●平成29年度「教育ダンス」発表会
~山学を応援するパフォーマンスチームが成果発表~
~日々学び鍛錬した身体表現をステージで自己認識~
山梨学院大学・短期大学パフォーマンスチームは3月4日、平成29年度「第2回教育ダンス発表会」を山梨学院メモリアルホールで開催した。山梨学院パフォーマンスチームは、ダンス部、チアリーダー部、ジャグリング部、Tire Kreis(動物の着ぐるみ)で構成され、今年度からリーダー部(応援指導部)が加わった。「教育ダンス発表会」は、各団体がそれぞれ毎年成果発表していたものを山学短大川上琴美ゼミ(KOTOMIC=コトミック)が運営の中心になり、全体成果発表会と卒業生を祝う会として昨年初めて行い今回が2回目となる。パフォーマンスチームは、学園の行事や地域のイベント、各施設の行事などで共演したことがあるものの、合同で同じステージで成果を発表するのは「教育ダンス発表会」のみだけに、学生たちは集大成として臨んだ。メンバーは川上ゼミの12人を含め総勢62人。照明、音響は交代で受け持つなど役割分担し、一丸となり手づくりのステージを演出、各団体はそれぞれ日頃の練習の成果を存分に披露した。また、今回は川上教授が主体となって教える幼稚園児の身体表現と幼・小学生のチアダンス、山梨学院小学校トワイライトスクール(放課後開放授業)ダンス&スポーツのメンバーによるチアダンスが披露された。パフォーマンスチームは、出演者50人全員による元気でパワフルな身体表現の演技でステージを盛り上げた。最初から最後まで一体感を持ったテンポの良い演出で創りあげたステージを、詰め掛けた多くの観客は充分に堪能した。
山梨学院大学と山梨学院短期大学の課外活動には、カレッジスポーツの強化育成クラブを初め、体育会系クラブ、文化会系クラブ、各種委員会、短期大学公認クラブなど86団体(愛好会・サークルは除く)があり、それぞれが活発な活動を行っている。今回、発表会に出演する山梨学院パフォーマンスチームは、大学・短大のチアリーダー部、大学・短大のダンス部、ジャグリング部、短大公認クラブTire Kreis(動物の着ぐるみ)で構成され、今年度
リーダー部が加わり、山梨学院大・短大全学部全学科の学生が所属している。第2回目の「教育ダンス発表会」は、山学短大川上琴美ゼミ(KOTOMIC=コトミック)の体育・身体表現研究室の学生12人が運営の中心になり各団体が合同でステージを創り上げた。各団体は、全日本大学駅伝や箱根駅伝などカレッジスポーツの応援や学園関係の行事やボランティア活動、地域貢献のためのイベント行事などに参加し、身体で表現する感動を伝えている。今まで、それぞれが独自に日々の練習の成果を披露する発表会をしてきたものの特定の人たちにだけしか目に触れることがないため、さらに多くの人たちに授業で学んだ身体表現や活動の成果を見てもらおうと合同によるステージ発表会を昨年より始めた。
指導と演出を受け持った川上琴美山梨学院短期大学教授は「『教育ダンス研究会』は、自分の年齢の発達段階に応じた動きや自分の思いをどんなジャンルのダンスで表現したかったのか、今まで積み重ねたトレーニングで得た自分の技術が今回、舞台で活きているということを自己認識するという研究会です。身体表現を学んできた学生が自己表現するために、この舞台を使って自分の身体のどこをどのように使ったらいいかを自己認識してリズムが合っているか空間をうまく使えたかを発表する集大成の場です」と発表会の目的を話した。
午後1時30分に始まった「第2回教育ダンス発表会」の第1部は、川上琴美山梨学院短期大学教授と坂本里香山梨学院小学校トワイライトスクール(放課後開放授業)ダンス&スポーツ講師がKOTOMIC=コトミック(川上ゼミ体育・身体表現研究)やチアダンスを指導する外部の幼稚園児11人による身体全体を使う演舞、チアダンスの指導を受ける幼・小学生19人が笑顔と元気を届けるチアダンスを披露した。山梨学院小学校からは、トワイライトスクール・ダンス&スポーツで活動する3年生から6年生までの34人が参加。明るく元気で可憐なチアダンスで会場を盛り上げた。会場になった山梨学院メモリアルホールに出演者の保護者や一般の観客、約300人余りが詰め掛け子どもたちの演舞に見入り大きな拍手を贈っていた。休憩を挟んで行われた第2部は山梨学院パフォーマンスチームが登場。ダンス部36人、チアリーダー部7人、ジャグリング部5人、リーダー部2人、総勢50人で構成されたパフォーマンスチームは、最初にリーダー部の音頭で校歌斉唱、応援シュプレヒコールで幕を開けた。オープニングは全員による一体感を持ったダンスで会場の観客を引き込んだ。今回のステージ構成は、チアリーダー部、ジャグリング部、ダンス部が次々と入れ替わりテンポ良くパフォーマンスを繰り広げた。ダンス部36人は、ヒップホップ、ブレーク、クランプ、ジャズ、ロックと5つのダンスをそれぞれグループに分かれ自ら振り付けを行ったキレのあるタイトなダンスを披露、身体表現の可能性を存分に見せた。チアリーダー部は、ボンボンを手にステージを縦横無尽に使い、笑顔と元気溌剌な演舞で見るものを魅了した。ジャグリング部は、シガーボックス、デビルスティック、ディアボロといった道具を操作する華麗な手さばきの妙技を披露した。フィナーレでは再び出演者全員が登場、ステージ全体を使い、それぞれが授業などで習得した身体表現を駆使し、観客に元気を与える感動的なステージを創りだした。
すべての演技が終わり、発表会の総代表としてチームをまとめてきた渡邊優さん(経営情報学部3年)は「今回全体のリーダーとしてやらせてもらったのは初めてで、幼稚園児、小学生たちの参加もあり、不安がすごくあったのですが、先輩や後輩たちの仲間の力あってこそできたもので、それを監督してくれた琴美先生、里香先生にも頭が上がらないです。でもみんな頑張ってくれ良い発表会でした」と感謝の言葉を述べた。終演後、司会進行を務めた川上ゼミ(KOTOMIC)から運営で参加した内田未来さん(短大保育科1年)は「準備は2週間前から連日進めてきました。身体表現のゼミなので、私たちも身体表現を今から学んでいくので、その前のこととして裏方の仕事をして身体表現を学ぶことができました」と話し、苦労したことは、「照明や音響、幕の上げ下げ、自分たちが出るタイミングなどの時間的なことや自分は司会をやったので、緊張していないと何かあった時に対応できないのでずっと緊張していることが大変でした」と仕事をやり遂げ安堵の表情を見せた。
学生たちは、身体表現の授業以外にそれぞれのチームで自分の演技を楽しみながら技術の向上を図ってきた。今回の発表会で違うジャンルのチームが集まり、リズムを主軸の一つとして身体で表現する自己表現とは何かということを、舞台上で自己認識しながら、これからも身体表現の幅を広げていく。
文(K.F) カメラ(平川大雪) 2018.3.5