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●春の関東高校野球山梨大会 決勝
~東海大甲府高を6-4で下し2年連続5回目優勝~
~19日からの関東大会に山梨第1代表として出場~

第70回春季関東高校野球山梨県大会は5月6日、甲府・山日YBS球場で決勝戦が行われた。2年連続11回目決勝進出の山梨学院高と2年振り20回目決勝進出の東海大甲府高が山梨第1代表の座をかけて宿命の対決をした。山梨学院は逆転された直後の6回に2点を奪い再逆転、7回にも2点を追加、東海甲府の強力打線を4人の投手リレーで抑え、6対4、夏に再び必ず対決するであろう強豪校対決を制した。表彰式で優勝旗を清水雄登主将、表彰状を中尾勇介、優勝楯を垣越建伸、メダルを佐古一馬の4選手が受け取った。山学高の春優勝は2年連続5回目、19日から千葉県で開催される関東大会に山梨第1代表として出場する。

春季高校野球県大会決勝≪山学高vs東海甲府高≫(5/6)小瀬・山日YBS球場

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 合計
山梨学院高 0 2 0 0 0 2 2 0 0 6
東海甲府高 1 0 0 0 3 0 0 0 0 4

山学バッテリー 相澤・鈴木・中込・垣越―栗田 
本塁打 大畑(東海) 3塁打 清水(山学) 2塁打 星野(山学) 斎藤・大畑(東海)
安打 山学10 東海7 失策 山学1 東海4

両チームに力の差はなかった。特に打撃力には差がなかった。たまたま山学の方が点の入りやすい状況が多かっただけで、失策の差(山学1・東海4)が点数の差に表れた試合だった。東海の中軸(大畑・山本・小野寺)はやはり力がありそうだ。投手力は山学の方が垣越の存在があるだけに上なのかもしれない。東海は背番号1のエース左腕渡部雄大(3年)が先発、4回からは右腕の内村龍也(3年)が登板、内村は小柄ながら切れのあるボールを投げ好投した。山学は一塁手の相澤利俊(2年)が先頭打者だけ投げ、直ぐに右腕の鈴木博之(3年)に交代、鈴木は初回に3番大畑にソロ本塁打を許したものの4回までは好投、5回に同点とされ降板、3番手の中込陽翔(2年)が大畑に2塁打を許し再度逆転されたが、6回から登板した背番号1のエース183cm・93㎏の巨漢左腕垣越建伸(3年)が最速144キロの重いストレートと鋭いスライダーで三振の山を築き、東海強力打線の反撃を許さなかった。山学打線は6回に相手のミスに乗じ同点、7回に準決勝でも活躍した8番栗田勇雅(1年)の2打点タイムリー安打で再逆転し優勝を勝ち取った。

吉田洸二監督は「今日はうちに勝て、勝てというゲームの流れでした。決して我々の実力で勝ったのではありません。振らなくてもいいボールは振らない、打つべきボールをしっかり打つことを身に付けないと、レベルの高い関東では通用しない。出るだけでなく、自分たちがどこまで通用するのか、しっかり練習して臨み、そこで得るものを夏への糧にして行きたい」全国制覇監督は、関東大会とその先の夏に向けて、今年のチーム力を詳細に分析していた。逆転3塁打を含む3安打3打点に加え、守備でもファインプレーでチームに貢献した清水雄登主将は「秋に東海にコールド負けして、その悔しさだけを持って冬を乗り越えてきたので、結果が出て正直嬉しいです。個人的には、準決勝ではチームに貢献できなかったので、今日は少し貢献できてよかった」キャプテンは、重責を果たしほっとした表情を見せた。6回から登板し好投した垣越建伸投手は「冬の間に柔軟性を鍛え、走り込みをして、しなやかに投げられるよう鍛えてきました。関東でも与えられたイニングをしっかり抑えて行きたい」エースの好投の裏には、地道な努力の積み重ねがあったのだ。この日、必ずしも4番の重責を果たせたとはいえなかった星野健太選手は「準決勝で打てなかったので、今日は絶対打つと打席に入ったんですが、逆に力んでしまいました。関東ではこの反省を生かして、リラックスして打席に入り、チャンスで1本打ちたい。登板の機会が与えられたら、投手としても、力まずにリラックスを心がけて投げたい」試合の途中で投手になり野手になる大谷翔平以上の二刀流は、両方の自分に磨きをかける決意をして関東大会に向かう。

今年度の春季関東高校野球大会は、5月19日から5日間の日程で千葉県で開催される。山梨第1代表となった山梨学院高は1回戦シードで、大会2日目(20日予定)に東京1位代表の日大三高と神奈川第2代表の桐光学園の勝者とゼットエーボールパーク(旧市原市臨海球場)14時試合開始で対戦する。山梨第2代表の東海大甲府高は20日に群馬1位代表の健大高崎高と対戦する。

文(M.Ⅰ) カメラ(藤原稔)2018.5.6


今日は打てなかった4番バッターへ

竜王・玉幡中学3年の時は軟式野球部の部員だった

同じ学校に通う仲間たちと唯々野球を楽しんでいた

まさか3年後に強豪山梨学院の4番を任されるとは

その時は、そんなことはまったく思いもしなかった

唯、上手くなりたかった、もっと強くなりたかった

甲子園を狙えるチームに入り、自分を試したかった

最初は、まったくついて行けなかった、苦しかった

唯々、砂田グラウンドの砂にまみれて硬球を追った

全国から集まってきた凄い先輩や同級生から学んだ

2年の秋になり、少しだけ投げて打たせてもらえた

ピッチングもバッティングも、全然通用しなかった、

強くなるためには、自分を高めるしかないと思った、

冬の間、丸太を抱えて歩いた、ひたすら体を鍛えた

身延山の階段を、苦痛に苦悶しながら駆け上がった

春になり、時に先発を任され、時に4番を任された

まさか、試合中に二刀流を駆使する選手になるとは

自分はまだ力不足、とても大役は果たせそうもない

今の君はそう思っているかもしれない

だけど、努力は人を裏切らないのだよ、若いうちに

苦しい経験をするからこそ得られるものがあるんだよ

君の努力は期間限定です、あと3か月しかできません

高3生の部活動は一学期で終了です、野球部の場合は

夏の大会で負けた瞬間に、その日で部活動は卒業です

あとは舞台には立てません、だから今日と明日が大事

明日はきっと打てると信じてバットを振ってください

星野健太選手と3年生部員全員に次の言葉を贈ります

努力して結果が出ると、自信になる

努力せずに結果が出ると、驕りになる、

努力しないで結果も出ないと、後悔が残る、

努力して結果が出ないとしても、経験が残る

(発言者不明)

文(M.Ⅰ)

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