山梨学院パブリシティセンター

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●平成30年度全日本大学ホッケー王座決定戦
~女子決勝、東海学院に悔しい悔しい準優勝~
~終始主導権を握るもあと一つ攻めきれず~

平成30年度「第37回全日本大学ホッケー王座決定戦」が6月28日に開幕し7月1日までの4日間の日程で大阪府茨木市・立命館OICフィールド、奈良県天理市親里ホッケー場で行われた。北海道、北信越、関東、東海、関西から男女各12校が出場し、大学王座を懸けて争われた。第3シードの山梨学院大女子は、2日目準々決勝の初戦に聖泉大学(関西第3)と対戦し5-0で快勝。30日3日目準決勝では第2シードの立命館大と対戦し1年生が2得点を奪い3-1で勝利した。決勝は、準決勝で前回大会覇者の天理大を破った東海学院大との対戦。試合は山梨学院が第1Q(クオーター)から主導権を握り、幾度も得点のチャンスがあったものの、最終第4Qでもなお攻めきれず互いに無得点のままSO(シュートアウト)戦に持ち込まれた。5人のシューターがGK(ゴールキーパー)に対峙して攻守するSOでも1-1の同点。続いて最初に得点を入れたチームが勝利するサドンデス方式に入ると、2人目の対戦で勝敗を分けた。この試合優勢に進めていた山梨学院が1-2で負け、2年ぶりの優勝を逸した。
※SO戦=5人のシューターが交代でGKが1対1で対峙し攻守する。(サッカーでいうペナルティキック)

◆《最終日 女子決勝の結果》
山梨学院の決勝戦の対戦相手は、東海学院大(第4シード東海)。第34回・第35回大会で決勝戦を戦い、2大会とも優勝した時の因縁の手強い相手。今大会も前回大会優勝の天理大を4-1で破り決勝戦に上ってきた。試合は、第1Q序盤から山梨学院がペースをつかむと中盤に決定的なチャンスを相手も身体を張って防ぐ。終盤には相手も反撃を仕掛け激しい攻防を繰り広げる。その後も山梨学院が全体を通して主導権を握り、再三、東海学院大サークルゴール前に攻め込むが、あと一つ得点に結びつかない。相手も時折、カウンターからチャンスを窺うも、山梨学院ディフェンス陣の堅い守りで得点を許さない。0-0のまま最終第4Qを迎えると、先制点を欲しい山梨学院は、序盤にゴール前に攻め込みPC(ペナルティコーナー)を得るも得点できず。中盤には準決勝でシュートを決めた8番FW川口花菜(3年 福井・丹生高)が決定的なシュートを放つが、相手GK(ゴールキーパー)に阻まれた。終盤、相手に最後の攻撃機会を与えピンチを迎え凌ぐと、1点を求めて総攻撃するも無情の終了の合図がなり、無得点のままSO戦に持ち込まれた。SO戦でも両チームのGKが見事なキープ力で3人まで得点を与えず、山梨学院GKの瀬上芽里(4年 岐阜総合学園高)が次の4人目を阻止。その裏、山梨学院4番MF尾本桜子(4年 山口・西京高)が貴重な得点を奪い、勝利を手にしたかに見えたが、東海学院は5人目が決め山梨学院は外し再び振り出しに戻った。6人目からはどちらかが先に入れたチームが勝利となるサドンデス方式。勝敗は二人目で決着した。山梨学院2人目が外すと東海学院がきっちりと決め、ここで山梨学院の2年ぶりの優勝が手からこぼれ落ちた。

平成30年度 第37回全日本大学ホッケー王座決定戦  女子決勝戦
《山梨学院大VS東海学院大》7/1 大阪茨木市・立命館OICフィールド
 山梨学院大 0 山梨学院大 0 
第1Q 0-0
第2Q 0-0
第3Q 0-0
第4Q 0-0
0 東海学院大 
SO 1-2
得点 尾本桜子(山梨学院)

