山梨学院パブリシティセンター

HOME

山梨学院パブリシティセンターニュースファイルイメージ画像

●第100回高校野球選手権記念山梨大会 決勝戦
~帝京三高に快勝。優勝の瞬間、喜びを爆発~
~山梨学院初の3年連続甲子園の切符をつかみ取る~

7月7日開幕した「第100回全国高校野球選手権記念山梨大会」は2週間にわたり熱戦が繰り広げられた22日、決勝戦を迎えた。山梨学院は初戦の山梨高校、2戦目の日大明誠高校に5回コールド勝ちを収め、準々決勝の都留高、準決勝の甲府工業高を相手に順当に勝利。決勝では優勝候補の一角、東海大甲府高校を準決勝で破った帝京第三高と対戦した。先攻の山梨学院2回表、2連続安打と四球で無死満塁から7番相澤利俊(2年)が2点適時打で先制。一死後、交代した相手投手の制球難から押し出しで2点を追加、優位に立った。3回には、4番中尾勇介(3年)の安打と野村健太(2年)の左翼フェンス直撃の二塁打で1点を加えた。山梨学院の先発は、昨日の準決勝と同じく、鈴木博之(3年)が登板した。鈴木は3回まで無得点に抑えていたが、4回裏、突如乱れ3連打を浴び垣越建伸(3年)に救援を仰いだ。垣越は5回裏、味方失策も絡み連続安打を許し1点を与え5-2と差を縮められた。山梨学院打線は7回一死三塁二塁から5番野村のこの日2本目の二塁打で2点、さらに相手の失策で1点を加え突き放した。8回にも2連続安打とスクイズで1点、4番中尾の中堅越えの二塁打で1点と着々と得点を重ね10-2とした。9回には、代打長谷川学(3年)の二点本塁打も飛び出て、最後は12-4で決勝戦を制した。山梨学院では初となる3年連続甲子園の切符をつかみ取り、新しい高校の歴史をつくった。

第100回の記念となる全国高校野球選手権は、1915年(大正4年)に始まり、昭和、平成の時代へとつながれ、ここから幾多の名選手が誕生した。歴史に残る名勝負、名シーンも生まれた大会も平成では最後となり万感の思いがこもる大会となる。地方大会を勝ち残り甲子園出場を決めた高校も次々と決まりだした。山梨大会の決勝は7月22日行われ、山梨学院高と帝京第三高との対戦は、山梨学院高が優勝を決めた。涙が出るほどの厳しい冬の練習を乗り越え、体力的にも精神的にも強くなった山梨学院高は同校初の3年連続出場、平成でも県勢初となる甲子園出場を決めた。今年の代表校は56校。8月5日より21日まで阪神甲子園球場で開催する。どんな熱戦が繰り広げられるか高校野球ファンの心を熱くする。

初の甲子園出場を目指す帝京第三高との決勝戦は、午前11時プレーボール。開始1時間前にはすでに気温は30度を超えた。9日連続の猛暑日が予想される中、両チーム応援団や熱心な高校野球ファンで内野席はほぼ満員となり熱い一戦に注目が集まった。先攻の山梨学院2回表、先頭打者4番中尾勇介の三塁ベースに当たる二塁打と続く野村健太の安打、栗田勇雅の四球で無死満塁。次の相澤利俊の右前適時打で2点を先取した。さらに相手投手が交代する中、制球難の相手投手から2連続押し出しで2点を加え優位に立った。3回には、再び先頭打者4番中尾勇介(3年)の内野安打と野村健太(2年)の左翼フェンス直撃の二塁打で1点を加え5-0とし、序盤で試合の主導権を握った。山梨学院の先発は、昨日の準決勝と同じく、鈴木博之(3年)が登板した。鈴木は初回こそ2安打を許したが3回まで無得点に抑えていた。4回裏、突如乱れ3連打を浴び1点を献上、垣越建伸(3年)に救援を仰いだ。垣越は5回裏、味方失策も絡み連続安打を許し1点を与え5-2と差を縮められた。準々決勝、準決勝で1点差を守り決勝に進んだ勝負強い帝京第三に対して、山梨学院打線は7回、四球と安打で一死三塁二塁から5番野村のこの日2本目の二塁打で2点、さらに相手の失策で1点を加え8-2と突き放した。8回にも2連続安打とスクイズで1点、4番中尾の中堅越えの2本目となる二塁打で1点。着々と得点を重ね10-2とした。救援した垣越は、連投の疲れかあまり調子が上向かず8回に3安打で1点を失った。9回表、10-3と大量リードした山梨学院は、垣越の代打長谷川学(3年)の2点本塁打も飛び出て、試合を決定づけ、9回裏、垣越救援した星野健太(3年)が1点を失ったが要所を締め、12-4で決勝戦を制した。優勝した瞬間、選手たちはマウンドに駆け寄り歓喜の声を上げ、喜びを爆発させた。山梨学院は初となる3年連続甲子園の切符をつかみ取り、新しい高校の歴史をつくった。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆《決勝戦 山梨学院高VS帝京第三高 7/22 山日YBS球場

