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●平成30年度全日本学生柔道優勝大会
~山学大女子が5連覇の偉業を達成。通算9度目~
~先鋒・大和久が4戦連続の1本勝ちでチームに勢い~

「平成30年度全日本学生柔道優勝大会(男子67回、女子27回)」が6月23日、東京・日本武道館で開幕した。24日までの2日間の日程で行われる。1日目は女子の1回戦から決勝戦までと男子の1回戦。2日目は男子2回戦から決勝戦までが行われる。女子は5人制と3人制の2部制。大会1日目、全国地域から33大学が参加した女子5人制に山梨学院大は、昨年史上初の4連覇を達成し、今大会連続17回目の出場で5連覇を目指した。試合は、1戦目の鹿屋体育大、2戦目大阪体育大・3戦目準々決勝の帝京科学大まで無敗で順当に勝ち進んだ。準決勝は、最近頭角を現し、初戦で優勝候補の一角の環太平洋大を破った桐蔭横浜大との対戦。1勝1敗で迎えた最後の大将戦。泉真生(4年)が主将の役目を果たし、1本勝ちで9年連続の決勝に進んだ。決勝戦は、昨年3位の龍谷大との対戦。今大会絶好調の先鋒・大和久友佳(4年)が引き分けると続く次鋒・谷川美歩(3年)、中堅・新添左季(4年)が1本勝ちで2勝とリードし試合を優位に進めた。次の副将・瀬戸口栞南(2年)は終了間際に1本を取られ、優勝は大将戦に持ち越された。龍谷大も最後の力を振り絞り大将の泉に挑んだが、引き分けで振り切り2勝1敗で優勝を飾り5連覇の偉業を達成した。一方、7人で争われる男子は1回戦だけが行われ山梨学院は、関西大学に4勝1敗で快勝。2日目に進んだ。

試合方法は、女子は5人制と3人制の2部制で行われ、山梨学院は5人制で出場した。5人の点取り式によるトーナメント戦で、各試合の配列は、先鋒・次鋒は57㎏以下、中堅・副将は70㎏以下、大将は無差別と決められている。女子5人制の部は出場33校がAグループ(16校)、Bグループ(17校)に分かれ各グループ1位によって決勝が行われた。

Aグループの山梨学院大の1戦目は鹿屋体育大(九州)と対戦、4勝0敗1分け勝利。2戦目は大阪体育大(関西)に4勝0敗1分けで勝利。3戦目準決勝は帝京科学大(東京)に3勝0敗2引き分け。ここまで無敗で順当に勝ち上がった。準決勝は、優勝候補の環太平洋大や帝京大の強豪を破った桐蔭横浜大。一昨年3人制で準優勝を経て、昨年5人制に移行、最近急激に頭角を現してきた。試合は、これまで初戦から3戦目まで先鋒ですべて1本勝ち。試合の流れをつくってきた大和久友佳(4年 八千代高)は、ここでも試合終盤にチャンスを見出し合わせ技で4戦目の1本勝ちを収めた。続く谷川美歩(3年 藤枝順心高)、新添左季(4年 天理高)は引き分けたが副将・佐藤史織(4年 新田高)は一進一退の激しい攻防を繰り広げていたものの、中盤足を痛めその影響で終盤、相手の勢いに倒され技ありを受け敗退した。1勝1敗、勝利は大将の泉真生主将(4年 木更津総合高)に委ねられた。泉は中盤過ぎに起死回生の技を放ち、決勝進出を決める1本勝ちを収めた。

