●第100回全国高校野球選手権大会 山学高壮行会
~山学校史、県高校球史を変える活躍を切に願う~
~甲子園に響きわたる応援で全力サポートを誓う~
夏の甲子園「全国高等学校野球選手権大会」の100回目となる記念大会に3年連続8度目の出場を決めた山梨学院高校野球部の壮行会が7月26日、高校体育館で開かれた。吹奏楽部が演奏する甲子園の大会曲「栄冠は君に輝く」の演奏に合わせ、全校生徒約850人が手拍手で迎えるなか、山梨大会の優勝旗を手にした清水雄登主将を先頭に、真っ黒に日に焼けた部員、吉田洸二監督、松崎将部長、学校関係者、山梨県高野連関係者ら85人が入場、登壇した。挨拶で山内紀幸校長は「甲子園で学校の歴史、そして山梨県の高校野球の球史を変えられるような活躍を切に願っています」と激励。生徒を代表して、立澤瑞姫生徒会長は「私たちは県大会よりもさらに素晴らしい応援を球場に響きわたるよう精一杯サポートしていきます」と激励の言葉を述べた。続いて生徒全員で折った千羽鶴と花束が清水雄登主将と中尾勇介副主将に贈られ、清水雄登主将が「山梨学院史上初の2勝、さらに上を目指す」と甲子園での健闘を誓った。応援団・チアリーダー部・吹奏楽部を中心に壮行が行われ、吹奏楽部が演奏する応援曲に全員が手拍子で合わせ、球児の聖地・甲子園に選手たちを送り出した。選手たちは、7月30日に甲子園に向け出発。2日に大会組み合わせ抽選会が行われ5日に開幕する。
吹奏楽部の演奏する夏の甲子園大会曲「栄冠は君に輝く」が鳴り響く中、山梨大会の優勝旗を手にした清水雄登主将を先頭に真っ黒に日焼けして鍛え上げられた登録メンバー18人とベンチ入りを果たせなかった選手、マネージャー、吉田洸二監督、松崎将部長ら野球部計80人が入場。体育館に集まった約850人の生徒と教職員らの手拍子に迎えられ、学校関係者、来賓者などとともに登壇した。初めに挨拶に立った山内紀幸校長は「今回の大会は、一つの大きな壁を破る戦いでありました。甲子園経験校としての山梨学院は常連校となって壁を破りました。74人の部員が総力を挙げ、全校生徒1025人の力も結集して見事校史に残る3連覇、そして高校野球の球史、平成に入っての初の夏の甲子園3連覇を成し遂げることができました。次の壁は、山梨学院高校野球部は強豪校と呼ばれる壁です。そのためには学校の歴史である2勝、この壁を突破することを部員と全校生徒で目指し、壁を破ってほしい。甲子園で学校の歴史、そして山梨県の高校野球の球史を変えられるような活躍を切に願っています」と全選手を激励した。
続いて来賓の山梨県高等学校野球連盟油井壮介会長、朝日新聞社甲府支局藤森千秋総局長、内藤毅山梨学院高PTA会長・野球部後援会長がそれぞれ激励の挨拶を送った。応援する生徒を代表して生徒会の立澤瑞姫会長は「2000年生まれの私たち高校3年生は、100回目の甲子園に行けるということは偶然も重なったこともありますがとても幸せなことだと思っています。平成最後になる甲子園では、県大会で敗れてしまった34チームの思いも背負い山梨県代表として全力でプレーしてきてください。私たちは県大会よりもさらに素晴らしい応援を球場に響きわたるよう精一杯サポートしていきます」と激励。次に松崎将部長が大会規定でベンチに入る18人のメンバーを紹介した。チームを代表して挨拶に立った吉田洸二監督は「甲子園は対戦する2校の応援と本当に高校野球が好きなファンがいます。そういう方をうまく山梨学院の味方に引き込めるような応援をしていただければ選手も力を発揮しやすくなります。甲子園に行くまでの2週間をしっかり体調を整えて、甲子園では心をぶらさずベストを尽くしたい。結果は後からついてきます」と決意を述べた。引き続き、必勝を祈願して生徒全員で折った千羽鶴と花束が清水雄登主将と中尾勇介副主将に贈られ、それに応えて清水雄登主将は「甲子園では山梨学院史上初の2勝を目標に、もっと上に行けるように今からしっかり準備をして頑張りますので応援よろしくお願いします」と甲子園での健闘を誓った。最後に応援団の大澤真由さん、小野成美さんの音頭で、吹奏楽部・チアリーダー部を中心に生徒全員で校歌斉唱、「突撃のテーマ」や相手が守っている時にプッシャーを掛ける新しい応援曲「ハリケーン」、「ビッグウエーブ」の曲に合わせ壮行を行い、山梨学院高野球部を100回記念大会の甲子園へ送り出した。
甲子園に向け並々ならぬ闘志を燃やす選手がいる。不動のレギュラーながら山梨大会では大きな活躍ができなかったものの、守備の要となる三遊間で堅実なプレーでチームに貢献した三塁手・佐古一馬選手は「最初で最後の甲子園なので悔いのないように頑張りたい。全打席ヒット打ってエラーのないようにチームを盛り上げたい」。遊撃手・藤本新大選手は「最後の大会なので守備ではチームの要として、ピンチの時には周りに声を懸けていきたい。予選では活躍ができなかったので甲子園ではその分まで大暴れしたい」と飛躍を誓う。
選手たちを後押しする、全校応援の中心になる野球部・羽鳥祐希選手は「メンバーに選ばれなかったですけど、自分たちにはやるべき役割はありますので、選手の後押しができるような全校生徒を巻き込めるような応援をしたい」。応援団長の大澤真由さんは「今回3連覇したからこそできる常連校と言われる自信あるプレーをしてほしい。暑い中の応援になると思いますが、選手が守備でも打撃でも完璧なプレーができるように勢いを与えられるような応援をしていきたい」。小野成美副団長は「生徒も応援団も野球部もみんなが一体となって応援をしたい」。チアリーダー部・志村茉耶部長は「100回という節目なので悔いのないように試合をしてほしいですし、応援は少しでも選手の力になれるように大きな声で頑張っていきたい」。吹奏楽部・青山三千花部長は「自分たちは1年生から応援に行かせてもらっているので、今までよりもいい成績を見たいですし、できれば優勝してもらいたい。自分たちも同じように『今までで一番応援良かったね』と言われるように一生懸命応援して大きい音を出そうと思います」とそれぞれ選手に激励の言葉を送った。
選手たち一行は、7月30日甲子園に向け出発。8月2日に大会組み合わせ抽選が行われ、5日、開会式後に第1試合が行われる。3年連続夏の甲子園出場。山梨県民が期待する悲願の初優勝へ向けて熱いドラマが始まる。
文(K.F) カメラ(藤原稔) 2018.7.26