●スポーツ科学部が甲府市健康事業に協力
~地域住民の健康増進にスポーツ科学の力で貢献~
~事業成功に向け学部全体でバックアップ~
山梨学院大学スポーツ科学部は、今年度から甲府市が実施する健康増進のための「健康ポイント事業」に協力することとなり、4月20日にはスポーツ科学部棟で事業に参加する市民の身体計測会が行われた。甲府市では、「健康都市こうふ基本構想」を策定し、“歩いて元気!こうふくな街”をスローガンに健康づくりを楽しみながら取り組める「健康ポイント事業」を平成30年度から開始。昨年度、山梨学院大と山梨学院短大は甲府市と包括的連携協定を締結しており、今回の事業協力は、この連携協定の一環として実施された。4月20日から22日の3日間の計8回、参加市民の初回説明会と体組成計を使用した身体計測の運営をスポーツ科学部の学生が協力。計測会は定期的に実施され、全体的な効果検証についてもスポーツ科学部全体で協力し、学部の専門演習と連携して進められる。スポーツ科学部では、地域住民の健康増進にスポーツ科学の面から貢献できるよう、積極的に地域との連携を図っていきたいとしている。
甲府市では、平成31年4月に中核市移行を目指しており、健康で元気に暮らすまちづくりを取り組みの柱に据え、「健康都市こうふ基本構想」を策定している。今年度から実施する「健康ポイント事業」は、市民の健康に対する関心を高め、健康的な生活の習慣化へのきっかけとなるよう進められるもので、“歩いて元気!こうふくな街”をスローガンに、蓄積したポイント数(健康ポイント)に応じてプリペイドカードと交換することができる。健康ポイントは、活動量計またはスマートフォンで計測された“歩数”や計測会、『食』に関する健康セミナーへの参加、身体計測結果(BMI値など)の改善などにより付与される。事業全体で500人の参加者を募り、運動への無関心層の取り込みや、年齢や性別に応じた歩数の維持、BMIや筋肉量の改善などによって、「健康寿命」の延長や医療費の抑制も期待される。
山学大・山学短大は昨年度甲府市と包括的連携協定を締結。協定内容には健康・福祉分野での連携や物的資源の相互活用が含まれていることから、スポーツ科学部では、この事業の身体計測会(体組成の計測)と全体的な効果検証について協力。スポーツ科学部棟で行われた初回の説明会と身体計測会にはスポーツ科学部の2・3年生の学生も運営に携わった。学生らは参加者の会場誘導や身体計測時の体組成計の操作等を担当。今後は、スポーツ科学部の教員が担当する専門演習(ゼミ)の活動と連携して、測定から得られるデータ分析(効果検証)を行い、スポーツ科学の面から住民の健康増進に貢献していく。協力の意義や学生に期待することとして担当のスポーツ科学部・三本木温教授/学部長補佐は「スポーツを勉強することで、将来的に行政分野でも地域住民に対して健康づくりなどで活躍できるということをまずは学生に知ってもらいたい。実際に住民の方と触れ合い、運営に協力することで参加者への応対方法や言葉遣い、立ち居振る舞いなど社会人としてのマナーも学べると思う。さらに興味や関心が出てきて、卒業研究につながっていけば今回の協力が意義深いものになると思う。効果検証も教員だけでなく、学生の視点も入れて問題解決できるよう期待したい」と述べた。
文・カメラ(Y.Y)2018.4.20