山梨学院パブリシティセンター

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●第13回関東学生女子ソフトボール春季1部リーグ
~山学大、全勝優勝を飾る。インカレ出場権獲得~
~エース内藤、渾身の投球で最終戦を完封勝ち~

平成30年度「第13回関東学生女子ソフトボール春季1部リーグ戦」が5月3日から5日までの3日間、埼玉県・毛呂山大類ソフトボールパークで行われた。山梨学院大学ソフトボール部女子はこれまで春・秋季リーグ1部に通算11度の優勝を果たしており、昨季春リーグ戦で6季連続優勝を阻止された雪辱を果たすべく再び連覇に向け今大会に臨んだ。3日開幕した春季リーグ戦初日、2日目と山梨学院は、先制点を取られ苦しんだ一戦もあったものの、投手の信田沙南(3年)、内藤加菜(4年)の好投や打線がかみ合い4戦全勝、この時点で今季優勝を決め、3日目最終日を迎えた。最終戦の対戦相手は昨季唯一負けを喫し優勝を阻まれた城西大学。後攻の山梨学院は、内藤加菜が素晴らしい投球内容を見せた。力のある低めのボールをコーナーに丁寧に投げ分け、内野ゴロで打ち取る投球で三塁を踏ませない好投で打線の攻撃を待った。山梨学院打線は走者を出すものの、相手投手の切れのある投球に苦しめられ得点が奪えぬ展開に、6回裏、先頭打者5番・田波里緒子(3年)の左前安打を相手左翼手が後逸、ボールがフェンスへ点々とする間に一気に本塁へ。これが決勝点となり、5戦全勝となった。山梨学院は2季連続12度目の優勝を飾り、8月31日から9月2日にかけて石川県金沢市で行われる全日本大学選手権(インカレ)の出場権を獲得した。

関東学生女子リーグ戦は、東京都の大学を除く関東7県の大学チームによって争われる。女子1部は、昨年の秋季リーグ優勝まで春・秋通じて11度の優勝を誇る山梨学院大と城西大学、その他東京国際大学、淑徳大学、東海大学、清和大学の6チームが5試合戦い、勝敗と得失点差で順位を決める。近年、各チームの実力が拮抗しており、僅かなミスが勝敗を分け、上位校といえども気が抜けない。4日、大会2日目終了時点で山梨学院が苦しい試合の中、4勝0敗の全勝で地力を発揮、勝ち点12となり続、続く城西大学が2勝1敗1分け、勝ち点7。残り1試合、最終日を待たず山梨学院が2季連続12回目の優勝を飾った。

◆大会1日目、2日目結果

第13回を数える「関東学生女子ソフトボール春季リーグ戦」が5月3日から5日までの3日間にわたり行われた。5月3日大会1日目、山梨学院大は第1戦で清和大と対戦。投手戦となり4回表2点を先制されたが、その裏一挙に6点を返し逆転、7回に2点を奪われるも、投手信田沙南(2年 埼玉・星野高)が踏ん張り6-4で勝利した。2戦目の東海大との対戦では、エース内藤加菜(4年 群馬・市立太田高)が3安打完封で6-0と勝利し、2戦2勝とした。4日大会2日目、第3戦、4戦は、全国大学選手権優勝経験のある実力校の淑徳大、東京国際大との対戦。3戦目淑徳大戦に再び内藤が先発のマウンドに上がった。この一戦も投手戦になったが、3回表2点を先制される厳しい展開にも5回裏に4点を返し逆転。6回から継投した太田百香(4年 静岡・桐陽高)が持ち味の緩急で6三振を奪い4-2と勝利した。第4戦の東京国際大には第1戦に続き信田が先発。2回表に先制点を取られ、この試合も追う展開に、その裏にすかさず同点、3回に2点を入れ引き離し、さらに5回に一挙5点を加え8-1の5回コールド勝ちを収めた。この結果、4戦4勝で3日目最終戦を待たずに2季連続12回目の優勝を決めた。