試合後、女子日本代表に帯同転戦中のジョン・シアン女子監督に代わり指揮を執った寺本祐治総監督は「勝たせてやりたかった。残念です。ゲーム内容としては非常に良かったですけど1点が遠かった。SOで負けましたがフィールドの試合の中で勝ちきることができなかったのが敗因です」と振り返った。堅い守備で山梨学院ゴールを守った守護神瀬上芽里選手は「最後のSOが取れると思ったのが、取れなくすごく悔しい。自分が全部止めてたら勝っていたので全部止めたかった」と下を向いた。前線で身体を張ってゴールに向かっていた今尾明穂選手(4年 岐阜・各務野高)は「ディフェンスが一生懸命ゴールを守ってくれた分、自分は初戦も準決勝も点を取れなかったので自分が点とって優勝しようと思っていたところで点取れなかったことに責任と悔しさがこみ上げました」と涙した。白石莉奈子主将(4年 岡山・瀬戸高)は「言葉では表せない悔しさです。王座奪還に向けてやってきたので。相手のキーパーも良かったですけど自分たちの力不足です。欲を言えば時間内で決着を付けたかったですけど」と無念さを胸に語った。今後について、「学生の大会はあと一つあるのでそこは絶対優勝できるようにまた一からチームをつくって頑張っていきたい」と前を向く。
大会成績は、優勝・東海学院大、準優勝・山梨学院大、3位・立命館大、4位・天理大となった。表彰式では白石莉奈子主将が最敢闘賞を受賞した。

◆《決勝に先駆けて行われた女子準々・準決勝の結果》
第3シードの山梨学院は、2回戦準々決勝から登場。6月29日、親里ホッケー場で聖泉大学(関西第2代表)と対戦。5-0で快勝、翌日の準決勝に進んだ。対戦相手は立命館大。本拠地立命館OICフィールドで行われた。試合開始時間は午前9時30分。雲が多いながらも日差しが強く蒸し暑い中、山梨学院のセンターパスで始まった。圧倒的立命館の応援団の多い中、前半7分、山梨学院は9番FW今尾明穂(4年 岐阜・各務野高)がドリブルでサークル内へ攻め込みファールを誘い最初のPC(ペナルティコーナー)を得るものの、得点チャンスを逃した。その後も山梨学院がボールを優位に支配して立命館ゴールに迫るも得点できずに第3Q(クオーター)を迎え、序盤26番FW中込紅莉(1年 山梨・巨摩高)が再三ゴールに迫りチャンスを演出。中込が倒され獲得したPCに2番FB鈴木美結(2年 岐阜・各務野高)がスティックを振り切り先制点を奪った。終盤残り1分のPCでは、22番FB尾本桃子(1年 山口・西京高)がきっちり決め2点差とした。優位に試合を進める山梨学院は第4Qに入り序盤、相手に初めてPCを与え、ここで決められ1点を返された。しかし、山梨学院は集中力を切らさず攻め続け、終盤残り3分、サークル内の密集に8番FW川口花菜(3年 福井・丹生高)がヒットシュートを打ち試合を決定づけた。終始安定した戦いぶりで3-1の勝利、2年ぶりの決勝に進出した。
※PC(ペナルティコーナー)=守備側のチームが、自陣サークル内での反則や、サークル外であっても22.9mラインからゴール側のエリアで故意に悪質な反則をした場合、反則した相手側のチームにペナルティコーナーが与えられる。(得点の入る確率が高いプレー)

平成30年度 第37回全日本大学ホッケー王座決定戦  女子準決勝戦
《山梨学院大VS立命館大》6/30 大阪市・立命館OICフィールド
〇 山梨学院大 3 第1Q 0-0
第2Q 0-0
第3Q 2-0
第4Q 1-1
 立命館大 ●
得点 鈴木美結、尾本桃子、川口花菜 (山梨学院)

試合後、寺本祐治総監督は開口一番。「順当に勝ちました。ジョン監督から預かってひとまずほっとしました」と笑顔で答えた。「多分明日の決勝もうちのペースで試合はできると思うのですが、先取点を取って試合を確実に進められれば一番いいので、失点しないように相手がしんどくなるのを待って、その中で得点を重ねていくやり方しかない」と勝利の方程式を挙げた。山梨学院のディフェンス陣をまとめる5番DF白石莉奈子主将は「今日はよく攻められて、結果的に後半につなげることができ良かった。昨日の試合でPCが決められてなかった分、今日の試合で結果を残せました。自分たちも王座奪還というのをこの一か月は目標に掲げてやってきて、あと一つというところまで来たので最後まで集中を切らさずに勝ちきっていきたい」と優勝に意欲を示していた。

◆《男子の結果》
前大会3位、関東第2代表の山梨学院は、6月28日の1回戦で関東第3代表の明治大と対戦、2-1で勝利し順調な滑り出しで優勝を目指した。2日目第2戦目は前回2位第2シードの天理大と対戦。山梨学院は前半の第1Q、第2Qは、良い形で攻めていたが、後半第3Qで2失点、第4Qにも1点加えられ突き放された。終盤1点を返し一矢を報いたが準々決勝で姿を消した。男子は秋のインカレで雪辱を果たす。

文(K.F) カメラ(平川大雪) 2018.7.1

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