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●2018全日本学生柔道体重別団体優勝大会 最終日
~山学女子2連覇に挑むも、東海大に敗れ3位~
~男子は強豪国士館大に惜敗。次につなげる~

「平成30年度全日本学生柔道体重別団体優勝大会」が10月20日・21日の両日、兵庫県尼崎市ベイコム総合体育館で行われた。北海道から九州まで9地区の予選を勝ち抜いた男子53校、女子19校から各階級2人ずつの精鋭約1000人が母校の名誉を懸けて集まった。男子20回、女子は10回の節目となるこの大会は、男女ともに1大学7人制、各階級のチーム代表で大学日本一を競う大学対抗戦。1日目は男子1回戦から2回戦、女子は1回戦から3回戦まで行われた。昨年の優勝校山梨学院大女子の1日目、初戦2回戦は東京学芸大と対戦、3勝2敗で3回戦に進み、3回戦は、第1関門の帝京大との対戦でも3勝2敗で勝利。2日目の準決勝に進んだ。対戦相手の東海大では力を出し切れずに敗れ3位となり2連覇を逃した。一方、男子は1日目の1回戦で拓殖大と対戦し5勝1敗で勝利。2回戦は金沢学院大に6勝0敗で順当に勝利し、2日目3回戦で優勝候補一角の国士館大との対戦となった。強豪相手に一時はリードする善戦にも逆転され、惜しくもベスト16に止まった。

■大会1日目男子
男子の配列は先鋒73㎏、次鋒66㎏級、五将100㎏級、中堅100㎏超級、三将90㎏級、副将81㎏級、大将60㎏級。

◆1日目男子1回戦《山学大VS拓殖大》10/20兵庫・尼崎ベイコム総合体育館

  先鋒
73級
次鋒
66級
五将
100級
中堅
100超
三将
90級
副将
81級
大将
60級
山梨学院大 宍戸 市村 町屋 長谷川 玉置 中村 梅北
 
技あり

1本

1本

1本

1本

1本
引分け
               

■山梨学院大(5勝1敗1分け)勝利

◆1日目男子2回戦《山学大VS金沢学院大》10/20兵庫・尼崎ベイコム総合体育館

  先鋒
73級
次鋒
66級
五将
100級
中堅
100超
三将
90級
副将
81級
大将
60級
山梨学院大 桑原 川上 畠山 中元 加藤 神森 溝渕
 
1本

1本

1本
引分け
技あり

技あり

1本
               

■山梨学院大(6勝0敗1分け)勝利

試合後、西田泰悟男子コーチは「明日の国士館に向けて練習してきたので今日は、全員を使って様子を見ました。積極性が大会全体の流れに関わるので消極的にならずに今日は良い試合をしてくれました。全員調子良さそうなので明日は一発勝負したいと思います」と手応えを口にした。町屋匤樹主将は「今日はみんな動きが良くて、仕事ができたかな思います。明日の国士舘が山場でそこに勝つためにやってきたので作戦とかではなく全力でぶつかって、全員が取るつもりです」と力を込めた。ベスト16に進んだ男子は2日目、ベスト8を目指し強豪国士舘大に挑む。

■大会1日目女子
一方、女子の1日目の配列は先鋒63㎏、次鋒52㎏級、五将48㎏級、中堅70㎏級、三将78㎏超級、副将78㎏級、大将57㎏級。

◆1日目女子2回戦《山学大VS東京学芸大》10/20 兵庫・尼崎ベイコム総合体育館

  先鋒
63級
次鋒
52級
五将
48級
中堅
70級
三将
78超
副将
78級
大将
57級
山梨学院大 佐藤 川越 藤山 新添 岡田 谷川
  引分け
1本

