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●秋の関東高校野球県大会 開幕
~新チーム発進、夏甲子園経験者に加え新戦力台頭~
~力と技と心を磨く秋の陣、農林高を下し初戦突破~

“センバツ甲子園”につながる平成30年度秋季関東高校野球山梨県大会が開幕、山梨学院高新チームは9日に初の公式戦に臨み農林高と対戦した。新チームは夏の甲子園に出場した相澤利俊主将、菅野秀斗、野村健太、栗田勇雅の経験組に加え、アルプススタンドで先輩の戦いを見て学んだ中込陽翔、渡邉蒿馬、小吹悠人らが力を伸ばし、初陣は24対0(5回コールド)で圧勝、3回戦に駒を進めた。この秋の関東大会は山梨で開催されるため、代表枠は例年の2校から3校に増える。夏の覇者山学高と秋連覇を狙う東海甲府高を軸に、甲府工高・甲府城西高などのシード校に加え、夏準優勝の帝京三高を破った巨摩高や日本航空高などが代表3枠を争うと見られる。

秋の陣は、チーム結成から間もない最初の公式戦。どのチームもまだ戦力は整っていない。当然山学高の力も未知数だ。強打で夏の甲子園出場を果たし初戦で高知商に敗れたとはいえ点数は12対14、4番中尾勇介の逆転満塁ホームランに代表される火の如く攻め上がる強力打線の力はまだ持ち合わせていない。投手力もまだまだ未知数だ。秋は自分たちの力と技と心を磨く季節。新チームは松坂大輔らを育て横浜高校を常勝軍団に育て上げた甲子園通算63勝の闘将横浜高野球部元部長の小倉清一郎氏を招き、甲子園で勝つためにどういう取り組みをすべきか、心をどう磨くべきか熱血指導を受け、山学大野球部に胸を借りてチーム力を高め、前日には静岡高を砂田グラウンドに招いて練習試合を行い、秋の陣の初戦に臨んだ。

秋季関東高校野球県大会≪山梨学院高vs農林高≫(9/9)甲府・山日球場

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 合計
農林高 0 0 0 0 0         0
山学高 9 1 6 8 ×         24

山学バッテリー 中込・佐藤―栗田、ヒット数山学17、農林3、

山学高のマウンドには背番号1をつけた右腕の中込陽翔(2年、鰍沢中)が立った。最速134キロのストレートとスライダーで4回まで投げ農林打線を寄せ付けなかった。5回に登板した佐藤裕士(2年)はサイドスロー右腕、ヒット2本を許したが後続を断ち零封した。打線は1回裏に3番相澤利俊(2年、玉幡中)のタイムリー2塁打で先制し一挙に9点、2回以降も毎回得点を重ね24対0(5回コールド)で農林高を圧倒した。

試合後、吉田洸二監督は「盗塁ミスが一つ、守備ミスが一つありました。まだまだどころか、全然のチームです。これからです」と語った。相澤利俊主将は「最初の公式戦、練習通りできたところと、できなかったところがありました。できなかったことを直して行きます」と話した。この日4番に座った菅野秀斗選手は「新しいフォームに挑戦しているので、それをしっかり自分のものにして行きたい」と話し、小倉清一郎氏の指導について「甲子園で勝つためには、自分たちは何をしなければいけないのか、大変勉強になりました。言われた一つ上のレベルのことを身に付ける練習に励んで行きます」、この秋はより一層砂田グラウンドの砂にまみれることを誓っていた。後輩の初陣をバックネット裏で見守った3年生エース垣越建伸、サード佐古一馬、4番中尾勇介の3人は「しっかり自分を鍛えてセンバツに行くんだぞ」と後輩にエールを送っていた。

今年の秋季関東大会は山梨で開催される(10月20日~23日、27日・28日の計6日間)ため、出場枠は例年の2校から3校に増える。開催県の利点がある上に、山梨1位代表は準々決勝から出場する決まり、1勝すればセンバツ甲子園出場がぐっと近づくことになる。山梨大会出場チームは今夏より2チーム少ない33チーム(増穂商・身延は連合チーム)、各チームはセンバツに最も近い山梨1位代表を目指し覇権を争うことになる。山学高の2戦目は16日(日)山日球場第2試合(11時30分試合開始予定)で、ベスト8を賭けて甲府商と対戦する

文(M.Ⅰ)カメラ(今村佳正) 2018.9.9

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