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●2018日本学生選手権水泳大会 開幕初日 
~男女別大学対抗戦。母校の名誉を懸け激突~
~山学決勝に1人。2日目、複数種目で決勝目指す~

「第94回日本学生選手権水泳競技大会(インカレ)」が9月7日、神奈川・横浜国際プールで開幕した。大会は9日までの3日間の日程で行われる。競泳のインカレは母校の名誉と誇りを懸け、仲間の思いを背負い日本一を争う男女別大学対抗戦。予選はタイムレースで上位8人が決勝へ、9位から16位までがB決勝に進出する。個人と団体レースの成績を集計して得点を競い順位を決める。初日、男女各6種目が行われ、山梨学院は5種目に23人が出場した。そのうち4種目で個人5人のうち1人が決勝に進み、4人がB決勝、リレーで男女がB決勝に進出した。山梨学院は2016年大会で女子がシード権を逸し、今年は男女ともに11位からシード権に挑戦する。レースは女子50m自由形から始まり、男子400m自由形に出場した陶山周平(4年)、豊田将大(4年)、杉木光希(2年)はともにB決勝に進み、2位、3位、4位に入り得点獲得に貢献した。女子200mバタフライでは加藤由佳(3年)がB決勝で2位。女子100m平泳ぎでは、1日目の種目で山梨学院唯一決勝に進出した奥田百香(4年)が決勝でも粘りのレースを見せ、インカレ最後の個人種目で6位に入賞した。また、インカレの華、男女リレー競技では4X100mフリーリレーで山梨学院勢は男女ともにB決勝に回り男子優勝、女子は6位となった。1日目の決勝進出は一人と物足りない結果となったが、B決勝で4人が対抗得点を獲得した。明日2日目は、男女5種目が行われる。

日本学生選手権水泳競技大会(インカレ)、今年のキャッチコピーは『平成最終章~すべてはこの日のために~』。4年ぶりに横浜の地を舞台に学生スイマーが平成年号最後の年に、母校の名誉と誇りを懸けて日本一の座を争う“水をも熱くする”男女別大学対抗戦。会場になった神奈川・横浜国際プールは初日から各大学の応援の火花が散り盛り上がった。この日は午前中に男女50m自由形、男女400m自由形、男女200mバタフライ、男女背泳ぎ200m、男女100m平泳ぎ、男女400mフリーリレーの各6種目が行われた。午後にはそれぞれのB決勝、決勝が行われた。大学対抗戦によるインカレのシード権争いは年毎に熾烈を極め、山梨学院勢はシード(男女上位8校)常連校だった女子が一昨年3年ぶりにシード権を失い、男子もシード権獲得に苦慮している。出場選手が一人でも多くがB決勝、決勝に残ることが上位進出の鍵となる。

