山梨学院パブリシティセンター

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●2018日本学生選手権水泳競技 2日目・最終日
~男子陶山・西山ともに2位。今大会で初表彰台~
~西山、400個メドレーで2つ目の表彰台にも渋い顔~

神奈川・横浜国際プールで開催されてきた「第94回日本学生選手権水泳競技大会(インカレ)」は9月9日、最終日を迎えた。山梨学院大は、8日2日目に行われた種目では個人種目に20人が出場して男子200m自由形で決勝に進んだ陶山周平(4年)が地力を発揮2位となり初の表彰台に上った。男女200m個人メドレーでは西山雄介(4年)と山田千尋(4年)が決勝に進み、西山も力強い泳ぎで2位で初の表彰台に立った。山田は8位だった。2日目最後の種目になった男女400メドレーリレーでは女子が決勝に進むも8位。男子はB決勝で5位となった。3日目最終日にも、男女400m個人メドレーでも西山と山田が前日の同200mに続き決勝に出場、西山が3位に入り2つ目の表彰台に上った。メダルを目指した山田は6位となった。女子200m平泳ぎ決勝では、100mに続き奥田百香(4年)が決勝に残ったが8位に終わった。インカレ最後の種目の男子4X200mリレー決勝は5位となり予選3位を上回れなかったものの、大学対抗得点獲得には大きく貢献した。その他、男子2人と女子2人、女子4X200mリレーがB決勝でそれぞれポイントを獲得した。3日間の大学対抗得点の総合で山梨学院は男子10位、女子11位となり8位以内のシード権獲得はならなかった。

◆《2日目 決勝・B決勝進出種目》 男子200m自由形・陶山2位、男子200m個人メドレー西山2位。ともにインカレ初の表彰台

2日目の種目は男女4種目と男子1500m、女子800mと男女400mメドレー種目が行われた。山梨学院勢は個人種目予選に16人、メドレーリレーに各4人(個人種目と重複含む)が出場した。その内、男子100mバタフライの望月智也(3年)は予選を16位とかろうじてB決勝に進出。レースではスタートから伸びのある泳ぎで50mを4位で通過、残り50mからさらにピッチを上げ、トップに迫る勢いで追ったが惜しくも届かず2位となった。昨日、男子400m自由形予選で不覚を取り決勝に進めなかった陶山周平(4年)が同400mで巻き返しを図った。予選を6位で通過すると決勝では、前半からスピードを上げ、100mを2位でターンした。「ターンで松元選手(明大・パンパシ銅メダル)が少し先に出るのが見えたので結構近かったので頑張ったが」と最後まで必死に追いすがるも、そのまま2位でゴールした。陶山周平選手は「順位は素直にうれしいですが、ベスト出そうとやってきたので出来なくて悔しいです。結構突っ込んで攻めたので最後はばてました」と苦笑いを浮かべた。タイムは自己ベストに0,1秒届かなかった。

男女200m個人メドレーで女子の山田千尋(4年 愛知・豊川高)は予選で自己ベストを更新して決勝に進んだ。決勝では初めのバタフライで8位と出遅れたが、次の得意の背泳ぎで6位に上げ、前を追ったが続く平泳ぎ、自由形でピッチが上がらず悔しい8位で終わった。山田千尋選手は「予選でベストを出せて、決勝でさらにタイムを上げようと思って準備したんですけど、焦って力んでしまい自分のレースができませんでした。最後はすごくばててしまいました。200mはこれで引退なので400mで自己ベストだけを目指して頑張りたい」と悔し涙をこらえて話した。山田は高校時代に出したベスト記録を目指してインカレを締めくくる。一方、男子の西山雄介(4年 群馬・高崎商高)は、予選を2位で通過。スタートは苦手にしているバタフライを4位でまとめると、次に背泳ぎで3位、続く得意の平泳ぎで2位に押し上げ、残り50mを必死に前を追い自己ベストを更新する泳ぎを見せるも届かず2位となった。西山雄介選手は「優勝を狙っていたんで悔しい気持ちはあるんですけど、山梨学院に少しでも貢献できたので良かったです。前半から行かないと勝てないと分かっていたので、あとは自分との勝負だと思っていたのでなるべく自分のレースに集中していけば自然と順位がついてくるかなと、あともうちょっとだったです。あす400m個人メドレーが本命でもあるのでしっかり優勝狙って山梨学院に貢献出来たらいいなと思っています。スピードは出ているので後は思い切っていくしかないですね。明日は」と意欲を示した。