技あり

1本

1本
引分け
1本
               

■山梨学院大(3勝2敗2分け)勝利

◆1日目女子3回戦《山学大VS帝京大》10/20 兵庫・尼崎ベイコム総合体育館

  先鋒
63級
次鋒
52級
五将
48級
中堅
70級
三将
78超
副将
78級
大将
57級
山梨学院大 瀬戸口 児玉 藤山 新添 蓮尾 大和久
 
技あり

技あり

技あり

1本

技あり
引分け 引分け
               

■山梨学院大(3勝2敗2分け)勝利

泉真生主将は「今日は取ろうと思っても全然取れなくて、みんなに助けられた試合でした。4年生はプレッシャーを感じて“自分が”という気持ちが強くて上手くいきませんでした。先生にも言われたんですけど今日のままで行ったら絶対に勝てないと言われたので、気持ちを切り替えて、2連覇二冠にプレッシャーを感じ過ぎず臨みたい」と、まずは準決勝東海大との対戦に臨む。

■大会2日目
<男子3回戦《山学大VS国士館大》10/21兵庫・尼崎ベイコム総合体育館>

2日目の男子の配列は先鋒73㎏、次鋒60㎏級、五将100㎏級、中堅81級、三将90㎏級、副将100㎏超級、大将60㎏級。男子3回戦の山梨学院男子は、過去に4度の優勝を誇り、昨年は準優勝をしている強豪国士館大を相手に迎えた。絶対的不利との予想に山梨学院メンバーは立ち向かった。先鋒は全日本ジュニアメンバーに選ばれている桑原宏典(2年 和歌山・箕島高)。昨日、西田コーチは話していた。「桑原は勢いがあるのでポイントを挙げてチームを勢いつけてくれれば」と送り出した。桑原は、積極的に攻め続けるも、引き分けた。次鋒の梅北亘(4年 京都・共栄学園高)は技ありで山梨学院は先制。しかし、次の五将の町屋匤主将(4年 青森・弘前実業高)は、不覚にも相手の上手さに寝技に持ち込まれ敗れ1勝1敗に。中堅・神森拓海(4年 広島・近畿大附広島高)は激しく渡り合うも決め手に欠け、引き分け。三将の玉置玉(4年 北海道・旭川大高)は序盤から攻勢を掛け、中盤に相手が踏み出した足をタイミングよく払い1本勝ち。流れを引き寄せたかに見えたが、続く副将の中元岳(4年 北海道・北海高)は指導を3つ受け反則負け。次の大将で勝つしか勝利がない状況で期待された川上武士(1年 埼玉・越谷西高)は、何とか勝利を手にしたいと開始早々から激しく相手に技を仕掛けた。中盤、投げに入ったところを返され技ありを奪われ、そのまま寝技に持ち込まれ合わせ技で敗退した。山梨学院は、僅かの差で勝利を逃しベスト16で終わった。

  先鋒
73級

次鋒
60級
五将
100級
中堅
81級
三将
90級
副将
100超
大将
60級
山梨学院大 桑原 梅北 町屋 神森 玉置 中元 川上
  引分け
技あり

1本
引分け
1本

1本

1本
国士館大 倉石 森下 飯田 友清 釘丸 山下 甲斐


■山梨学院大(2勝3敗2分け)敗退  ※反則負け=指導3

試合後、選手を集めて西田孝宏監督は「勝負は勝たないといかん。かなり追いつめはした。勝てた勝負だと思う。しっかり稽古して努力して本当に勝つつもりでやれば勝てるんだということをお前たちが証明してくれた。ほぼ互角の試合をしてくれた。しかしいつまでも良い試合をしたというのじゃだめだろう。壁を破らねば。3年生以下今日の試合をしっかり覚えて来年以降つなげてもらいたい」と話した。玉置玉選手は「取れてとてもうれしかったですけど、そこで流れがつくれてチームの雰囲気も良かったですけど、取り切れなかったです。もっと勝ちにこだわりたかったです。1年から全然だめでしたけど最後に監督に使ってもらって」と悔し涙を流した。

