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●第100回全国高校野球選手権大会 山学初戦
~山学初戦に敗れる。2勝の壁厚く次回に持ち越し~
~約2000人の大応援団の声援も実らず惜敗~

「第100回全国高等学校野球選手権大会」が8月5日に開幕。6日、2日目第1試合に山梨学院高は高知県代表・高知商高と対戦した。過去に甲子園で準優勝をするなど古豪で知られる高知商高は、9年連続出場を狙った強豪明徳義塾高を破り12年ぶり23度目の出場を果たした。3年連続8度目の甲子園出場で最低でも2勝。さらにその上をいく、県勢初優勝を目指す山梨学院にとって、まずは突き破らねばならない関門。試合が始まる午前8時前、応援団、吹奏楽部、チアリーダー部、生徒会、一般生徒、教職員の約500人余りと野球部保護者会、OBなど総勢2000人の大応援団が一塁アルプススタンドに陣取った。試合は山梨学院の先攻で始まった。応援団一人一人の熱い気持ちに応えるべく1回表、2安打で1点を先取。山梨学院の先発垣越建伸は持ち味の速球の冴えがなく、4回までに7点を許す苦しい投球。5回表、山梨学院が反撃を開始。4本の安打と相手投手の制球難から4点を返し、なおも満塁から4番中尾勇介が起死回生の満塁本塁打を放ちこの回一挙8点を挙げ逆転に成功。その後、互いに点を奪い合うシーソーゲームになったが1点をリードした山梨学院に対して7回裏、高知商高は山梨学院救援陣から5連打3点を奪い再び逆転した。山梨学院は、その後相手投手を崩せず打撃戦に終止符が打たれ初戦突破はならなかった。様々な人たちに支えられ勇気を与えられ臨んだ『夏の甲子園』。今大会も悲願の2勝超えは持ち越された。

◆アルプススタンドに2000人を越える大応援団。一丸となり選手の推進力に!

8月6日、午前7時過ぎ。一塁側アルプススタンドに山梨学院高野球部応援団を中心に生徒会、応援団、吹奏楽部、チアリーダー部、一般生徒、教職員約500人余りと、野球部保護者会やOBなど総勢2000人の大応援団が陣取り、試合開始の午前8時を待った。天候は昨日までの殺人的な強烈な日差しは和らぎ、薄い雲が広がる夏の甲子園にふさわしい天気となった。

試合前、アルプススタンドで応援の声を拾った。生徒会の立澤瑞姫会長は「昨年は初戦で敗れてしまったので、目標とする2勝を超えられるような試合をしてもらいたい。県大会よりも生徒が一丸となり、選手に届くような応援をしたい」。応援団の二人、大澤真由団長(右)は「選手たちには山梨県で勝ってきた高校の分も頑張ってほしいのと、自分たちが後悔しないような試合をしてほしい。大会に対する選手の意気込みはすごいのでそれに応えられるような応援をしたい」。小野成美副団長(左)は「甲子園は県大会と違って応援の人数も違うし、選手の気持ちも違うと思うので緊張しています。少しでも選手の応援ができるように、みんなで力を合わせて頑張っていきます」。チアリーダー部の志村茉耶部長は「すごくワクワクしています。甲子園は広いので声が選手に届くように大きな声で笑顔絶やさず皆で踊りを揃えて頑張りたい」。吹奏楽部の青山三千花部長は「昨日(5日)が自分たち吹奏楽部の大会だったのですけど、結果が出なくて悔しい思いをしたので、その分野球部には絶対優勝してほしいし、私たち吹奏楽部にできるのは、音を通じて気持ちを通じて伝えられるので大きい音を出して相手チームに応援負けしないよう、気持ちをしっかり届けたい」。昨年まで副応援団長をしていた卒業生の深澤菜月さん(保育科1年)は「100年の節目の大会ということでみんな燃えているなと感じます。自分は、全力でやっている皆をサポートできたら良いなと思っています。山梨代表なので山梨学院らしい活発なプレーを期待します」。小澤陸選手の父親で野球部保護者会の小澤成也会長は「100回大会に来れて幸せです。長崎で血のにじむような練習をしてきましたのでそれが結果として実り、甲子園に来させてもらったのでその分、保護者会としては精一杯応援します」とそれぞれ気持ちを込めた。

