●2018春季関東大学バレーボール女子リーグ戦
~山学創部3年5部に昇格。開幕戦全勝、4部へ好発進~
~1年生が加わり、レギュラー争いが活発に~
2018年度「春季関東大学女子5部Aバレーボールリーグ戦」が4月22日、東京・聖心女子大学体育館で開幕した。山梨学院大学はA,Bに分かれた5部のAに所属。6チーム総当たりで順位を争い、A,Bの順位決定後に各順位で総合順位を決定する。山梨学院大バレーボール女子は、「スポーツ科学部」開設と同時に17番目の強化育成クラブとして創部し、今年3年目を迎えた。関東大学バレーボール女子リーグに9部からスタートした山梨学院は、順調に昇格を続け昨季秋リーグに5部に昇格した。部員も増え、3年・2年・1年生ともに各7人、計21人となりチーム内の競争が激しくなった。迎えた山梨学院の開幕戦は3試合行われ第1戦は、朝鮮大学校との対戦になった。試合は、アタッカーの井上紗映(2年)、加賀美理奈(2年)の鋭いスパイクで打ち破った。2戦目は、ホームの聖心女子大学との戦い。この試合は、主将の角田明日香(3年)を中心に、井上、加賀美に加え1年生の小林穂乃香、高﨑遥の活躍もあり勝利した。3戦目は埼玉大学との対戦。1セット目序盤、山梨学院がリードするも相手の強いスパイクで徐々に迫られ一進一退の攻防が続く。その後、角田主将が均衡状態を破りリードを広げるも、自陣のミスで再び点差を縮められたが最後まで緊張感を切らさずセットを奪取った。第2セットに入ると相手も勝利への執念を前面に出し、終盤まで互いに得点を奪い合う激しい攻防が繰り返された。最後は10番加賀美がスパイクをきれいに決め振り切った。この日山梨学院は3戦全勝し、4部に向けて好発進した。
山梨学院大学がこれまでの競技スポーツの実績をふまえて「スポーツを通じて幅広く社会に貢献できる人材の育成」を目指す目的で一昨年、創立70周年の年に新学部として「スポーツ科学部」を開設した。バレーボール部女子は、学部開設とともに創部、山梨学院強化育成クラブの17番目として誕生した。3年目となるバレー部員は新入生7人が加わり21人
となった。山梨学院が加盟する関東大学バレーボール女子リーグは1部から9部まであり、関東大学リーグ戦は、春と秋の2回行われる。1部から3部は入替戦があり、3部以下は入替戦を行わず、自動入替制が採られている。一昨年春季リーグ9部からスタートした山梨学院は1年目、2年目と順調に昇格し、昨秋季リーグに5部に昇格した。今季春・秋季リーグで4部・3部を目指し戦う。
創部3年目となった山梨学院バレーボール部女子の「春季関東大学リーグ戦5部」開幕戦は4月22日、東京・聖心女子大学を会場にして3試合を行った。試合は3セットマッチで行われ、2セット先に取ったチームが勝利する。1戦目、山梨学院のサーブで始まった第1セットは、相手スパイクをブロックして先制。続けて井上紗映(法学科2年 山梨・増穂商高)がストレートでスパイクを決めると、セッター7番寄特明日香(スポーツ科学科3年 山梨・巨摩高)の自在なボール回しに井上、10番加賀美理奈(スポーツ科学科2年 山梨・増穂商高)のアタッカーが確実にスパイクを決め第1セット25-11で奪った。第2セットに入っても序盤の2-2から13連続得点するなど山梨学院の攻撃が続き25-6でこのセットを取り、1戦目を勝利した。
《第1戦目 4/22 会場*聖心女子大学》 | ||
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○ 山梨学院大学 2 | 第1セット 25-11 第2セット 25- 6 |
0 朝鮮大学校 ● |
2戦目は聖心女子大学との対戦。第1セット、山梨学院は立ち上がり4-6とリードされるも、その後、1番角田明日香主将(スポーツ科学科3年 山梨・増穂商高)、16番小林穂乃香(スポーツ科学科1年 山梨・帝京三高)の活躍で連続7得点を挙げると、山梨学院が主導権を握り、後半ややもたついたが、最後は井上の右サイドからの鋭いスパイクでこのセット25-15で制した。第2セットは、角田、井上、加賀美を中心に20番高﨑遥(スポーツ科学科1年 東海大相模高)と2番永井優(スポーツ科学科3年 静岡・富士見高)も加わり、着実に得点を重ね25-14で2勝目を挙げた。