◆大会3日目最終日

ゴールデンウイーク終盤5月5日、今大会最終試合の山梨学院大と城西大の対戦が午後2時より行われた。夏の日差しが照りつけ雲一つない快晴の下、会場の埼玉県毛呂山大類ソフトボールパークには多くのソフトボールファンと保護者らが詰めかけ試合を見守った。後攻の山梨学院の先発は、3試合目の登板となるエース内藤加菜(4年 群馬・市立太田高)。対戦する城西大は、昨季春季リーグで春・秋通じた6季連続優勝を阻止された因縁の相手。内藤は全勝優勝を懸けて気迫のマウンド見せた。低めにボールを集め打たせて取る投球で相手打線の多くを内野ゴロで仕留め、5回まで四球と味方失策で走者を出したのはわずか二人。一方打線は、2回裏、一死後、5番・田波里緒子(3年 埼玉・星野高)が右翼フェンス直撃の二塁打を放つが後続が続かず無得点。4回にも先頭の5番・田波、6番・八鍬あゆみ(4年 山形・上山明新館高)の連続安打で一塁走者の田波が三塁を狙うも実らず。続く7番・鈴木結奈(4年 神奈川・厚木商高)が右前打でなおも一死二塁一塁。次打者の初球にWスチールを成功させ相手投手を揺さぶるも、絶好の好機に後続打者が2三振を喫し得点には至らなかった。内藤は5回までノーヒットノーランで迎えた6回、一死後、初の安打と犠飛で走者を二塁に進められ得点圏に走者を背負うも、しっかり後続を抑えた。相手投手の切れのある投球に抑えられ、5回まで無得点に抑えられてきた山梨学院は、是が非でも1点が欲しい6回裏、この試合当たっている5番・田波の左翼安打を相手左翼手が後逸、田波は一気に本塁を突き、待望の先取点を挙げた。城西大も最終7回に意地を見せ、一死後、2連続安打で二塁一塁の一打同点と内藤を攻め立てたてるも、力投が続く内藤は次打者の投手ゴロを落ち着いて処理、走者を三塁で刺し続く代打を内野ゴロで試合を締めくくった。失策が試合の行方を分けた。内藤は好投が報われ今大会2完封3勝目を挙げ、山梨学院5戦5勝全勝優勝に貢献した。

この優勝で山梨学院は今夏、石川県で行われる全日本大学ソフトボール選手権大会(インカレ)の出場権を2位となった東海大とともに獲得した。また、大会終了後の表彰式で順位と大会最優秀選手が発表され、山梨学院の八鍬あゆみが14打数8安打、打率571の好成績で首位打者となり最優秀選手賞に選ばれた。

ここに守備配置図を

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆《第13回関東学生女子ソフトボール春季リーグ1部最終戦》

  1 2 3 4 5 6 7 合計
城西大 0 0 0 0 0 0 0 0
山梨学院大 0 0 0 0 0 1 × 1

◆《山梨学院大:安打6 四球3 三振8 失策1》  
[山梨学院バッテリー] 内藤-菊池
[投手] 内藤7回(完封勝利):投球数68、安打3、四球2、三振1、失点0
[代打] 関戸(DP=指名打者)→山田燐(3年)
[代走] 久保田→小林美沙紀(2年) 鈴木→比嘉綾(3年)=共にリエントリー
※リエントリー=先発メンバーは代打、代走などで一旦ベンチに退いても一度だけ試合に再出場ができるルール

試合後、清水正監督は「この大会は、どのチームも力をつけているので簡単には勝てないと苦しい大会になることは分かっていましたから、想定内でした。予定していた投手陣も良く踏ん張ってくれましたし、今日は何回かチャンスを作ったのですが、1本が出なくて苦しみました。それでも切れずに最後まで戦ってくれた結果が勝利につながったと思います」と勝因を語った。次に向けては「目指すはインカレの優勝ですので、小さな課題もいくつか見つかりましたので、夏に向けてきちんと準備をしていきます」と話した。大参花菜主将(4年 愛知・東海学園高) は「今回は投手が頑張ってくれたのでそれが全てです。昨日の淑徳戦でバッテリーが2点に抑えてくれたのでその裏からしっかりつないで逆転できたことが一つ大きなものかなと思います」と優勝の転機を話す。「今日は優勝も決まっていたので(苦戦した)そういうところが自分たちの甘さと思うので、そういう試合でもしっかり勝ちきれるように力をつけて頑張らなければいけないと思っています。一からチームを作ってインカレで自分たちのソフトをして勝てるようにしていきたい」と課題に取り組む。3安打完封勝利を挙げた内藤加菜投手は「皆が打ってくれると信じて自分がしっかり投げなくてはいけないと思い頑張りました。今日はまとまった投球ができましたし、スライダーとチェンジアップが良かったです」と試合を振り返った。大会を通じ活躍し、最優秀選手賞に輝いた八鍬あゆみ選手は「賞は光栄に思いますし、本当にうれしいです。今回は、自分の特徴である足の速さを活かして塁に出ることを心掛けプレーしました。東京国際大との試合で二塁打2本を打ち勝利に貢献できたことが印象に残っています」と喜びを口にした。

春季リーグ戦最終順位は優勝・山梨学院大学、準優勝・東海大学、3位・淑徳大学、4位・城西大学、5位・東京国際大学、6位・清和大学となった。

文(K.F) カメラ(平川大雪) 2018.5.6

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