2日目最終種目の男女400mメドレーリレーでは女子が予選を6位で決勝、男子は予選14位でB決勝に臨んだ。先に行われた女子400mメドレーリレーの4人。第1泳者背泳ぎの阿部聖架選手(2年 北海道・札幌大谷高)は「一つでも順位を上げて次につなげようと思ったですが、少し遅かったので申し訳ないという気持ちです」。第2泳者バタフライ奥田百香(4年 愛知・小牧高)は「予選が思ったほど速くなかったので決勝は少しでもタイムを上げて次につなげられるように頑張りました。昨年は9番でB決勝だったのでみんなにA決勝に連れて行って言ってと予選の時に頼んでいたので決勝は自分なりに引っ張れるように頑張ったので楽しかったです」。第3泳者平泳ぎ加藤由佳(3年 宮城・東北高)は「個人で決勝に残れなかったのでリレーは個人の悔しさをぶつけようと思って泳ぎました」。第4泳者自由形の伊藤理乃選手(2年 山梨学院高)は「バックを泳いだ聖架ちゃん(阿部)以外は先輩だったので一番最後、私でさせるところまでにいたので順位を上げようと思ったのですけど、全然だめで、私自身も初日のレースで全然良くなかったのでここは4年生が一人いるので最後に花を持たせようと頑張ったのですけど、思うようにいかなかったです」とそれぞれ話した。男子は、第1泳者背泳ぎの丸山潤(3年 埼玉春日部共栄高)は横一線の7位で次の第2泳者の平泳ぎ大谷走(4年 千葉昭和学院高)につなぐ。大谷はスピードを上げ6位と順位を上げ、第3泳者バタフライの望月智也(3年 山梨学院高)は100mB決勝で2位になったスピードを生かし5位と上げる。第4最終泳者の福澤紀竜弥(4年 北海道根室高)も最後までピッチを落とさず前を追うも6位となった。4位の日大が失格となったために5位に繰り上がった。

◆《3日目最終日 決勝・B決勝進出種目》男子400m個人メドレー決勝西山3位。今大会2つ目の表彰台

最終日は、男女5種目の予選・決勝・B決勝レース、昨日予選が行われた男子1500m自由形と女子800m自由形の決勝が行われた。山梨学院大勢は、個人種目男子11人、女子9人と男女4X200mフリーリレー(個人種目と重複含む)に出場した。このうち、決勝に男子1人、B決勝に2人、女子は決勝2人、B決勝2人、リレーの男子は決勝、女子はB決勝に進出した。男子400m個人メドレー決勝に進んだ西山雄介は2日目の200m個人メドレーで自己ベストを更新し2位と乗っている。得意な400mでさらに上を目指した。
レースは最初のバタフライを6位で折り返したが、次の得意な背泳ぎ、平泳ぎで3位に順位を上げ、最終の自由形で前を行く2選手を全力で追うも、伸びのある泳ぎが見られず3位となり2つ目の表彰台に上った。西山雄介選手は「この大会のために1年間やってきたので優勝できずに3位に終わったのは悔しいです。ずっと優勝にこだわってきたので最後までもっと突き詰めれば」と無念さを押し殺した。女子200m個人メドレー決勝では納得のいかない8位に沈んだ山田千尋はこの400m個人メドレーで高校時代に出した自己ベストを更新したいとレースに臨んだ。初めのバタフライ8位の出遅れを次の得意な背泳ぎで2位まで押し上げたが、平泳ぎ、自由形で粘れず6位の順位となった。山田千尋選手は「ここまでやってきて悔いはないですけど、ベストが出せなく悔しいです」と話した。初日の女子100m平泳ぎで決勝を泳いだ奥田百香選手は200m平泳ぎ決勝にも出場、残念ながら8位に沈んだが「今年初めて決勝に残れて、1年間覚悟を決めてやってきて良かったです。楽しかった」と笑顔で答えた。

