山梨学院パブリシティセンター

HOME

山梨学院パブリシティセンターニュースファイルイメージ画像

●2017全日本大学空手道選手権(インカレ)
~男子団体形3大会ぶり3位、初の決勝には進めず~
~女子団体組手、準々決勝で敗れベスト8~

平成29年度「第61回全日本大学空手道選手権大会」(インカレ)が11月19日、東京・日本武道館で行われた。地区予選を勝ち抜いた男子63大学、女子56大学の精鋭が“武道の聖地”に集った。試合は団体対抗戦で行われ、『組手』は男女共にトーナメント方式。『形』は、予選の採点方式による上位4チームが決勝トーナメントで1位を競う。山梨学院大の男子は10月の関東大会で山梨学院大伝統の団体形で準優勝、女子は3位。力を付けてきた男女団体組手は男女ともには2回戦で敗れはしたがインカレ出場権を獲得。4年連続の全種目出場となり臨んだ今大会は、男子団体形で村田望留(3年)、大家廉(2年)、中村脩平(2年)チームが予選を3位で通過し、上位4チームが出場できる決勝トーナメントに進出も、準決勝で予選2位の同志社大に敗れ3年ぶりの3位となり、初の決勝戦に進むことはできなかった。女子は渡辺ほのか、馬場ひかる、大内郁美の3年生トリオで予選に臨んだが5位となり惜しくも決勝トーナメントには進めなかった。また、女子団体組手は澤中梨奈(2年)、田井碧(1年)を中心に桂川麻衣子(2年)と日向琴乃(2年)が出場、準々決勝で敗れベスト8となった。男子団体組手は、2回戦で敗退した。

形競技は、それぞれの流派の決まった形を演武し、技の切れ、力強さ、スピード、決め、気合などで相手との上手さを競う。団体形は3人1組で形を演武し、チームとしての一体感、一致、技の上手さ、集中力で勝敗を決める。

形の部は、採点方式による予選が行われ、男子が15校、女子は14校が出場。男女共に3人による団体演武で上位4校が決勝トーナメントに進出する。予選の採点結果、男子は帝京大が1位、2位同志社大、3位山梨学院大、4位国士館大(以上準決勝進出)となり、準決勝では2位の同志社と対戦したが1-4で敗れ3位となった。女子は健闘したものの、予選5位で決勝進出はならなかった。

◆男子団体形《村田望瑠、大家廉、中村脩平、大上健》

今大会男子団体形に山梨学院大は、10月に行われた関東大会準優勝の実績を持って今大会、村田望瑠(3年 山梨学院高)、大家廉、中村脩平、大上健の布陣で臨んだ。
予選は、採点方式で行われ、上位4位までが決勝トーナメントに進出する。山梨学院のメンバーは真ん中に村田、右後ろに中村、左後ろに大家。15大学が出場する中、615番目最後に登場した山梨学院は指定形・糸東『セイエンチン』を披露。『セイエンチン』は緩急の動作があり、動作が小さくならないことがポイント。3人は三位一体の力強く、スピード、切れのある演武を見せ、3位で通過した。決勝トーナメントは、男女ともトーナメント方式、旗による判定で勝敗を決める。準決勝では2位通過の同志社大と対戦。まず山梨学院大が形名『スーパーリンペイ』を演武。この形は、多彩な動きが特徴でバランスの維持が求められ、最後までやりきる体力が必要。3人はスピード・高さ、パワーを意識したバランスを強調し見事に演舞を決めた。しかし、同志社大の演武はそれを上回り1-4で敗れ決勝には進むことはできず3位となった。チームリーダーの村田望留選手は「試合独特な緊張感があり、練習通りにはいかなかったですけど、目標の一つとして決勝トーナメントに上がるというのは達成できたので、一つひとつではあるんですが来年は優勝を狙って鍛錬を重ねていきたいです」と話した。
試合結果は優勝・帝京大(10年連続)、2位・同志社大、3位・山梨学院大、国士舘大となった。