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 合計
山梨学院高 0 4 1 0 0 0 3 2 2 12
帝京第三高 0 0 0 1 1 0 0 1 1 4

【山梨学院バッテリー】(投手)鈴木博之→垣越建伸→星野健太ー(捕手)栗田勇雅
〔投手〕鈴木:投球回数3回0/3、投球数41、安打5、四球0、三振2、失点1
垣越:投球回数4回3/3、投球数75、安打5、四球1、三振3、失点1
星野:投球回数1回、   投球数26、安打2、四球1、三振1、失点1
〔打撃〕安打11(本塁打:長谷川 二塁打:中尾2、野村2)四死球11、三振8

〔交代〕菅野(二)→北村(二) 野村(左)→清水陸(中)→中尾(左) 垣越→(H)長谷川
    佐古(三)→(H)久保→小吹(三) 

閉会式後、吉田洸二監督は「山梨学院初の3連覇というのも大きかったですし、平成では初めてということだったので、そういう思いとかがこみ上げてきました」と胸の内を打ち明けた。「投手力、打撃、機動力すべてが伸びました。すべてが伸びなければ優勝は無理だったでしょう。生徒に心から感謝します」と選手の成長に目を細める。決勝戦について、「帝京さんのピッチャーは疲れていました。昨日はすごいボールを投げていましたから。7回8回のダメ押しが効きました。総合力ですね」と話した。キャプテンをやってきて良かったという清水雄登主将は「このチームは弱いと言われた中で、頑張ってきたことが実を結んで良かった。大会を通じて、先制をされても落ち着いていけばやれるという感じだったので、負けるという気はなかったです。自分たちが積み上げてきたものは嘘をつかないという気持ちが大きかった」とチーム力を挙げた。甲子園では「自分たちの持ち味をすべて出し切れば勝てると思いますし、関東でも惜しい戦いをしているので、あともう一歩レベルアップして後ろにつなぐ意識をしっかりすれば」と、まずは初の2勝を目標にする。今大会勝負強さでチームを牽引した中尾勇介副主将は「3連覇というよりもひとつの大会に優勝するという気持ちで臨んだので、それが3連覇につながったことがうれしいです。自分の役目はチームのために何ができるかということなので、自信のある足を活かすためにとにかくどういう形でもチームのために塁へ出ることを心掛けてきました」と大会を振り替える。昨年、甲子園出場を果たし2回目の挑戦に、「昨年はノーヒットで終わってしまい負けてしまったので、借りを返すつもりで一つでも多く勝ちたいと思っています。県大会のようにしっかり自分の役目を理解しチームが勝てるバッティングをしたい」と闘志を燃やす。今大会最速146キロの球速を記録し、優勝に貢献した垣越建伸投手は「今大会を振り返ると、しっかり納得いく投球もあったですけど、最後大事な決勝というところで投げきれなかったというところが課題かなと思います」。2度目となる甲子園のマウンドでは、「相手の打者もさらに強くなると思いますが、自分の任された仕事をして、抑えられたらまた自信になると思うので一人ひとり抑えながら一個一個勝っていきたい。基本的には真っすぐで押していきたい」と自信をのぞかせる。決勝戦で先制点を挙げ、試合の流れをつくった相澤利俊選手は「大事な決勝戦の場面で打てたということは、3年生のためにも良かったです。今大会はバッティングの面で貢献できていなかったので、今日貢献出来てほっとしています。甲子園という舞台でできることはすごくうれしく楽しみなんですけど、一番は自分たちのプレーができるようにこれからもしっかり練習をしていきたい」と意気込んだ。

山梨学院の優勝で、力づけられた生徒がいる。放送部に所属し、生徒会でも率先して野球応援の運営に携わってきた樋口美月さん(2年)は、6月に行われたNHK杯全国高校放送コンテスト山梨県大会朗読部門で優勝し、24日から26日まで東京で行われる全国大会に出場する。樋口美月さんは「変わらず山梨学院の強さや良いところが見られ、生徒も盛り上がって応援している側もすごく楽しかったです。昨年、アナウンス部門で廣瀬久実先輩が優勝して私も頑張ろうと思ったのと今の野球部の優勝に背中を押されました。できれば決勝の渋谷のNHKホールに立ちたい」と自分を奮い立たせた。7月24日に準々決勝、25日に準決勝が行われ、26日には、決勝が行われる。

「第100回全国高校野球選手権記念大会」は、8月5日から21日まで阪神甲子園球場で行われる。組み合わせ抽選会は8月2日にあり、3回戦までの対戦を決める。

文(K.F) カメラ(平川大雪) 2018.7.22

| アルバム1 | アルバム2 | アルバム3 | アルバム4 | アルバム5 |