●山学短大・山梨中銀連携事業で子どもの夢実現
~絵で描いた、食べてみたい「夢のケーキ」表彰式~
~山学短大生、入賞者の絵をケーキで忠実に再現~
山梨学院短期大学と山梨中央銀行の連携事業「第6回ドリームケーキ・プロジェクト」の表彰式が12月9日、山梨学院短期大学スイーツスタジオで行われた。この連携授業は、子どもたちが食べてみたいと思う、「夢のケーキ」の絵を応募してもらい、山学短大食物栄養科パティシエコースの学生が受賞作を本物のケーキに再現するプロジェクト。2012年から実施された「夢のケーキ」は、学生たちが実際に創作することで子どもたちに夢が実現する喜びを感じてもらうためと、食育につなげることを目的にしている。プロジェクトが始まった2012年は約300枚だった応募も今年度は約840枚と大幅に増え今年で6回目を数える開催となった。今回も山梨中央銀行の県内全店で絵の募集が行われ、約840点の応募作品の中から絵の選考を経て、最高賞「ドリームケーキ大賞」を獲得した忍野村立忍野小学校5年の天野梨生さんの作品、「はなやか富士山ケーキ」など、受賞3作品の製作が12月9日の午前中に行われた。午後からは受賞者3人の子どもたちを山梨学院短大スイーツスタジオに招き、表彰式が行われ、忠実に再現された本物のケーキがプレゼントされた。
今年の「ドリームケーキ大賞」に忍野村立忍野小学校5年の天野梨生さんの「はなやか富士山ケーキ」、「未来のパティシエ賞」は甲州市赤尾保育園の清水美空さん(5歳)の「ちょこれーとねこけーき」、「山梨中央銀行賞」には甲州市立塩山南小学校3年の小沢慶一郎くんの「ながれ星のケーキ」の3作品に決まった。
パティシエコースの1年生20人の学生たちは、事前に自分たちが作るケーキの審査を行い、約840点の絵の中から3作品を選び出し、素材の手配と準備を進め表彰式当日の9日午前中に製作を行った。ドリームケーキ大賞を受賞した天野梨生さんの「はなやか富士山ケーキ」は、ケーキの土台に生の果実とクッキーで作った果実で華やかさを演出。富士山はスポンジケーキを削って形を作り、冬のイメージを表現するため、生クリームを使い立体的に仕上げた。幼稚園児の清水さんの「ちょこれーとねこけーき」は、スポンジ全体を生チョコレートでコーティング、周りにはマカロンを飾り、上にはイチゴやぶどう、マジパンの花を添えカラフルな雰囲気に、クッキーで型どった猫の表情を上に置き可愛いらしく仕上げた。小沢くんの「ながれ星ケーキ」は生クリームケーキの上にあしらった5色のゼリーと星型のゼリーは、ゼラチンと寒天の混合使用で作った凝固剤で仕上げ食感にこだわった。学生たちはアイディアを出し合い、工夫を凝らし3作品を作り上げた。
9日午後から短大スイーツスタジオ2階で表彰式が行われ、山内淳子短大学長と代永茂樹山梨中央銀行営業統括副部長が主催者挨拶を行い、山内淳子学長は「皆さんのような小学生や保育園生が描いてくださる夢のケーキを、山梨学院短期大学で将来、パティシエを目指して学んでいる学生のお姉さんやお兄さんたち、私たち大人たちも、皆さんの夢のケーキの絵をとっても素敵だと思いました。学生のお姉さんやお兄さんたちは本当に素敵なケーキができたらいいなという思いで一生懸命頑張りました。皆さんのとても純粋なきれいな心を持って描く夢が本当に実現する、本物になるという喜びを感じてほしいと思っているからです。どんなケーキに仕上がっているか楽しみにしてください」と挨拶した。続いて司会の山梨中央銀行営業統括部の長田武生さんが企画趣旨説明。続いて各賞の発表と表彰が行われた。山内短大学長、羽畑祐吾食物栄養科長、代永茂樹営業統括部副部長から受賞した3人に表彰状と絵の縮小写真をはめ込んだ特製のオリジナル表彰楯がそれぞれ贈られた。その後、完成した3作品がお披露目され、作品はいずれも色鮮やかで夢がたくさん詰まった作品に仕上がり、会場から歓声が上がった。3人は自分が考えた夢のケーキが形になり、驚きとうれしさで目を輝かせていた。
子どもたちが描いた「食べてみたいケーキの絵」全作品の内、入賞した3点と山梨学院短大、山梨中央銀行で選考した入選作30点を、12月18日から22日まで山梨中央銀行本店営業部1階ロビーで展示する。
文(K.F) 写真提供(山梨学院短期大学) 2017.12.18