山梨学院パブリシティセンター

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●高円宮牌2017男子ホッケー日本リーグ 決勝戦
~山学大準優勝。7年ぶり2度目の優勝を狙うも~
~スピード感溢れる展開にホッケーファンも大満足~

「高円宮牌2017男子ホッケー日本リーグ」決勝戦が12月17日、東京・駒沢オリンピック公園第一球技場で行われた。日本リーグは4月開幕し、社会人、大学の6チームが2試合ずつ戦いリーグレギュラーステージの順位を決め、2位から3位が準決勝を争い1位のチームと決勝戦で優勝を争う。山梨学院OCTOBER EAGLESはリーグレギュラーステージを1位で通過しシード権を獲得、2010年以来、7年ぶり2度目の優勝を目指した。決勝戦の相手はレギュラーステージ2位で準決勝戦を勝ち抜いた岐阜朝日クラブとなった。岐阜朝日クラブは先月行われた全日本選手権で優勝、山梨学院とはレギュラーステージの対戦成績は2分けの相手。駒沢公園の空は青く澄みわたり、冷たい木枯らしが吹く中,熱い戦いが山梨学院のセンターパスで始まった。開始早々僅か1分、岐阜朝日クラブはディフェンスの一瞬の隙を突き、先制。山梨学院が追う展開に。その後は、互いにスピードのある攻防を見せ、譲らない。第2Q、7分にも岐阜朝日がシュートを決め、追加点を許した。山梨学院は第3Qに猛攻を仕掛けるが今一歩得点に結びつかないまま第4に突入。リードを守ろうと引いて守る岐阜朝日に山梨学院は襲い掛かるが、堅い相手ディフェンスを崩すことができず、0-2で終了。インカレに続く優勝を飾ることができなかった。

山梨学院ホッケー部男子は、7月の大学王座、11月の全日本選手権と優勝の呼び声が高かったものの、準決勝で敗れともに3位と涙を呑んだ。11月の全日本学生選手権(インカレ)に今季初めての優勝を勝ち取り、その余勢を駆って男子日本リーグで7年ぶり2度目の優勝を懸け決勝戦に臨んだ。4月から始まった男子日本リーグレギュラーステージを7勝1敗2分けで1位通過。ファイナルステージでは1位のシード権を得て、レギュラーステージ2位と3位の勝者と優勝を懸けて戦うことになった。男子日本リーグ戦は、H1の6チームと下位リーグのH2の6チームに分かれており、H1の6位とH2の2位は自動昇降。H1の5位とH2の2位は入替戦を行う。山梨学院OCTOBER EAGLESの対戦相手は、昨年のH2で優勝し、H1に今季昇格した岐阜朝日クラブ。岐阜朝日は、社会人と大学生との混成チームで、11月行われた全日本選手権に初優勝し、堅守が特長のチーム。全日本での対戦はなかったが、日本リーグでは2分けと実力は拮抗している。

試合は、山梨学院のセンターパスで始まった。立ち上がり僅か1分、岐阜朝日クラブは山梨学院ディフェンス陣の一瞬の隙を突き、日本代表の田中健太がシュートを決め先制。山梨学院が追う展開に。小沢諒主将と山﨑晃嗣のドリブル突破とセンタリングで攻め込むが相手ディフェンスに阻まれる。残り1分を切ったところで山梨学院はPC(ペナルティコーナー)を得るが決めきれず0-1で第1Q終了。第2Qに入っても開始早々から激しい攻防を繰り広げる。7分に山梨学院陣内のセンタサークル内に詰めていた岐阜朝日・田中健太が右サイドからのセンタリングを受け、リバースシュートを決めリードを2点にした。第3Q、追いつきたい山梨学院は、何度もゴール前に攻め込む猛攻を仕掛けるが相手GK(ゴールキーパー)に阻まれ得点できない。スタンドに駆けつけた男女ホッケー部員も“戦うのは一緒”と一際大きな声援を送り選手を鼓舞した。残り2分、1分にも再三の決定的なシュートを決められずに1点が遠い。0-2のまま第4Qに入り、リードを守ろうと引く岐阜朝日に山梨学院はなおも襲い掛かかるも、最後まで堅い相手ディフェンスを崩すことができず0-2で終了。7年ぶり2度目の優勝を飾ることができなかった。山梨学院は敗れはしたものの、実力伯仲の熱い試合展開にホッケーファンからは惜しみない拍手が送られた。
(※PC=守備側の選手が反則を犯した場合に攻撃側に与えられるセットプレー)

最終順位は、優勝:岐阜朝日クラブ、準優勝:山梨学院大学、3位:天理大学ベアーズ、4位:立命館ホリーズとなった。

高円宮牌2017男子ホッケー日本リーグ 決勝戦
《山梨学院VS岐阜朝日クラブ》12/17 東京・駒沢オリンピック公園第一球技場
● 山梨学院OCTOBER
EAGLES 0
第1Q 0-1
第2Q 0-1
第3Q 0-0
第4Q 0-0
2 岐阜朝日クラブ ○
得点=岐阜朝日クラブ:田中健太(1分、22分)

試合後、チームメイトを鼓舞し続けた小沢諒主将は「優勝はできなかったですけど、年間を通してやってきた自分たちのホッケーはしっかりと見せられたと思うので、ここまでできたのもチームメイトのおかげですし、1年間、監督、コーチと4年生中心にチームを作ってきたことでここまでやれたと思います」と結果には納得した。最後までゴールを狙い続けたポイントゲッターの山﨑晃嗣選手は「4年間やってきて最後に優勝したかったですけど、自分はシュートを打って決め切れなかったので責任を感じています。結構攻め込んでサークルインしたんですけど、サークル内での余裕と状況判断が足りなかったかなと思います。(後輩には)4年生は良い選手がいて背中で引っ張ってきたので、今日のこの悔しさを忘れずに来年は頑張って欲しい」と山梨学院の伝統を託す。三澤孝康監督は「2点目の失点が自分たちのミスからボールを奪われて角度のないところからシュートを決められてしまったのが痛かったです。あと第3Qあれだけ攻めて1点が遠かったです。1点入っていれば流れが変わっていましたね。今シーズンは、結局優勝できたのは、先日のインカレだけでしたから昨年のチームを超え切れなかったです」と振り返った。寺本祐治総監督は「相手のディフェンスは堅いのは分かっていたんですけど、第3Qで1点入っていれば大分うちに流れが傾いてきたんでしょうけど、その中で学生らしくどんどんチャレンジしてくれたので良いゲームになりました。このチームはどのチームとやっても劣るようなところがない実力のあるチームですから、東京オリンピックに向けていい流れできていたので、そこで何とか一矢を報いたい気持ちもあったのですが」と残念がった。

山梨学院大男子ホッケー部は、この大会を機に世代交代を行い、新生チームによって伝統を継承、王者を目指す。  

文(K.F) カメラ(平川大雪) 2017.12.17