●関東高校テニス大会 個人戦
~ダブルス清水瑶・狐塚理子ペアがベスト4獲得~
~肥田唯花・中込笑愛ペアも健闘ベスト8に入る~
甲府・小瀬スポーツ公園を舞台に前日開幕した平成30年度関東高等学校テニス大会は、10日からは個人戦、午後からは雨が降る中で戦いが繰り広げられた。山梨学院高からシングルスに肥田唯花(2年)と中込笑愛(1年)の2人、ダブルスに清水瑶・狐塚理子ペア(ともに3年)と肥田唯花・中込笑愛ペアの2組が出場した。シングルスは1・2回戦で敗れたが、ダブルスは2組とも健闘した。特に清水・狐塚ペアは、強敵に打ち勝ち準決勝に進出、清水にとっては最初で最後の関東で、狐塚にとっては1年の時以来2度目の関東ベスト4を獲得した。肥田・中込ペアは1回戦で敗戦寸前だったが、そこから巻き返して大逆転勝利しベスト8に入った。
個人戦には、地区予選を勝ち上がった男女ともにシングルス32名、ダブルス16組が出場、10日はシングルスは準々決勝まで、ダブルスは準決勝まで行われた。午前9時前にシングルスの戦いが始まり、肥田唯花は1回戦で鈴木優(大成・東京)を6-2で下した。中込笑愛は強敵の早瀬日菜乃(3年 東京・東京)に2-6で敗れた。肥田の2回戦の対戦相手は大会第1シードの西郷里奈(3年 秀明八千代・千葉)で優勝候補筆頭のパワーに屈し1-6で敗れた。
ダブルスの試合は、シングルスとダブルスの両方に出場する選手の勝ち上がり具合を見ながら、昼頃から順次試合が組み込まれた。山梨学院の2組の内、清水・狐塚ペアは1回戦で作新学院(栃木)ペアを6-1で圧倒した。2回戦の相手は強敵の早瀬日菜乃・鳥海里帆ペア(東京・東京)だったが、最後は狐塚のサイドラインぎりぎりを狙ったショットが決まり6-4で接戦を制し準決勝に進出した。その時間帯までは曇り空だったのだが、準決勝を迎えた時に急に雨が激しく降り始めた。相手の川岸七菜・大川美佐ペア(法政二・神奈川)はパワーと俊敏さを兼ね備えた相手だった。強い雨が落ちてきた序盤に一気に差をつけられ、後半に巻き返したものの2-6で押し切られ、決勝進出はならなかった。狐塚は1年の時に先輩の猪俣莉々花(現山学大)と組んで準決勝進出を果たしており2度目のベスト4となった。努力を重ね3年になって5番手選手から正選手になった清水にとっては最初で最後の関東で掴み取ったベスト4となった。下級生の肥田・中込ペアは1回戦で共愛学園(群馬)ペアに2-5と追い詰められたところから大逆転勝利した。しかし、2回戦の相手は強かった。この日決勝進出を果たした石川琴実・野口綾那ペア(白鵬女子・神奈川)と対戦し1-6で敗れ、ベスト8となった。
清水瑶選手は「個人戦の出場は、高校3年間で初めてで緊張しました。準決勝は悔しかったですが、後半は自分たちの力を出せたと思います。次の関東ジュニアとインターハイに向けて2人で意見を出し合い、次は自分たちの力を出し切ります」と話した。狐塚理子選手は「雨は相手も同じ条件ですし、雨に助けられることもあります、気になりませんでした。ダブルスはペアとのコンビネーションがよくないと勝てないので、次の試合に向けて2人でよく話し合い、練習を重ねて課題を克服して行きたい」と語った。肥田唯花選手は「シングルス2回戦の相手は第1シードの選手で勝てませんでしたが、学ぶことがたくさんあっていい経験になりました。相手の選手はチャンスになったら確実に決めてきました。自分はチャンスだと思っても取り切れなかった、そこが差だなと思います。シングルスもダブルスもチャンスは確実に決めるようにしたい」と話した。中込笑愛選手は「シングルスはもう少しできるところがあったなと思います。ダブルスは負けそうになったところで楽しもうと開き直り、逆転できた点は良かったと思います。悪かった点を反省して練習でしっかり直し、インターハイで頑張りたい」と語った。
3日間にわたり山梨で開催される大会は最終日の11日に、個人の部のシングルス準決勝と決勝、ダブルスの決勝が行われる。山梨学院の4人は、それぞれの思いを胸に、次の関東ジュニアと、夏のインターハイに向けて自分の体を鍛え、自分の心を磨いて行く。
文・カメラ(M.I)2018.6.10