山梨学院パブリシティセンター

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●山学小「オクトーバープロジェクト2018」
~独自の先進的教育プログラム。テーマは「旅」~
~集大成フェスティバルに向け、準備追い込み~

山梨学院小学校は、11月11日に開催される「オクトーバーフェスティバル」に向けて文化的・芸術的活動について研究する課題探求型授業「オクトーバープロジェクト」の仕上げ準備が急ピッチで進んでいる。山梨学院小は国際バカロレア(IB)初等教育プログラム(PYP)の候補校と認定され、IBの学習者像を取り込んだ山梨学院小独自の先進的教育プログラムとしてプロジェクトを位置づけている。通常の授業とは別に時間を設け、1年生から6年生まで学年の壁が取り払われ行われる。今年の「オクトーバープロジェクト」は10月29日から11月12日までの期間で行われ、子どもたちは自分が取り組んでみたいと思ったチームに入り、研究や活動に励んでいる。今回の全体テーマは「旅」。旅は自分たちの人生そのもの。人に出会い、関わることの大切さ、目的に向けて歩む大切さを込めた。チーム活動は「3Dホログラム」「いえづくりまちづくり」「自然工作」「脱出ゲーム」「サイエンスミュージアム」「ステンドグラス」「ダンスパフォーマンス」など11チーム。各チームが悪戦苦闘しながら創り上げた作品や活動の成果は11日、プロジェクトの集大成「オクトーバーフェスティバル」で多くの保護者や学校関係者に発表される。参加型のプロジェクトも用意されている。

山梨学院小学校は、山梨学院幼稚園と9年間のプログラムを提供する国際バカロレア(IB)初等教育プログラム(PYP)の候補校と認定され、「自律」「思考」「表現」「共生」する力を育てることを教育方針に据え、グローバル化に対応した教育に取り組んでいる。その中の一つに、山梨学院小の先進的教育プログラムとしてプロジェクトがある。5月の「スポーツプロジェクト」、秋の「オクトーバープロジェクト」、冬の「アカデミックプロジェクト」を三大プロジェクトと位置づけ、「オクトーバープロジェクト」は、文化的・芸術的活動についてチーム単位で学ぶ、“文化・芸術の秋”に2週間にわたる先進的教育プログラム。この期間中は、学年の壁が取り払われ、自由に自分がやりたい分野のチームを選び、1年生から6年生までの児童がチームで同じ研究テーマに取り組み活動する。その集大成の「オクトーバーフェスティバル」で保護者や教育関係者などに発表する。「オクトーバーフェスティバル」に向け、準備・仕上げに余念のない児童たちの奮闘ぶりを取材した。

今回の全体テーマは「旅」(ロゴデザイン)。テーマに込めた思いを中村実優児童会長(6年)は「どこかに行くことだけが旅ではなく、自分の日常とか人生が旅ではないかと思っています。ですから『オクトーバーフェスティバル』を一つの旅としてみんなで一つの作品を仕上げられたらなと思っています。ただ外見を見るだけでなく、自分たちが努力してみんなで協力して頑張ったことをしっかりと見てもらいたいです」と意気込みを話した。

オクトーバープロジェクト担当の川瀬康子教諭は「今回もPYPのユニットの一つとして考えているので探求ということを旅に置き換えて設定しました。旅というのは出会いがあったり、その中で苦悩があったり、トラブルもつきもので、そういったものを経験しながらフェスティバルで発表する目標に向かって頑張っているところです。フェスティバルに来ていただいた方たちに子どもたちが創造した学校内外での旅を感じていただき、“山梨学院小の旅”を楽しんでもらいたい」と語った。

今回は、424人の全校生徒が11チームに分かれて活動する。その中で初めての試みとして小学校では珍しい取り組みが「3Dホログラム」の制作。パソコンで取り込んだ画像を動かし、特殊なディスプレイに投影すると画像が浮いて見えるもの。鈴木美音さん(6年)は「私は“幻想の旅”というタイトルで作りました。蝶々が舞うさまをストーリーにまとめました。すごく面白かったです。やっていると没頭しまうほどの魅力があります」と話す。教会のステンドグラスをモチーフに12枚制作する「ステンドグラス」チームの榎本瑞季さん(6年)は「今までで一番楽しいチームです。出来上がって窓に飾った時にすごくきれいに輝いていて、その時の達成感や感動した時の気持ちが心に残っています。ひとりではできないことも仲間がいれば大きな作品が作れたり、相談しながらいい作品ができてすごくうれしいです」。「サイエンスミュージアム」チームは、ペットボトルやガラス・ビーズで作った顕微鏡や、元素を紹介するコーナーなどが設けられる。ピタゴラ装置を制作していた三浦朝陽君(5年)は「カーブが急になってしまってビー玉が落ちてしまう」とため息をつき。「自分の好きなことを好きなチームでできるのが楽しいです。去年は映画の撮影をやったり、他にもロボットをプログラミングしたり」と毎年チームを変えて楽しんでいる。遊園地さながらに教室を脱出不可能な館に変身。映像やプロジェクションマッピングを使用し、ゲームを解きながら鍵を開けて進む「リアル脱出ゲーム」。チームリーダーを務める上村治輝君(6年)は「ゲームの内容を低学年に分かるように教えることに苦労しました。ゲームに参加する人を自分の思い通りに導いて、脱出させることができればうれしいです。今、ゲストに来てもらい体験してもらったんですが、もう少し簡単にする必要があったかなと思います。保護者の人には細かいところまで見てほしいです」と話した。

チームは他に「自然工作」、「いえづくりまちづくり」、「山梨リサーチ」、「NEWキーボードバンド」、「ダンスパフォーマンス」、「話芸」、「キッズコーナー」の11に分かれ、それぞれ研究や研究成果の発表練習、制作の追い込みが行われている。「自然工作」チームは、朽木や小枝、松ぼっくりやどんぐりの木の実など、自然のものを活用してユニークな作品を思い思いに制作していた。「いえづくりまちづくり」では、画用紙、工作用紙を使って家や建造物をつくり、組み合わせを工夫して一つの架空の未来型『まち』づくりに取り組み、LEDや豆電球でライトアップし、幻想的な空間を作り上げる。「キッズコーナー」チームは来校してくれた幼児が楽しめるコーナーでおもてなし。その他、テーマを引き継いできたチームや新しい分野に取り組んだチームが2週間掛けて創り上げた集大成を11日の「オクトーバーフェスティバル」で発表する。驚きと感動の空間が待っている。

文(K.F) カメラ(平川大雪) 2018.11.8

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