初日、山梨学院はB決勝、決勝に進出したのは個人では5人と男女フリーリレー。まず2種目目の男子400m自由形に出場した3選手、山梨学院高出身のOBの江原騎士(自衛隊体育学校)の後継者と言われる陶山周平(4年 山梨学院高)と豊田将大(4年 神奈川・生田高)、杉木光希(2年 富山工業高)が予選を15位、10位、11位でB決勝に進んだ。陶山周平選手は、昨年ユニバーシアード出場後に挑んだインカレ同種目で決勝に進出したものの、6位に沈んだ苦い経験からこの種目に懸ける思いは強かった。しかし、予選の結果はまさかのB決勝。気持ちを入れ替え決勝に残れなかった悔しさをぶつけた。スタートから積極的に飛ばし、300mまでトップで通過。「優勝できそうな種目だったので目指していたんですが予選が全然だめだったので、B決勝で一番取るつもりでしたが最後伸びませんでした」。残り50mでかわされ、最後の力を振り絞り追ったが、わずかの差で2位となった。豊田将大選手は、1500mを得意とする長距離スイマー。この過酷な距離に対応するためにスピードと持久力を求められる400mにも積極的に取り組んできた。昨年のこの大会でもB決勝で6位に入っている。レースは、終始3,4番手を維持し3位でゴールした。豊田はこの種目で自己ベスト記録にこだわった。「予選で0,5秒自己ベスト遅かったんですが、ベストを出せれば決勝に残れるレベルだったんですが、気持ちを入れ替えて臨んだB決勝で自己ベストを更新して締めくくろうと思ったんですが0,4秒届かず悔しい」と話した。残りの種目1500mにすべてを懸ける。もう一人の杉木光希選手は、予選で自己ベストを更新、B決勝ではタイムを落とすも陶山、豊田に続き4位となった。女子種目では200mバタフライで加藤由佳選手(3年 宮城・東北高)が予選10位でB決勝に臨んだ。最初の50mは4位と出遅れ、100mで2位に浮上、150mでは1位に出たが、最後タッチの差でかわされ2位となった。「今年は自己ベストを更新していたのでA決勝に残るという気持ちが強かったんですが、予選泳いですごくレベルが高くてB決勝は悔しいです。今日は4X100が残っているのでしっかり泳いでチームのために戦います」と気持ちを入れ替えていた。女子100m平泳ぎで奥田百香選手(4年 愛知・小牧高)が出場。予選に自己ベストを更新して6位、この日山梨学院唯一の決勝進出者となった。奥田は決勝レースに入場する際、飛び切りの笑顔で仲間たちに応えスタート台に上った。レースは50mを7位、残り50mを粘って6位となり予選の自己ベストタイムとほぼ同タイムでゴールした。「人生最後の個人種目なので100m平泳ぎは、今までで一番良い泳ぎでした。今日は焦らずに泳げたので冷静になって自分の泳ぎができました」と爽やかな笑顔で話した。明日は女子400mメドレーリレーに出場予定。

1日目最後の種目、男女4X100mフリーリレーが始まる。インカレ大学対抗戦で一番盛り上がるのはリレー競技。観客席の母校を応援する選手団のボルテージも凄まじく、会場を揺るがすほどの大音量で選手の活躍に熱狂する。山梨学院は男女ともにB決勝に進出。山梨学院の応援団の声援に応えて力泳。最初のレースで女子は伊藤理乃(2年 山梨学院高)、林もも香(3年 埼玉・春日部共栄高)、加藤由佳、渋井柚実(4年 山形日大高)の4人が登場。B決勝上位を狙うも、力泳も実らず6位となった。続く男子では第1泳者の陶山は、前半抑えて入り2着で第2泳者につないだ。福澤紀竜弥(4年 北海道・根室高)は5位に下がったが、第3泳者の土橋健也(4年 千葉・東海大浦安高)が巻き返し2着で最終第4泳者の伊藤奨麻(1年)につなぐと、伊藤は残り50mで2位に上がると猛然と最後の追い込みをかけ、ゴール前で振り切り1位でタッチした。陶山選手は「A決勝を目指していたんですけど、B決勝では絶対にトップを取ろうと話していたので純粋にうれしいです」。福澤選手は「自分もA決勝を狙っていたんですけど予選11位で悔しかったので絶対に一番取ろうと思って泳ぎました」。土橋選手は「予選から調子が良かったので決勝も前半から突っ込み持てばいいという感じで必死に泳ぎました」。予選からのメンバー替えで逆転に成功した伊藤選手は「決勝に出させてもらってチームの人ともB決勝1位で来ようと話していたので勝てて良かったです。泳ぎが小さくなっていたので大きな泳ぎを意識して泳ぎました」。リレー種目は個人種目の倍のポイントが設定されておりポイント獲得に大きく貢献した。初日個人種目に出場した23人の選手のうち、自己ベストを9人が更新した。明日2日目も各種目で学生スイマーの熱い戦いが繰り広げられる

文(K.F) カメラ(平川大雪) 2018.9.7

 

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