点を奪えず、山学が我慢の時間が続く。後半13分、MF天野菖梧の豪快なミドルシュー トで欲しかった追加点が入り、山学が帝三を3対0と突き放す。さらに26分、同じくMF天野菖梧が4点目を追加。山学は、攻め込まれてもGK大嶌が体を張った守備でゴールを死守。山学は後半ATに失点したものの、4対1で勝利し、今季初冠で2年連続6回目の全国切符を獲得した。

山梨学院高は準決勝で、日本航空高と対戦し、U―18日本代表のFW加藤拓己主将(3年)の7試合連続ゴールで先制し、2対0で勝利し、4年連続の決勝進出を決めた。対する帝京第三高は、準決勝で昨年のこの大会準優勝の韮崎高に2対1と競り勝ち、2年ぶりの決勝に進出。帝三は、今夏のIH予選決勝で山学に勝利し、県代表として出場した南東北総体では、ベスト16に入った。山梨中銀スタジアムのバックスタンドには両校の大応援団が陣取り、ユニフォーム型のビッグフラッグが掲げられ、山梨県代表を決める今季最後の戦いが、山学のキックオフで始まった。

第96回全国高校サッカー選手権山梨県大会 決勝
≪山梨学院高VS帝京第三高≫(11/18)山梨中銀スタジアム

○ 山梨学院高 4

前半 2-0
後半 2-1
1 帝京第三高 ●
山学得点者:宮崎純真、野村海、天野菖梧2

試合は序盤から山梨学院が主導権を握る。今大会4得点のFW加藤は立ち上がりからフルスロットルでピッチを縦横無尽に駆け回る。前半3分、前線に流れたボールにFW宮崎純真(2年)が反応し、ボールを奪うと帝三DFをかわしゴールエリアまでドリブルで持ち込みシュート。ボールはゴール左隅に決まり、早い時間で山学が先制。さらに山学は、厳しいプレスやインターセプトでボールを奪うと縦に速い攻撃で帝三ゴールに襲い掛かる。10分には右サイドからDF天野祐介(3年)の正確なクロスがゴール前に入り、1度はクリアされたもののこぼれ球をMF野村海(2年)が押し込み、2点目を追加。25分には山学DFラインの裏を取られ、ゴール前でピンチの場面を迎えるも、山学守護 神GK大嶌宏汰(3年)が果敢に飛び出し、好セーブで得点を与えない。2対0で前半を折り返し、後半も山学ペースで試合は進むが、決定機に欠き追加点を奪えず、山学の我慢の時間が続く。後半13分、ついに欲しかった追加点が入る。左サイド中盤でMF天野菖梧(3年)がボールを受けると、ドリブル突破をはかり帝三DFをかわし、豪快なミドルシュートでゴールネットを揺らし、山学が帝三を3対0と突き放す。さらに26分、CKのセットプレーからFW加藤のヘディングシュートが阻まれたものの、ゴール前につけていたMF天野菖梧が押し込み4点目。山学は、攻め込まれてもGK大嶌が準決勝同様の体を張った守備でゴールを死守。フィールドプレーヤーもセカンドボールへの対応や球際の強さ 、当たり負けしないフィジカルの強さを見せ、終始山学が試合を支配。山学は後半アディショナルタイムにパスミスからゴール前にボールをつながれ、得点を許したものの、4対1で勝利。山学が、今季初冠で2年連続6回目の全国切符を獲得した。表彰式後にはイレブンが応援スタンド前で、80分間絶え間なく大声援を送り続けた応援団に感謝の気持ちを伝え、喜びを分かち合った。

試合後、安倍一雄監督は「前半で畳み掛けたかったが、相手も力があるので、2点取ってから試合が動かない時間が続いたが、夏にしっかりと鍛えたので、心配はなかった。全国では昨年のベスト16の壁を破って一つでも上を目指したい。前に行く勢いはついてきて強さが出てきたので、個々の力をもっと出せるように精密さ正確さをこの1か月で磨いていきたい」と述べた。横森巧総監督は「夏以降のトレーニングの成果と怪我から復帰した加藤や宮崎の存在でチームに柱ができて、非常に良いゲームができた。全国に行けば気の抜けないゲームになるが、今年は選手個々の特徴が全国でも通用すると思うので、失点をしないよう、守備面で注意を払っていけば十分に戦えると思う」と評した。加藤拓己主将は「相手が押し込んでくるのは分かっていたので、後ろの守備陣が0で抑える気持ちが強く、全体として最初の15分をしのげたのがきょうの勝因になり、(3点目の)菖梧の1点が勝負の分かれ目になったと思います。去年、自分自身は選手権の試合に出られなかったので、全国では自分の最高のプレーをして、先輩たちやこれまで支えてくれた人に恩返しができるよう、頑張りたいです」と述べた。この日2得点をあげ、チームの勝利に貢献した天野菖梧選手は「きょう絶対に勝ちたかったので勝てて良かったです。自分たちは一体感のあるチームなので応援も選手も気持ちは一つで戦えました。最近はベスト16の壁を超えられていないので、一勝一勝確実に勝って頂点を取りたいです」と語った。

第96回全国高校サッカー選手権大会は11月20日に組み合わせ抽選が行われ、12月30日に東京・駒沢陸上競技場で開幕。国立競技場が3年前から改修工事に入り、準決勝・決勝は昨年同様に埼玉スタジアム2002で行われる。2年連続で選手権のピッチに立つ山学イレブン。一つでも上を目指し、仲間たちの思いを胸に、青きイレブンの挑戦が今年も始まる。
文(Y.Y)、カメラ(平川大雪、Y.Y)2017.11.18