●第100回全国高校野球選手権記念山梨大会 壮行会
~山学高3連覇を目指し、甲子園への道へいざ出陣!~
~7日開幕。全校応援で野球部を後押し~
山梨学院高校は7月4日、「第100回全国高等学校野球選手権記念山梨大会」の壮行会を高校体育館で行った。今年の大会は第100回記念として野球部員たちは、特別な思いを心に込め壮行会に臨んだ。吹奏楽部の演奏に合わせ、全校生徒約1025人が手拍手で迎える中、真っ黒に日に焼けた部員70人が壇上に上がった。挨拶で山内紀幸校長は「野球部だけの野球部レギュラーだけの戦いではありません。全校生徒が一つになってミラクルに向けて頑張りましょう」」と挨拶。生徒を代表して、立澤瑞姫生徒会長は「すべての試合が全校応援になるので生徒の皆さんも力いっぱい応援しましょう」と激励。続いて生徒全員で折った千羽鶴と花束が清水雄登主将と中尾勇介副主将に贈られ、清水主将が「夏は王者としてではなく、チャレンジャーの気持ちで挑みます。必ず全員で3連覇を勝ち取ります」と応えた。応援団・チアリーダー部・吹奏楽部を中心に校歌斉唱され、続いて吹奏楽部が演奏する「突撃のテーマ」に合わせ全員が手拍子で“甲子園を目指す”野球部を勇気づけ山梨県大会に送り出した。山梨県大会は7月7日に開幕、第1シードの山梨学院は翌日の8日(日)午前8時30分より山日YBS球場で山梨高と対戦する。
山梨学院高の砂田球場の改良が終わり、人工芝がまぶしい新たな練習環境に生まれ変わった。全国高校野球選手権も第100回の節目を迎え、山梨学院球児の甲子園への思いはひとしおだ。壮行会は、吹奏楽部の演奏する今年の吹奏楽部コンクールの課題曲「コンサートマーチ~虹色の未来へ~」に合わせ生徒全員と教職員の手拍子に迎えられ、清水雄登主将を先頭に連日、真夏日の下での練習で逞しく真っ黒に日焼けした登録メンバー20人とベンチ入りを果たせなかった選手計70人、マネージャー、吉田洸二監督、松崎将野球部部長らが壇上に上がった。挨拶に立った山内紀幸校長は「野球部の試合でのスローガンは笑顔。選手たちは笑顔で戦ってきました。でも、練習の時は、汗と涙と時には、悔しい思い、悲しい思いをしながら冬の練習、日々の練習をこの70人でやってきました。私はいつも彼らの笑顔のプレーを見るたびに、その陰にあるやり抜いた彼らの強さを心から評価しています。100回大会ぜひ笑顔でまずは1次予選である県大会を勝ち抜いてほしい。そしてサッカーの日本代表が成し遂げられなかったミラクルを甲子園で起こしてほしい」と全選手を激励した。応援する生徒を代表して生徒会の立澤瑞姫生徒会長は「苦しい練習に乗り越えてきたことに自信を持って最後まで粘り強く戦ってきてください。そして3年連続甲子園出場ができるよう期待しています。すべての試合が全校応援になるので生徒の皆さんも力いっぱい応援しましょう」と激励と応援を呼びかけた。続いて必勝を祈願して花束と生徒全員で折った千羽鶴が清水雄登主将と中尾勇介副主将に贈られ、それに応えて清水雄登主将は「冬の練習では言葉にできないほど苦しいトレーニングを行い、その努力が実を結び春の大会では優勝することができました。ですが夏は王者としてではなく、チャレンジャーの気持ちで挑みます。去年ほどの圧倒的力はありませんが、必ず全員で3連覇を勝ち取ります」と健闘を誓った。最後に応援団の大澤真由さん、小野成美副団長さんの音頭で、チアリーダー部・吹奏楽部を中心に、生徒全員で校歌斉唱と恒例の応援曲『突撃のテーマ』で野球部員を勇気づけ、入場曲と同じマーチ曲に合わせ全員の手拍子で、山梨学院高野球部を“甲子園への道”へ送り出した。
壮行会後、選手に意気込みを聞いた。昨年の甲子園のマウンドを経験している垣越建伸投手は「夏の予選のマウンドに立つのは初めてなので、どうなるかは分かりませんが、今は楽しみとか自信が大きいのでそういう意味ではいい試合にできると思います。一試合一試合全力で投げるので、ゼロ点で抑えて攻撃に勢いを付けられるように投げたい」。先発の起用が予想される星野健太投手は「垣越の前に投げることが多いと思うので、彼の前でしっかり自分が試合をつくって良い形でつなげられたらいいなと思います。140キロ台の速球と緩急を織り交ぜ、守備を信じて打たせてしっかり抑えていければ」。昨年の甲子園で初戦敗退を喫したが唯一2年生で先発出場を果たした中尾勇介選手は「チームとしては100回記念の甲子園に選ばれるという気持ちで優勝したいです。どんなことでも自己満足することなくチームのためにどれだけのプレーができるか考えてやっていきたい。チームを勢いづけられるようなスイングができたら」。清水雄登主将は「今までやってきたことが全てだと思うので何も気負うことなく自分たちを信じて一戦一戦やっていけたらいいと思います。昨年はコールドで勝ち進んでいったんですけど、今年のチームはそういうカラーではないので相手よりも1点を多く取って1点差でも勝ちきることができれば」とそれぞれ意気込みを語った。
また、壮行会の前に行われた応援練習は、一部の生徒を除いた全員が参加。生徒会と野球部が中心となり、応援団、吹奏楽部、チアリーダー部とともに本番に向けて段取りや場面ごとの応援方法を念入りに繰り返した。山梨学院は学校一丸となり頂点を目指す。
大会は、7月7日開幕。甲子園出場を懸け35チームが山日YBS球場、富士北麓球場で熱戦を繰り広げる。山梨学院高の初戦は、7月8日(日)午前8時30分から山日YBS球場の第1試合目に山梨高と対戦する。冬の涙がでるほどの猛練習に耐え、メンタル強化とともに築き上げてきた機動力野球で3年連続夏の甲子園出場への挑戦が始まる。
文(K.F) カメラ(平川大雪) 2018.7.4