B決勝には男子2人と女子2人、女子団体リレーが進んだ。男子400m個人メドレーの邑田裕斗(4年 城南静岡高)は4位、男子200m平泳ぎの大谷走(4年)も4位。女子100m自由形伊藤理乃(2年)は5位、女子100m背負泳ぎ阿部聖架(2年)は8位に終わった。

最終日最後の男女4X200mフリーリレーは、大学対抗戦の団体競技とあって、母校の名誉と栄光を懸け、各大学の声援のボルテージの上がる中、熾烈な戦いが繰り広げられた。初めに女子の競技が行われ、予選を13位で通過してB決勝に回った山梨学院女子チームは、メンバーを一部入れ替えて臨んだ。第1泳者の伊藤梨乃、第2泳者・山田千尋、第3泳者・・加藤由佳、最終泳者・渋井柚実とつないだが7位に終わった。最終日最終種目、男子4X200mフリーリレー、山梨学院の4人のチームは予選を3位で通過、十分表彰台に狙える位置につけた。第1泳者の陶山周平は、優勝を意識してスタートから飛ばした。100mを1位で通過したが気負いからか終盤買わされ3位で第2泳者・土橋健也につないだ。土橋は途中6位まで順位を落としたが持ち直し4位で第3泳者・豊田将大にさらに上の順位を託した。豊田も力を尽くすもそのまま6位で最終泳者・杉木光希につないだ。若い杉木は力強い泳ぎで順位を5位に上げゴールした。表彰台を狙うもかなわなかった4人はレース後互いを労った。陶山選手は「3番以内を目指していたんですけど、山梨学院でこの種目初めて決勝に進み、ベスト記録も更新してチームとしては良かった」。土橋選手は「昨年は決勝に出られなく悔しい思いをしたんですけど、こうやって出られメダルは取れなかったですけど、皆で戦えたことはすごく幸せでした」。豊田選手は「個人の400と1500もダメでチームに迷惑を掛けたので、何としてもメダルを取りたかったですけど、5位は悔しいですけど山梨学院の記録を抜くことができて良かったです」。杉木選手は「最後リレーで先輩たちがしっかりつないできてくれたので思い切って楽しんで泳ぎました」とそれぞれ話した。

すべての種目が終了し総合成績が発表された。男子優勝は明治大学が4連覇を果たし、女子は日本体育大学が優勝した。山梨学院は男子10位、女子11位と8位以内のシード権獲得はならなかった。今大会の決勝進出者、B決勝進出者は偶然にも前大会と同数になったが、前大会ゼロだった3位までの入賞者が3人(西山は重複)となった。上位校の力が拮抗する中、シード権争いに加わるには決勝進出者が増えることが喫緊の課題である。

最後に、4年間水泳部で心身ともに切磋琢磨し、自身最後のインカレで個人種目2、団体リレー2種目に出場した渋井柚実選手(4年 日大山形高)は「自分としてはすごく苦しい大会でしたけど、最後リレーをみんなで泳ぐことができて良かったです。最後4年生の同期の人たちがすごく印象的でいいタイムを出してくれ、周平とか雄介が表彰台に乗ってくれて3日間いい形ができました。良い4年間で終われました」と清々しい表情で学生最後のインカレを締めくくった。

文(K.F) カメラ(平川大雪) 2018.9.10

大会2日目
| アルバム陶山選手 | アルバム西山選手 | アルバム山田選手 | アルバム望月選手 |

| アルバム女子メドレーリレー | アルバム男子メドレーリレー |

大会3日目
| アルバム山田選手 | アルバム奥田選手 | アルバム阿部選手 |
| アルバム伊藤選手 | アルバム邑田選手 | アルバム大谷選手 |
| アルバム女子800mリレー | アルバム男800mリレー |