山梨学院パブリシティセンター

HOME

山梨学院パブリシティセンターニュースファイルイメージ画像

●2017全日本学生スピードスケート選手権 最終日
~高山(瑞)1500m3位、5000m2位、総合2位~
~持田500、1000m、総合ともに6位入賞~

平成29年度「第37回全日本学生スピードスケート選手権大会」最終日が12月3日、群馬県総合スポーツセンター伊香保リンクで行われた。大会は、スプリントを競う短距離のスプリント競技部門(SP)と短距離から長距離までのオールラウンドの力を競う総合競技部門(AR)の2部門で、それぞれの種目別優勝と総合優勝を2日間にわたって氷上で熱い戦いが繰り広げられた。2日目の山梨学院は、昨日と同様にスプリント部門に男女各3人、総合競技部門に男子5人と女子7人が出場、その内、女子総合競技部門で高山瑞穂(3年)が1500mで3位、5000mで2位となり、1日目の2種目を合わせた総合成績で4位から2位と順位を上げ、表彰台に立った。他にAR部門では原田梨央(4年)が総合成績7位。女子SP部門では、持田かおり(2年)、虫狩光桜(3年)がそれぞれ500、1000mで6位、7位となり2日間の総合成績でも6位、7位となった。持田は6位入賞で賞状を授与された。男子は、1日目の不振から立ち直れず上位に食い込んだものはいなかった。2日間を通じ、表彰台は高山(瑞)ひとりだけだったものの、女子は総じて夏の練習の成果が表れた大会だったと言える。山梨学院大スケート部は、年明けの1月4日から8日まで長野県軽井沢町で開催される日本学生氷上競技選手権(インカレ)へ照準を定め、さらなる調整を図り母校の名誉を懸け大学対抗戦に臨む。

スプリントを競う短距離のスプリント競技部門は1日目、2日目に500m、1000mを各1本、2日目に同種目を各1本ずつ滑り、1競技ごとに順位を決め、そのタイムによるポイントで総合順位を争う。短距離から長距離までのオールラウンドの総合競技部門は、男子は1日目に、500mと5000m、2日目に1500mと10000m、女子は1日目に500mと3000m、2日目に1500mと5000mの種目が行われ、それぞれ各種目別で優勝を競い合い、2日間の各順位ポイントで総合順位が決められる。

2日目の最終日、昨日の寒さがいくらか和らぎ、雲一つない青空が広がった伊香保リンクは、氷の状態も最高に仕上がった。好記録が期待される中、2日目最終日のレースが始まった。午前中にスプリント部門男女500m、1000mの2本目。午後から総合競技部門男女1500m、男子10000m、女子5000mが行われた。

◆2日目《女子総合競技部門》
2日目の総合競技部門の最初の種目は1500m。昨日の500m、3000mとこの種目までの結果で12位以内に入らないと、次の5000mに進めない。山梨学院女子は7人の選手が挑み、3人が最終種目に進出、ともにベスト10に入る健闘を見せた。昨日、得意の3000mで5位に着け、2距離終了時に4位と表彰台を狙える位置にいた高山瑞穂が意地を見せた。1500mは少し不安と言っていたが気持ちの入った滑りで3位に入り、まずは距離別で表彰台を獲得した。5000mは同走でこの種目1位となった日体大の選手に最後かわされたが、安定した滑りで2位となり2つ目の表彰台となった。この結果、総合成績も2位と順位を上げた。高山瑞穂選手は「うれしいです。(表彰台)正直だめかなと思ったんですけど、1500はタイム的にはそれほどですが周りの選手も良くなかったので」と謙虚に話す。5000mについては、「あまり滑ったことがないですが、想定していたタイムよりは5秒ほど速かったので思っていた以上に滑れました」と手応えを口にした。他の選手の結果は下記の通り。

◆女子総合競技部門 2日目成績

名前・学年・出身校 1日目成績 1500m 5000m 総合成績
高山瑞穂(3年)北海道・駒澤大附苫小牧 4位 3位 2位 2位
原田梨央(4年)北海道・白樺学園 9位 8位 8位 7位
蓑田結依(3年)北海道・白樺学園 11位 18位 7位 10位
川上琴子(3年)北海道・帯広農 17位 10位   14位
高山菜摘(4年)北海道・駒澤大附苫小牧 18位 16位   18位
細田京香(1年)長野・長野 19位 15位   16位
相良茉莉奈(1年)山梨・帝京第三 22位 22位   21位


※1500mまでの3距離終了時12位までが5000mに出場できる。

一方の男子は、3距離目の1500mでも結果を残せず10000mに進めなかった。

◆男子総合競技部門 2日目成績

名前・学年・出身校 1日目成績 1500m 10000m 総合成績
山本大平(4年)青森・八戸西 31位 27位   28位
赤神 諒 (3年)北海道・釧路北陽 36位 22位   33位
伊藤研太(1年)長野・松代 44位 46位   44位
山本大生(3年)青森・八戸西 46位 41位   42位
井出歩夢(1年)北海道・本別 45位 49位   47位


※1500mまでの3距離終了時で12位以内が10000mに出場できる。

◆2日目《女子スプリント競技部門》
午前中に行われたスプリント部門で、虫狩光桜は、昨日の1000mで同走した格上の選手に食い下がる好走で4位なったがレースの後遺症か、スタートから滑りに切れがないままゴールした。「全然身体が動きませんでした」と悔やんだ。結果は7位、2日間の総合成績は6位と順位を一つ落とした。虫狩光桜選手は「先週のジャパンカップ(14位)で精神的に弱くなっていたので、今回の7位は正直うれしいことではあるんですけど、ここまで来たのなら表彰台を目指したかったなと思うので来年の目標にはなりました」と前を向いた。2日間安定した順位を堅持した持田かおり選手は「2日間通じて悪くはなかったですが、他の大学の選手に比べたらまだまだと感じました」と反省した。「入賞を目指していたので総合6位入賞は、まずまずですね」と話した。

◆スプリント競技部門 2日目女子成績

名前・学年・出身校 1日目成績 1500m 1000m 総合成績
虫狩光桜(3年) 北海道・池田 6位 7位 7位 7位
持田あかり(2年) 北海道・白樺学園 7位 6位 6位 6位
堀内祐実(1年) 山梨・吉田 12位 14位 14位 12位


◆スプリント競技部門 2日目男子成績

名前・学年・出身校 1日目成績 1500m 1000m 総合成績
渡辺 晟 (4年) 福島・郡山商 15位 15位 18位 16位
岡田 峻(2年)北海道・釧路江南 30位 29位 棄権  
青木雅弥(2年)北海道・池田 33位 31位 33位 31位


レース後、川上隆史監督は「最近の山梨学院の競技レベルが下がったと言われていたのですが、3年、4年生が頑張ってくれて、徐々に上位を狙える復活の兆しが出てきた大会でした。表彰台には登れなかった選手も4位、5位など入賞ラインに何人かいますので、個人個人の課題をしっかり把握してステップアップしています」と大会を振り返った。

来年1月4日から8日の日程で「日本学生氷上選手権」(インカレ)が長野県・軽井沢町で行われる。

文(K.F) カメラ(平川大雪)スケート部提供(表彰式) 2017.12.3