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●2018全日本大学レスリング選手権 1日目 
~異次元の強さでアルメンタイ2連覇。山田は準優勝~
~大学対抗得点は3位。明日に巻き返しを図る~

レスリングフリースタイル大学日本一を決める平成30年度「第44回内閣総理大臣杯全日
本大学レスリング選手権大会」が11月10日に大阪・東和薬品ラクタブドームで大会1日目が行われた。この大会の出場枠は参加大学から1階級1人として8人が出場でき、個人成績のポイントによる大学団体対抗戦として争われる。山梨学院大は、前回大会で3連覇を阻まれ今大会で巻き返しを目指す。1日目は、57㎏級、61㎏級、86㎏級、97㎏級、125㎏級の5階級が行われ、97㎏級のアルメンタイ・バグダウレット(3年)が昨年に続き優勝、2連覇を飾った。初出場で夏の全国学生選手権(インカレ)で優勝した86㎏級の山田修太郎(1年)が今大会との二冠を目指したが惜しくも準優勝になった。また、125㎏級の冨栄雅秀(3年)が3位決定戦で敗れ5位となるも大学対抗得点を獲得した。2年ぶりに優勝を狙う山梨学院は、1日目を終わって3位につけた。明日2日目は、65㎏級、70㎏級、74㎏級の3階級が行われ、65㎏級に先の世界選手権で日本男子史上最年少記録を更新した乙黒拓斗(2年)に代わり榊大夢(2年)を起用、世界選手権出場の70㎏級乙黒圭祐(4年)と74㎏級藤波勇飛(4年)を配し万全な態勢で優勝と東日本リーグ戦との二冠を狙う。

1日目、97㎏級アルメンタイ・バグダウレット(3年 カザフスタン)の異次元の強さが際立った。97㎏級とは思えない素早い身のこなしのタックルからバックを取り、ローリングと速さと力強さを兼ね備え、1回戦から3回戦、決勝戦の4試合で第1P(ピリオド)TF(テクニカルフォール)勝ち。準決勝は第2Pまで相手に粘られたが、すべて無得点のオールTFで勝利し2連覇を飾った。優勝を決めた後、アルメンタイ選手は「優勝はうれいしい。厳しい練習をいっぱいしました。チームの役に立ちました」と控えめに答えた。86㎏級の山田修太郎(1年 秋田商高)は、8月の全日本学生選手権(インカレ)で1年生ながら優勝を飾り、この団体戦で優勝し二冠を目標に大会に臨んだ。1回戦、2回戦は難なくTFで勝利。準々決勝、準決勝は4-4、2-2と同点ポイントだったが、ビッグポイント、ラストポイントのルールで薄氷の勝利を収め決勝に進んだ。決勝は、昨年暮れの全日本選手権、今年6月の全日本選抜選手権でともに3位となった実力者の松雪泰成選手(専修大)。山田は、序盤から積極的に攻め込むも、カウンター気味にポイントを奪われ1-6で第1Pを折り返した。第2Pに入っても先に仕掛け、4-6と徐々に点差を詰めた。残り30秒を切り、何とかポイントの欲しい山田に、相手のタックルから残り10秒でポイントを取られ万事休す。4-8で涙を呑んだ。山田修太郎選手は「膠着状態が続いたのが嫌で不用意に技を掛けて隙を突かれてしまい、前にも一回戦っている相手なので次は勝つだろうと自信もあったんですけど、自分の作戦が読まれていました。インカレで優勝しても今回優勝できなかったのでまだまだ学生チャンピオンではないです」と悔しがった。続けて、「もっと鍛えてあと一カ月半で天皇杯があるのでそこで上位に食い込んで東京オリンピックを目指したい」と語り、今日の負けを教訓にさらなる上を目指すことを誓う。

山梨学院勢他の選手は125㎏級富栄雅秀(3年 茨城・霞ヶ浦高)は1回戦、2回戦を突破、準決勝で敗れ3位決定戦に回ったがここでも敗れ5位となり、大学対抗得点は獲得、チームに貢献した。57㎏級の坂本京太(4年 富山・高岡向陵高)は、1回戦は勝利したものの、小幡邦彦コーチの「坂本はあまり動きが良くない。心配」と話したように、普段の切れがなく2回戦で敗退した。昨年のインターハイ55㎏級の王者、服部大虎(1年 千葉・日体大柏高)は、61㎏級に階級を上げ出場。2-0でリードしていた場面で残り数秒に同点とされビックポイントルールで惜しくも1回戦で敗退した。

1日目を終え、大学対抗得点は1位・日本体育大37点、2位・拓殖大27点、3位・山梨学院大、日本大24,5、5位・専修大21,5と続く。明日2日目は、65㎏級、70㎏級、74㎏級の3階級が行われ、65㎏級に先の世界選手権で日本男子史上最年少記録を更新した乙黒拓斗(2年 東京・帝京高)に代わり、今年のJOCジュニアオリンピックカップ優勝、全日本学生選手権2位の榊大夢(2年 鹿児島・鹿屋中央高)が出場、世界選手権出場の70㎏級乙黒圭祐(4年 東京・帝京高)と74㎏級藤波勇飛(4年 三重・いなべ総合学園高)の布陣で1日目の巻き返しを図り、2年ぶり6度目の優勝を目指す。優勝すれば再び東日本リーグ戦との二冠獲得となる。

試合後、小幡邦彦コーチは「うちとしては予想通りの得点だったんですけど、日体大が予想以上でした。明日はまだチャンスがないわけではないので70と74㎏級で日体大と同じブロックになって潰し、榊が日体大より上になれば逆転できるので最後まで諦めずに戦いたい」と明日に選手の奮起を期待する。

文(K.F) カメラ(平川大雪) 2018.11.10

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