山梨学院パブリシティセンター

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●2018関東大学女子バスケットボール選手権大会
~“常勝常笑軍団”準々決勝で1部強豪拓大に競り勝つ~
~2014年優勝の再現なるか。1部昇格への足掛かり~

平成30年度「第52回関東大学女子バスケットボール選手権大会」が4月28日開幕し、山梨学院大学バスケットボール部女子“常勝常笑軍団”は、シード校として5月6日に3回戦から登場。同じ2部リーグAブロックに所属する日本大学と対戦し、68-64で勝利した。関東大学女子バスケットボール選手権は、1都6県から80の大学が出場し、関東NO.1の座を争うトーナメント大会。5月9日に行われた準々決勝の対戦相手は、リーグ1部の古豪拓殖大学。昨年の選手権では3位となっており常に上位校として君臨している。山梨学院は2014年、2部リーグながら「第48回選手権大会」で初優勝を果たし強豪校の称号を手に入れた。その後は、3年連続ベスト16にとどまっているが、リーグ戦1部昇格にも上位校との対戦に手応えを感じておきたいと対戦に臨んだ。試合は、第1P中盤まで点の取り合いで進み、終盤、山梨学院が得点を重ね、21-16で第2Pに入る。序盤、8番F丸由梨乃(3年)の切り込みや、10番G山本由真(3年)の3本の3P(スリーポイント)シュートで43-37と前半をリードして終了。第3P、今度は相手の3Pシュートが立て続けに決まり逆転を許す。山梨学院もゴール下の6番C後藤沙奈(4年)にボールを集め反撃するも、60-61と接戦を演じる。第4P、序盤に得点を重ねられ、徐々に点差を広げられる嫌な流れに、再び山本(由)の3Pで点差を詰め、17番F大澤来彩(2年)がリバウンドから同点にする貴重なシュートを決め、息詰まる熱戦を繰り広げる。その後も一進一退を続け残り30秒、フリースローを得た後藤が落ち着いて決め、土壇場で80-78とリード。このまま勝利かと思われた瞬間、終了間際に追いつかれ同点となった。5分の延長戦に入っても一進一退は続き、一時はリードを許したものの、最後は粘りを見せ、大事な局面で12番F高木志歩(2年)が得点を決め93-90と激闘に終止符を打った。山梨学院は1部強豪校から金星を挙げ、ベスト8に進んだ。次の準決勝では、順天堂大と対戦する。

山梨学院大バスケットボール部女子は、2014年2部チームでありながら、1部強豪校を次々破り、初めての関東大学女子バスケットボール選手権王者に輝き強豪の称号を手に入れた。関東大学女子バスケットボール選手権は、4年生を送り出し1年生を迎えての新チームが始動する時。上位チームが下位チームに敗れる波乱が起きる大会でもある。初戦日大に勝利した山梨学院は、5月9日準々決勝で1部校拓殖大を迎えた。拓殖大は、スピード感あふれる攻撃や力強い守備で他校を圧倒するプレースタイルで昨年の選手権では3位と1部校の面目を保った。

山梨学院のスターティングメンバーは、6番C(センター)・後藤沙奈(4年 山形・山形商高)、8番F(フォワード)・丸由梨乃(3年 千葉経済大付高)、10番G(ガード)・山本由真(3年 千葉・昭和学院高)、15番C・石川明日香(2年 山梨・韮崎高)、17番F・大澤来彩(2年 北海道・帯広南商高)の5人に、5番C・山本千加(3年 愛知・中部大第一高)を初め11番F・上原ひかり(3年 沖縄・前原高)、12番F・高木志歩(2年 福岡・東筑紫学園高)、18番C・浅野瑛菜(1年)らが随時途中交代出場した。試合は、前半G山本由真(3年)のコントロールされたパスワークと的確な判断、鋭いドリブルで敵陣に切れ込む丸(3年)の突進力、ゴール下で受けたポストプレーで身体を張り確実に得点するC後藤(4年)など堅実なチーム力を持ち味に、リードしたものの、第3Pでは、拓大の5本の3Pシュートが決まるなど猛追を受け、1点差ながらリードを許した。第4Pは、互いに意地と意地がぶつかり合い互いに譲らず80-80の同点で終了。5分間の延長戦にもつれ込んだ。先手を取ったのは、山梨学院。F丸が相手パスをカット、ドリブルで持ち込んだ。相手も食い下がるも、山梨学院F高木(2年)のリバウンドからの得点、3Pシュートなどで突き放し93-90の激闘を制し、うれしい勝利を手にした。

≪準々決勝 拓殖大学戦(5/9) 東京・駒沢オリンピック公園総合運動場体育館≫

第52回関東大学女子バスケットボール選手権大会
《山梨学院大学VS拓殖大学》 
○ 山梨学院大 93 1P(10分) 21―16
2P(10分) 22―21
3P(10分) 17―24
4P(10分) 20―19
延長(5分) 13―10
90 拓殖大 ●

試合後、選手を集めて梅嵜英毅監督は「考えていたゲームプラン通り進んだけど、後半にターンオバーが増えてしまい動きが止まってしまった。そこがミスで一瞬リードされたが、それを追いついてひっくり返したのだからそれは自信を持っていい。諦めない状況のプレー。ただしこれで終わりではない。ここで喜んでしまって明日負けたら話にならない。これからの試合はもっともっと重要になるんだから」と気を引締めた。チームの司令塔として、自らポイントゲッターとしてチームに活力を与えた山本由真選手は「前半は相手のシュートが外れてくれて、でもオフェンスリバウンドが取れなく、ショートは入っていたんですが、流れが良くなかったのです。後半は修正して入れと言われていたんですけど、相手に3連続で決められたときに、もう一度自分たちがしっかりゴールに向かってオフェンスで巻き返していたのでそこは良かったかなと思います」と試合を振り返った。明日の順天堂戦に向けて、「1部に勝ったからといって、2部に負けていたら意味がないので勝って、しっかり決勝リーグに行きたいと思います」と決意を新たにした。何度もゴール下にドリブル突破した丸由梨乃選手は「前半自分たちが攻めていて点が入っていたこともあって、後半になって相手の3Pが入ってくるようになり、自分たちも途中でフェンスに押し上げられ攻められなかったところもあったですけど、そこでしっかり中で点を取れたことが大きな勝利のポイントかなと思います」。「自分はドライブが得意なのでファールをもらう勢いでゴールに向かうことを意識してやりました」と勝利に向かった。出番はなかったがベンチで皆を鼓舞し続けた島立瑛子主将(4年 山梨・韮崎高)は「いつもは出足が悪いというのが課題だったですけど、今日は入りも良かったので、皆も集中していたなと思います。何度かは練習試合をやっていたので何をしてくるかは分かっていたのでリバウンドとディフェンスの部分をしっかり意識すれば勝てると思っていたので自信を持って臨みました」と語った。
(※ターンオーバー:オフェンスのミスによって攻守が入れ替わること)

山梨学院大の次の準決勝の対戦相手は、同じ2部Aブロックに所属する順天堂大。昨年、リーグ戦では2戦2勝しており、山梨学院の優位は動かないが、2015年の1部入れ替え戦ではわずか2点差で悲願の1部昇格を阻止された因縁の相手。油断は禁物だ。

文(K.F)カメラ(平川大雪)2018.5.9

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