《第2戦目 4/22 会場*聖心女子大学》 | ||
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○ 山梨学院大学 2 | 第1セット 25-15 第2セット 25-14 |
0 聖心女子大学 ● |
3戦目は、埼玉大学との対戦。序盤、山梨学院がリードするも徐々に相手に迫られ10-9と一進一退が続く展開に。その後、角田主将が均衡状態を破り18-10までリードを広げたものの、味方のミスも重なり再び点差を縮められた。相手も必死に食い下がるも、最後まで緊張感を切らさず25-18で退け1セット目を奪取した。第2セットに入ると立ち上がり相手の攻撃が冴え0-3とリードされた。その後も、山梨学院のサーブから相手を崩す攻撃ができずに逆に連続5得点を奪われるなど苦戦を強いられるも、選手個々が自分の役割を務め、ようやく13-13の同点まで追いついた。11番中村ひらり(スポーツ科学科2年 栃木・作新学院高)がピンチサーバーとして起用され流れが変わった。中村は、サーブで相手守備を乱し、連続5得点に貢献しリードした。しかし相手も譲らず互いに勝利への執念を見せる激しい攻防が展開された。終盤、再び23-23の同点から相手のミスにも助けられ、最後は10番加賀美がスパイクをきれいに決め、振り切った。この日3戦3勝し、4部に向けて好スタートを切った。
《第3戦目 4/22 会場*聖心女子大学》 | ||
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○ 山梨学院大学 2 | 第1セット 25-18 第2セット 25-23 |
0 埼玉大学 ● |
山梨学院メンバーは、3試合を1番角田明日香主将、3番井上紗映、4番後藤千乃(スポーツ科学部2年 山梨・増穂商高)、7番寄特明日香、9番リベロ武井佳奈(スポーツ科学部3年 山梨・増穂商高)、10番加賀美理奈、20番高﨑遥を中心に2番永井優、16番小林穂乃香、5番リベロ望月亜美(スポーツ科学部3年 神奈川・横浜隼人高)、8番南夏美(スポーツ科学部3年 静岡・伊豆中央高)、11番中村ひらり、6番山下李央(スポーツ科学部3年 山梨・甲府城西高)らが出場した。
試合終了後、安田貢監督・スポーツ科学部准教授は「レベルはどうであれ、どこも勝ちたいという気持ちで来ているわけですから、気の緩みとか自分たちのプレーができなければ苦戦しますし、1年生も何人か入っている作り立てのチームなので、その部分を差し引いてもチームの取り組みの『サーブで力の差を見せつけよう』というところを逆に埼玉大に見せつけられたということになってしまったのでしっかり反省しなければいけない」と課題を挙げ、さらに「目指しているのは1部、2部なので練習の一つひとつの取り組みに繋がってくると思うので自分で考えてやってもらいたい」と奮起を促した。角田明日香主将は「リーグ戦を迎える前に少し不安はあったのですが、これまであまり良くなかったこともありましたが、引きずってもいけないので切り替えて頑張ろうと話しました。人数が増えたことでベンチもベンチ外も盛り上げてくれたので、チーム一つになって戦うことができました」と話した。この日の試合でポイントゲッターとして活躍した井上紗映選手は「しっかりセッターが持ってきてくれたので全部決めようという気持ちで打ちました。初戦なので慌てた部分もあったのですが、中盤は持ち直したので良い試合ができたと思うし、最後の試合の後半は足が動かなくなってきたので、そういうところを次にしっかり修正できたらいいなと思います」と語った。
春季リーグ戦、山梨学院の今後の予定は5月3日(祝)、学習院大学体育館で武蔵大学、学習院大学と対戦。この結果を受けて5月13日(日)に明星大学体育館で5部のA,B順位決定戦が行われる。
文(K.F) カメラ(平川大雪) 2018.4.23