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●平成29年度「第60回山梨学院高校卒業式」
~卒業生417人が親しんだ学び舎から旅立つ~
~それぞれが学業に部活動に大きな軌跡を残して~

山梨学院高校で3月1日、平成29年度「第60回卒業証書授与式」が行われた。今年度の卒業生は普通科の特進コース、進学コース合わせて417人。午前10時に始まった卒業式は初めに、担任の教師が一人ひとりの名前を読み上げ、総代の廣瀬久実さんが卒業証書を受け取った。続いて皆勤賞(26人)・精勤賞(27人)のうち皆勤賞26人が紹介された。また、特別表彰の「創立者古屋賞」は、NHK杯全国高校放送コンテストアナウンス部門で優勝した廣瀬久実さんに授与した。日本学生野球協会、県高体連、県高野連、県高校文化連盟会長賞など30団体からの外部団体表彰が行われ、昨年より多い延べ122人が表彰され、日本私立中高連合会会長賞を受賞した望月梨生さんが代表して賞状を受け取った。学校長の式辞では山内紀幸校長が「人生には大なり小なり失敗があるが、失敗の反省は必要であるが、後悔は必要ではない」と卒業生に語った。式を終えた卒業生は、各クラスで最後のクラス会を行い。前庭に出てそれぞれの形で別れを惜しみ、青春時代の3年間を過ごした学び舎から、数多くの思い出を胸に晴れやかに旅立って行った。

明け方までの雨も上がり、隣接する「不老園」の梅の花が見頃を迎えた3月1日、山梨学院高校「第60回卒業証書授与式」が執り行われた。式は午前10時、教職員、保護者の拍手に迎えられ、卒業する3年生417人が体育館に入場した。最初に各クラスの担任教師が、卒業生一人ひとりの名前を読み上げ、総代の廣瀬久実さんが壇上に上がり、卒業生を代表して卒業証書を受け取った。続いて皆勤賞26人が一人ひとり紹介され、席を埋め尽くした保護者席から大きな拍手が贈られた。今年度も山梨学院高校の部活動は目覚しく、野球部の2年連続全国高校野球選手権(甲子園)出場、駅伝部男女ともに17回目の全国大会(都大路)出場、サッカー部の2年連続全国高校選手権出場。個人では陸上競技の円盤投げで南関東大会優勝、国体少年の部で6位入賞した前田匡蔵さん、国体少年の部スピードスケートショートトラックで塩川和音さんが3年連続2種目入賞。サッカーU-19日本代表選出された加藤拓己さん、ホッケーU-21日本代表候補選手に高橋洋介さんが選出されるなど各スポーツ部で大いなる活躍を見せた。文化部門ではNHK杯全国高校放送コンテストアナウンス部門で廣瀬久実さんが優勝、県高校生読書感想文コンクール特選や酒折連歌賞では内藤詩乃さんが山梨県知事賞を受賞するなど数々の輝かしい成績を残した。それらに対して日本学生野球協会、県高校野球連盟・県高体連・山梨陸上競技協会・県高校文化連盟・県吹奏楽連盟・県高校応援連盟など30の外部団体から延べ122人が表彰を受けたことが報告された。また、学術、文化、スポーツ等の分野で生徒の模範となる顕著な成果を挙げ、山梨学院の名声を高めた者に授与される「創立者古屋賞」は、NHK杯全国高校放送コンテストアナウンス部門に優勝にした廣瀬久実さんが受賞した。

式辞の挨拶に立った山内紀幸校長は「皆さん人生において後悔は不要です。失敗や挫折を味わった時には後悔ではなく反省を行ってください。皆さんは過去に留まるのではなく常に未来に向かって生きるべきです。人生に反省は必要であるが後悔は必要ではありません」と高校時代に贈る最後の言葉とした。在校生を代表して立澤瑞姫生徒会長は「『山学進化論を追求する』。これは私が生徒会長に立候補したときに皆さんに誓った言葉です。この目標が必ず叶う日が来るよう私たち在校生は日々進化し続けます。そうした姿を見せることが感謝してやまない先輩方への恩返しだと思っています」と先輩への贈る言葉を述べた。卒業生を代表して望月梨生前生徒会長は「この先私たちには逆境や困難が待ち受けているかもしれません。そのような時、お守りになってくれるのがこの山梨学院での皆との思い出です。これさえあればどんな苦しい時でも挫折することなく私たちは前に進み続けられるはずです。私もこのお守りを大切にしてこれからの日々を歩み続けます。最後に愛を込めて叫びたいと思います。私、山学が好きだから“みんな本当にありがとう”」と感謝を述べ言葉を締めくくった。

卒業生は、高校生活最後に歌う山梨学院校歌をしっかり心に留め、野球部OBのシンガーソングライターの伸太郎さんの曲「卒業~それぞれの旅立ち~」が流れる中、教職員、保護者の励ましの拍手に送られながら、新たな光溢れる希望の道へ歩き出した。

式後、普通科総代を務め、創立者古屋賞を受賞した廣瀬久実さんは「高校生活で頑張ったことが最後にこのような賞によって報われたことがすごくうれしいです。3年間つらいこともあったですけどいろいろ頑張って良かったと心から思います」と話し、早稲田大学に進学するサッカー部の加藤拓己さんは「正直言うと苦しい3年間だったです。苦しさの中にも喜びや楽しさもありましたし、ここに来たことに後悔もないし、3年間に自分は選手としても人としても一回りも二回りも大きくなれたのかなと思います」と語った。陸上競技円盤投げの前田匡蔵さんは「目標に近づけたんですけど高校で日本一を達成できなかったので大学でリベンジして日本一になりたいです。陸上で培った精神力などを将来に活かしていきたいです」と大学での活躍を誓った。前田さんは九州共立大学へ進学する。女子駅伝部の森野純夏さんは1年で主力メンバーになりながらその後の故障を克服、3年の駅伝シーズンに復活した。「つらい時期でしたけど、そこで乗り越えてここに来れたことは、この先も自信になることと思うのでとても自分にとって成長できる3年間でした」と振り返った。森野さんは国公立大学を受験、今、合格通知を待っている。全国高校野球選手権、全国高校駅伝、全国高校サッカー選手権などで応援団長として生徒を鼓舞した田中ともかさんは「応援が自分の高校生活の大半を占めて答辞で山梨学院というと応援のイメージがあると言ってくれたのを聞いて、応援を作ってきたのは自分たちだという思いもあるのですごいうれしい気持ちでしたし、卒業してしまうことが少し寂しかったです。涙が出ました。ここで学んだことが多くていろいろな経験を積ませてもらったのでそれを活かせたら良いなと思います」と話した。田中さんは山梨学院短大保育科に進み、専攻科保育専攻を経て小学校の先生になることを夢見る。

風がやや強く吹くものの、春めいた日差しの中,前庭へ集まった卒業生たちは、あちらこちらで恩師やクラスメイト、保護者などと記念写真を撮り合い、青春の只中の3年間共に歩んだ仲間といつまでもいつまでも別れを惜しんでいた。

後ろを振り向く必要はない。
あなたの前には、いくらでも
道があるのだから (魯迅)

 

文(K.F) カメラ(平川大雪) 2017.3.1

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