試合は、山梨学院の先攻で始まり、2番菅野秀斗(2年)の安打と盗塁で好機を作ると、4番中尾勇介(3年)が強烈な内野強襲適時安打で1点を先取した。山梨学院先発は、満を持してエース垣越建伸(3年)をマウンドに送った。垣越は、いつもの速球に切れがなく、4回までに2本塁打を含む8本の安打で7点を失った。5回表、追う山梨学院打線が目を覚ました。一死後、6番相澤利俊(2年)が右前打で出塁すると佐古一馬(3年)、藤本の安打で1点を返す。相手投手の制球難と2番菅野の2点敵時打で2点差に詰めると、四球を挟み満塁に打撃好調の中尾がバックスクリーン横に特大の満塁本塁打を放ちこの回一挙8点、9-7と大逆転した。山梨学院応援団のボルテージは一気に急上昇。父親と旅行の合間に応援に来た時重雄太郎さん(山梨学院中3年)はこの日が誕生日。「信じられない。縁がある。応援では叫ぶ、叫ぶ」と大興奮。堀川敬瑚さん(山梨学院高1)は「すごいです。鳥肌が立ちました。抑えて、取れるだけ点を取って勝ちたい。2回戦に行けるように頑張ってほしい」と興奮気味に話した。ソフトボール部の中込向日葵主将と小沢由実さん(右から)は「思い切って声を出して応援しています。このまま勝ち切ってほしい」切なる願いを込める。小沢さんは「点差があったんですけど、打線がつながり満塁ホームランも出てすごい。もっと点が取れるように応援します」笑顔で話した。応援団全員が一丸となり応援を盛り上げる。

その後、6回表に清水雄登(3年)の適時打で3点差までリードを広げるも、その裏に垣越、継投した鈴木博之(3年)、相澤利俊(2年)、3投手が踏ん張れず4点を返され再び逆転された。必死に声援を続ける応援団に応えるべく、ひたむきに勝利に執念を見せる山梨学院は7回に、5番野村健太(2年)の本塁打が飛び出し、二死後に佐古一馬(3年)、藤本新大(3年)、鈴木(3年)の下位打線の3年生が意地の連続安打で1点を追加、再び逆転に成功。一塁アルプススタンドに歓喜の声が沸き上がった。1点をリードした山梨学院に対して7回裏、高知商高は山梨学院救援陣の相澤、鈴木に5連打を浴びせ3点を奪取、再び逆転。息をのむ好ゲームとなった。しかし、山梨学院は、ここで力尽きた。8回・9回と相手投手を崩せず打撃戦に終止符が打たれた。2000人の大応援団からの力のこもった応援もむなしく惜敗。初戦突破はならなかった。様々な人たちに支えられ勇気を与えられ臨んだ『夏の甲子園』。今大会も悲願の2勝越えは持ち越された。試合後、一塁アルプスタンドの応援団からは「良く戦った。下を向くな!前を向け!」と選手に激励の声が飛び、大健闘の大きな拍手が巻き起こった。試合後、最後まで声を涸らし応援団を鼓舞してきた野球部の羽鳥祐希応援団長は「選手の全力した姿が見られたので悔いはないです。本当は、本当に悔しいですけどこのチームでやってこられて良かったです」と声を絞り出した。星野健太選手の父親・星野晃男さんは「シーソーゲームの好試合でしたけど、勝ってほしかったです。2度ほど今日は行けたと思ったんですけど、相手も強かったですね。応援の方も一喜一憂させてもらったのですけど、最後校歌歌いたかったです」と無念さを漂わせた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 合計
山梨学院高 1 0 0 0 8 1 2 0 0 12
高知商業高 0 1 2 4 0 4 3 0 × 14

山梨学院
[投手]垣越5回1/3→鈴木0/3→相澤1回→鈴木1回2/3―[捕手]栗田 
[打撃] 安打14《本塁打2:中尾、野村 二塁打2:相澤、藤本》
[交代] 相澤→(H)星野健太 佐古→(H)長谷川学
  
山梨学院高野球部は、今年も目標にしていた山梨学院の歴史を書き換えることはできなかった。しかし、3年連続8度目の出場は、常連校として全国に名を馳せた。常連校から強豪校へまだまだ山梨学院高野球部の挑戦は続く。来年は4年連続9度目の出場へ。今年の目標、最低でも2勝を成し遂げ、夢は初の『深紅の大優勝旗』を山梨の地へ、期待は膨らむ。応援団はいつでも選手たちとともにいる。

文(K.F) カメラ(平川大雪・藤原稔・今村佳正・小池裕太)
2018.8.6

 

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