◆女子団体形《渡辺ほのか、馬場ひかる、大内郁美、竹原由菜》

女子団体形は関東大会3位になった同じ布陣、渡辺ほのか(3年 新潟・燕高)、馬場ひかる(3年 新潟・第一高)、大内郁美(3年 埼玉栄高)の3人が採点方式による予選ラウンドに挑んだ。昨年2回戦敗退した山梨学院チームは14チーム中4番目に登場した。中央に渡辺、向かって右後ろに大内、左後ろに馬場の布陣で臨んだ。3人は、得意形・糸東『バッサイダイ』を攻守のバランスが取れ、呼吸の合った演武を披露し、ここまで1位で後続の演武を待ったが、4チームが得点を上回り5位となり決勝トーナメントに進出を逃した。チームリーダーの渡辺ほのか選手は「最初のメンバーが怪我で外れてしまい、メンバーを入れ替えての試合だったので準備期間も短く大変でしたけどチーム一丸となった演武ができましたが、結果は悔しいです」と話した。試合結果は帝京大が8連覇を達成した。

◆女子団体組手《澤中梨奈、桂川麻衣子、日向琴乃、田井碧、大内郁美、小松春香》

山梨学院大女子団体組手は、連続7回出場。今大会の女子団体組手は55チームがトーナメント方式で優勝を目指して熱い戦いが繰り広げられた。山梨学院は、1回戦佛教大学と対戦、先鋒のエース澤中梨奈(2年 兵庫・夙川学院高)が4-1で勝利、中堅の田井碧(1年 夙川学院高)は3-0、大将の日向琴乃(2年 山梨学院高)は0-1で敗れたが、2勝1敗で初戦を突破した。2回戦の対戦相手は山口大。先鋒の澤中梨奈は、開始早々、有効(1点)を奪うと、その後も立て続けにポイントを重ね6-0で勝利。続く中堅の田井は引き分け、大将の桂川が豪快に中段蹴りの技あり(2点)を決め先制。その後も有効を奪い。5-0で勝利し3回戦に進んだ。次の対戦はシード校の同志社大。先鋒の澤中は、プレッシャーを掛けてくる相手に先制を取られたが、その後は、落ち着いて対処し2-1で後続を勢いづけた。中堅・田井は1年生ながらも強気の攻めで得点を先取、主導権を握る。同点にされるも有効打で得点を重ね4-2の2勝0敗で勝利した。準々決勝に進み、駒澤大学と対戦した。駒澤大学は関東地区では、絶対王者の帝京大学に次ぐ強豪校。先鋒澤中は、序盤に先手を取られたが、徐々に間合いを狭め反撃に出るも、得点を奪えず0-1で敗退。中堅の田井も相手の攻守に阻まれ0-2で敗れ、女子初の準決勝に進めずベスト8で今大会を終えた。チームリーダー澤中梨奈選手は「目標としては一番上を目指していたのですが、これまでの結果から一戦一戦全力でしっかり3人で取り組むことができたと思います。この前の関東大会でも駒澤大に負けていたのでその悔しさを晴らして帝京大にチャレンジしたい気持ちはあったのですが、まだまだ1,2年生の若いチームなのでもっと成長して次に挑んでいけるように頑張りたいと思います」と前を向いた。

◆男子団体組手《松嶋慶樹、安藤稜、貫井颯人、高橋健吾、工藤晃裕、金子裕或、平新涼雅、石坂稜、小林広樹、内藤蒼太》

63チームで行われた男子団体組手の山梨学院チームは、今回で5連続出場となる。松嶋慶樹主将(4年 埼玉・進修館高)、安藤稜(4年 大分・高田高)、高橋健吾(1年 東京・保善高)、貫井颯太(2年 帝京高)、工藤晃裕(1年 帝京高)の布陣で臨んだ。初戦は、過去に3度の準優勝を果たしている伝統校福岡大と対戦し3-2で勝利したが、2回戦は、関西地区の雄・近畿大工学部と対戦1-3で敗退した。

試合後、片田貴士監督は「男女とも個人の力は一人ひとり高くなって全国でも十分通用すると思いますが、反省点としてはチームワークと流れをしっかり息を揃えることを課題としてやっていきたい。組手の女子は8位とまずまずの結果を残しました。男子も2回戦敗退でしたが力はつけています」と振り返った。

文(K.F) カメラ(平川大雪) 2017.11.20