●第100回高校野球選手権記念山梨大会 2日目
~山学高初戦、山梨高校に完封コールド勝ち~
~垣越3回を9者連続三振、野村2打席連続本塁打~
「第100回全国高校野球選手権記念山梨大会」が7月7日開幕した。試合に先立って行われた開会式には36校35チーム700人が山日YBS球場に集結、堂々の行進をした。7月22日(予定)の決勝戦まで甲子園への山梨県代表を懸けて山日YBS球場、富士北麓公園野球場で熱い戦いが繰り広げられる。7月8日大会2日目、シード校の山梨学院は、山日YBS球場の第1試合で山梨高校と対戦した。先攻の山梨学院は、1回表から打線がつながり1回の3点を皮切りに、2回1点。3回には5番の野村健太(2年)の2点本塁打などで3点。4回には清水雄登(3年)の三塁打に失策が絡み1点、さらに野村の2打席連続本塁打で加点。5回にも代打小澤陸(3年)、続く星野健太(3年)、菅野秀斗(2年)の長打でなどで3点を追加した。山梨学院の先発、垣越建伸(3年)は重くて切れのある140キロ台の速球で山梨高打線を3回9連続三振に抑えた。4回に代わった星野も5回に登板した中込陽翔(2年)も打者3人ずつで打ち取り、3人の投手リレーで無安打無失点で完璧に抑え込んだ。12-0の5回コールドで初戦を突破した。山梨学院の次の試合は、7月14日(土)午前8時30分より山日YBS球場で日大明誠高と対戦する。
第100回となる全国高校野球は、1915年(大正4年)に始まり、昭和、平成の時代へとつながれ、ここから幾多の名選手が誕生した。歴史に残る名勝負、名シーンも生まれた大会も平成では最後となった。今年の代表校は56校。8月5日より21日まで阪神甲子園球場で開催する。どんな熱戦が繰り広げられるか高校野球ファンの心を熱くする。山梨大会は昨日の開会式を経て早速、2試合が実施された。2日目の8日には、山日YBS球場で3試合が行われ、山梨学院は、第1試合で山梨高校と対戦した。涙が出るほどの厳しい冬の練習を乗り越え、体力的にも精神的にも強くなった山梨学院高野球部の3年連続甲子園へ続く道への挑戦が始まった。
先攻は山梨学院。1回表、先頭打者の小吹悠人(1年)が内野安打で出塁すると、2番菅野秀斗(2年)が左前打。続くバントで三塁・二塁、四球で満塁。二死満塁から相手投手のワイルドピッチで1点を先取。続く6番栗田勇雅(1年)の目の覚めるような左中間2点三塁打でこの回3点を奪った。先発の垣越建伸(3年)は重くて伸びのある140キロ台の速球で4回に交代するまで9連続三振を奪い相手を封じた。山梨学院打線は、2回にも先頭打者8番相澤利俊(2年)と1番小吹の適時二塁打で1点を追加。さらに3回には、先頭の4番中尾勇介(3年)が右中間に二塁打。相手の失策が絡み三塁に進塁。続く5番の野村健太(2年)の左翼越え本塁打で2点。さらに二死から死球、ワイルドピッチで二死二塁、9番垣越の右前適時打で1点を加えた。4回には、一死から3番清水雄登主将(3年)の左中間三塁打と相手中継ミスで一気に本塁に生還、1点を追加。二死後に5番野村が2本目となる左翼越え本塁打を放ち山梨高を突き放した。4回に救援した星野健太投手(3年)も140キロの速球を投げ込み三者凡退で抑えた。5回表、山梨学院の攻撃は、先頭打者相澤の代打、小澤陸(3年)が左中間三塁打、次の星野の右前敵時打で1点。一死後、菅野の左翼線適時二塁打で1点。二死三塁で中尾が中前適時打でさらに1点を追加した。5回裏に代わった中込陽翔(2年)も三者凡退で締め、山梨学院が14安打12-0で初戦を5回コールドで勝利した。
◆《2回戦 山梨学院高VS山梨高校 7/8 山日YBS球場
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 合計 | |
山梨学院高 | 3 | 1 | 3 | 2 | 3 | 12 | ||||
山梨高校 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
※規定により5回コールド
【山梨学院バッテリー】(投手)垣越建伸→星野健太→中込陽翔ー(捕手)栗田雄雅
〔投手〕垣越(勝利投手):投球回数3、投球数36、安打0、四球0、三振9、失点0
星野 :投球回数1、投球数11、安打0、四球0、三振0、失点0
中込 :投球回数1、投球数 9、安打0、四球0、三振0、失点0
〔打撃〕安打14(本塁打:野村2 三塁打:栗田・清水(雄)・小澤
二塁打:小吹・中尾・星野)
〔交代〕相澤(一)→小澤→(H一) 小吹(三)→北村(三)
野村(左)→中尾(中→左)→清水陸(中)
試合後、吉田洸二監督は「選手には緊張するな」と初戦を送り出した。「力まずに行けよと言いましたが少し硬かったです。次は肩の力を抜いて戦えたら」と平常心を促す。好投した垣越投手については「もう少しストレートが走れば」と指揮官は上を望む。最速142キロを投げ込み相手打線を完全に抑え込んだ垣越建伸投手は「今日は初戦なので、スピードとかよりもリズムよく投げ相手を抑え、チームに勢いをつけられたらと投げました。だいぶ良い感じに投げられストライクも入ったので良かったです。これからは、リズムはそのままでそれにプラスして試合を通してどんどんスピードがついて上がっていければと思います」と自信をのぞかせる。野村健太選手は「バッティングは自分の持ち味なのでチームが勢いづいてくれたんですけど、本当は第一打席目の点が入ってない時に決めたかったのですが(三振)、1本目は点が入ってからのホームランだったので自分的にはあまり満足していないです」と先制点にこだわった。
文(K.F) カメラ(平川大雪) 2018.7.8