<2日目女子準決勝戦《山学大VS東海大》10/21兵庫・尼崎ベイコム総合体育館>

女子の配列は先鋒70㎏、次鋒48㎏級、五将78㎏級、中堅52㎏級、三将78㎏超級、副将57㎏級、大将63㎏級。この配列は山梨学院には有利と思われた。準決勝の対戦相手は、この大会で優勝はないものの、毎回上位を占める東海大。前回大会でも準決勝で対戦し、勝利している。先鋒に新添左季(4年 奈良・天理高)を配し、先制ポイントを狙った。試合は東海の選手とも足技が得意で互いに仕掛けるが新添に期待が集まったが決め手がなく引き分けた。次鋒・藤山未来(3年 静岡・三島高)は圧力を掛けられ引いたところを小外刈りで1本負けを喫し、先行を許した。五将の泉真生主将(4年 千葉・木更津総合高)が流れを阻止しようと、相手に立ちはだかったが思いのほか手こずり、中盤に小外刈りで技ありかと思われたが無効になり、流れを引き寄せられずに引き分けた。続く中堅・児玉風香(1年 愛媛・新田高)も引き分け、三将・岡田実咲(3年 広島・広陵高)は、序盤から身長差のある相手に攻勢を掛けるも、小柄な相手に足を掛けられ技ありを奪われ敗れた。後がなくなった山梨学院は副将・大和久友佳(4年 千葉・八千代高)に勝利を託した。大和久は勝利への執念を見せ、必死に攻め続けるも、引き分けに終わり、この時点で山梨学院の敗退が決まった。最後の大将・佐藤史織(4年 新田高)は、一矢を報いるために終始積極的な攻めの姿勢を崩さず戦ったが、ここでも引き分けに終わった。山梨学院の2連覇、6月に行われた全日本学生柔道優勝大会に5連覇した団体戦との3度目の二冠は果たせなかった。

  先鋒
70級

次鋒
48級
五将
78級
中堅
52級
三将
78超
副将
57級
大将
63級
山梨学院大 新添 藤山 児玉 岡田 大和久 佐藤
  引分け
1本
引分け 引分け
技あり
引分け 引分け
東海大 ロドリゲス 根本 河内 佐藤茜 松田 香川 竹内

■山梨学院大(0勝2敗5分け)敗退

試合後、山部伸敏女子監督は「昨日は硬かったから今日はすっきり行くのかなと思ったのですけど、実力は出し切っていませんでした。硬かったですね。自分たちが決めた2連覇、二冠という目標、そのためにやってきましたから、いい意味でのエネルギーになっていましたけど、実際に試合会場に来て実力が出せなかったのは、監督の私の責任です」と無念さをにじませた。勝利に望みを掛けた一戦で役割を果たせなかった大和久友佳選手は「あの場面でもう行くしかないという気持ちで行ったんですけど、相手は自分より格上の選手でしたけど守りに入っていて自分の方から攻められる状況だったのに力で抑えられて攻め切れる感じではなく、スタミナだけが奪われチームに全然貢献できずに終わってしまいました」と俯いた。泉真生主将は「優勝をするつもりで来たのでこの結果は満足できるものではないし、悔しいとしか言えません。4年生も多いメンバーでしたし、自分はキャプテンで優勝大会でもチャンピオンになっているし、絶対自分が取らなきゃいけないというプレッシャーで身体が思うように動かなく弱音な気持ちの方が強く、自分の柔道が上手くできませんでした」と沈痛な表情で話した。部員たちの目標だった2連覇3度目の優勝、3度目の二冠は達成できなかったが山部監督は「今日は完敗。3年生以下の新チームは来年に向けてはしっかり力をつけて、全員でこの悔しさを共有して練習に取り組んでもらいたい」とリベンジを次に託した。

最終結果は、男子は、日本体育大が初優勝、準優勝に筑波大、3位は国士館大、東海大となった。女子も龍谷大が初優勝を飾り、準優勝に東海大、3位・山梨学院大、筑波大となった。

文(K.F) カメラ(平川大雪) 2018.10.21

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