●平成30年度関甲新学生野球秋季リーグ 開幕戦
~山学大は開幕戦を今春覇者の白鴎大と対戦~
~小林初完封勝利、山学の初戦白星発進に貢献~
平成30年度関甲新学生野球秋季リーグ1部が9月1日、栃木県那須塩原市・くろいそ運動場野球場で開幕を迎えた。今春5位の山梨学院大はこの日の第1試合で今春覇者の白鴎大と対戦。開幕戦は同球場のリニューアル記念試合として行なわれ、白鴎が先攻。山学の開幕戦先発マウンドは小林永人に託された。小林は打たせて取る投球で6回まで無失点と好投。一方の山学打線も得点圏に走者を進めるも後続が続かずゼロ行進。先発・小林を援護したい山学打線は、6回裏に相手投手を攻略。2死から3番・枝川大哉が左中間二塁打で出塁し4番・駒崎真也の四球で2死一二塁に。続く5番DHの新井遼太の三塁強襲適時打で山学が貴重な1点を先制。味方に援護をもらった先発・小林は、その後も相手打線を無得点に抑え、自身初のリーグ戦完封勝利。小林の好投で接戦を制し、山学は開幕戦を白星で飾った。
会場となった栃木県那須塩原市・くろいそ運動場野球場は、平成28年9月から改修工事を実施。外野の芝生化や観客席などが整備され、関甲新1部の開幕戦がリニューアル記念試合として行なわれた。開幕戦は、今春優勝の白鴎と今春5位の山梨学院の対戦が組まれ、地元少年野球チームの球児による始球式で試合は開始された。
山学の先発マウンドを託されたのは小林永人(3年 笛吹高)。小林は打たせて取る投球で6回まで無失点。5回には2死一二塁と初めて二人の走者を背負うも続く打者を右飛に打ち取り、ピンチを切り抜ける。一方の山学打線も得点圏に走者を進めるも後続が続かずゼロ行進。先発・小林を援護したい山学打線は、6回裏に相手投手を攻略。2死から3番・枝川大哉(4年 東海大甲府高)が左中間二塁打で出塁すると4番・駒崎真也(3年 川越東高)が四球を選び、2死一二塁。続く5番DHの新井遼太(2年 東海大相模高)の三塁強襲のタイムリーで山学が1点を先制し、試合は1対0に。味方の援護をもらった先発・小林は、その後も落ち着いた投球で相手打線に付け入る隙を与えず、無得点に抑え、自身初のリーグ戦完封勝利。試合前、今春優勝の白鴎が相手とあり、2~3点の失点は覚悟していたという指揮官。小林の好投がチームの勝利に貢献し、山学は厳しい接戦を制し、開幕初戦を白星発進した。
試合後、須田喜照監督は「白鴎の先発は全国レベルの投手で、そんなに簡単には勝てないと思っていたので、小林がコントロール良く投げて、期待以上の活躍をしてくれた。きょうのような試合を勝ち抜かないと上にはいけない。明日勝たなければ意味がないので、きょうのようなゲームができるように我慢のゲームを勝とうと選手には話をした」と語り、河本賢一主将は「試合前に基本をしっかりやろうとメンバーと話をしました。きょうは、その基本がしっかりできたので、粘り強い勝ちにつながったと思います。小林も粘りのあるナイスピッチングで、打線も少ないチャンスをものにして1点入れましたが、できればもう1点欲しかったです。明日は自分たちの楽な展開で試合ができるように準備をして、基本をしっかりやっていきたいです」と述べた。リーグ戦初完封でチームの勝利に貢献した小林永人投手は「きょうはいつもに比べて球が走っていたので、調子は良いと思っていましたが、まさか完封できるとは思っていなかったので上出来です。慣れない土のグラウンドでも野手がみんな守ってくれたので、そのお陰で完封できたと思っています。この夏は負けないピッチャーを目標に練習してきたので、常に勝ちにこだわってリーグ戦を戦っていきたいと思います」と今後の抱負を語った。
山梨学院の第1節第2戦(対:白鴎大)は9月2日、12時30分からくろいそ運動場野球場で行われる。関甲新1部は2点先勝方式の勝点制。山学ナインはこの良い流れのまま2戦目に臨み、連勝で勝点を得るべく基本に忠実に全員野球で明日の試合に挑む。
文(Y.Y)、カメラ(今村佳正)2018.9.1
【2018.9.2追記】
9月2日に予定されていた1部の第1節第2戦は、雨天のため中止となった。当初の予定では、雨天の場合は翌3日に延期の予定だが、台風等の影響で天候の回復が見込まれないため、第2戦は第7節以降に持ち越しとなった。日程、球場等は後日連盟のホームページで発表される。