■4戦目準決勝 《山梨学院大VS桐蔭横浜大 2勝1敗》6/23 日本武道館

  先鋒 次鋒 中堅 副将 大将
山梨学院大 大和久 谷川 新添 佐藤
 
一本勝ち
引き分け 引き分け
技あり

一本勝ち
桐蔭横浜大 若藤 櫻井 嶺井 杉山 山口

午後5時丁度。日本武道館恒例の決勝戦開始の大太鼓が「どーん。どーん。どーん」と大音響を立てて鳴り響くと、決勝の舞台に照明が当てられ観客の眼を中央の畳に集めた。山梨学院の決勝戦の対戦相手はこの大会でも上位に顔を出す関西の強豪校龍谷大学。先鋒は、この大会準決勝まで4戦ですべて1本勝ちの大和久友佳が決勝でも先鋒を務めた。試合は主導権を握ろうと様子を窺うなか開始1分、足を引っかけられ倒され先制の技ありを決められた。その後、大和久の優勢で進み、残り30秒技ありを奪い、そのまま終了、貴重な引き分けで流れを相手に渡さなかった。続く次鋒の谷川美歩は立ち上がり15秒で技ありを取ると、倒れたところを抑え込み合わせ技で1本勝ちした。次の中堅・新添左季も技ありから合わせ技で1本を取り、2勝0敗とした。続く瀬戸口栞南(2年 長崎明誠高)は、準決勝で足を痛めた佐藤史織に代わり出場。終盤、先制するもその後反撃を受け、立て続けに技ありを決められ1本負けした。ここまで2勝1敗2分け。大将の泉が勝つか引き分けるかで山梨学院の優勝が決まり、負けると代表戦で決着をつけることになり、ここですんなり決めたいところ。開始早々、相手が攻撃を仕掛けるがここは泉が落ち着いて対処。相手選手は泉より階級が下の選手。「小さく捕まえにくく、やりにくい」と泉。最後まで互いに攻め合うも、決め手がなく引き分け、山梨学院の優勝が決まった。先輩たちがつないだ優勝を守り5連覇9度目の優勝を飾った。山梨学院はレスリング東日本学生リーグ戦6連覇に続き新たな歴史を築いた。

表彰式で新添左季選手が優勝に貢献した選手として優秀選手賞に選出された。式後、選手たちは、サポートに回った選手や会場から応援を続けた選手、先輩らとともに記念撮影などをして喜びを分かち合った。

■決勝戦 《山梨学院大VS龍谷大 2勝1敗》 6/23日本武道館

  先鋒 次鋒 中堅 副将 大将
山梨学院大 大和久 谷川 新添 瀬戸口
  引き分け
1本勝ち

1本勝ち

1本負け
引き分け
龍谷大 黒木 中内 米澤 冨田 村井

試合後、西田孝宏総監督は「ほっとしたという一言です。よく5連覇してくれたという思いがあります。今日一番良かったのは先鋒の大和久が冷静沈着に試合をしてくれたことです。決勝で最初に技ありを取られたものを最後に追いついたことは大きかった。悪い流れをつくらなかったことです」と振り返った。山部伸敏女子監督は「学生が決めた目標をプレッシャーが掛るなかよく優勝してくれました。私が引っ張るのではなく“このチームで勝ちたいんだ”と、選手が主体となり先輩たちが築いてくれた記録に挑戦するのだという気持ちが良い結果につながった」と選手を讃えた。泉真生主将は「今のチームで日本一になれてうれしいです。プレッシャーを考えずに試合をしようとみんなで決めていたので全員で強気で最後まで攻めていこうと心掛けて戦いました。最後はキャプテンとして勝って終わりたかった」とほっとした表情で5連覇の重圧を語った。新添左季選手は「何とか連覇をつなぐことができて・・・。尼崎(全日本学生柔道体重別団体優勝大会)よりも何よりもこの試合がプレッシャーが大きかったのでほっとしています。個人では納得ができない部分もあったので反省するべきことはたくさんあります。これから海外の試合もあるので勉強になりました」と語った。大和久友佳選手は「初めての団体戦で普段弱い気持ちが出る時も、後が強いという安心感で自分が思い切ってやって返されても良いと思い頑張れました」と話した。

女子5人制の部は、優勝・山梨学院大、準優勝・龍谷大、3位・桐蔭横浜大と国士館大となった。23日は男子の試合は1回戦だけが行われ、山梨学院大は関西大に4勝1敗2分けで勝利し、24日の2回戦に駒を進めた。

文(K.F) カメラ(平川大雪) 2018.6.23

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