平成３０年度「第３８回全日本学生スピードスケート選手権大会」が１１月２４日、群馬県総合スポーツセンター伊香保リンクで開幕。２５日までの２日間にわたり氷上の熱い戦いが繰り広げられる。大会は、スプリントを競う短距離のスプリント部門(ＳＰ)と短距離から長距離までのオールラウンドの力を競う総合部門(ＡＲ)の２部門について、それぞれの種目別優勝と総合優勝を争う学生ＮＯ.１決定戦。山梨学院勢はＳＰ部門に男子８人、女子は６人が出場、ＡＲ部門には男女各５人が出場する。１日目は、男女スプリント部門(ＳＰ)の５００ｍ、１０００ｍが行われ、虫狩光桜(４年)が得意の１０００ｍで初優勝を飾り、１日目の総合成績で３位につけた。持田あかり(３年)も７位につけ、２日目の総合成績で上位を狙う。総合部門(ＡＲ)では、男子５００ｍ、５０００ｍ、女子は５００ｍと３０００ｍが行われ、各種目と２種目終了時の順位を懸けて争われた。女子の藤森優衣(１年)が５００ｍで４位となるも惜しくも表彰台を逃した。２距離終了時の順位は６位に着けた。また、蓑田結依(４年)も１０００ｍで５位となり総合成績で８位。ともに明日の１５００ｍ、５０００ｍで表彰台を狙う。男子のＳＰ、ＡＲ部門ともに残念ながら上位を狙うものはいなかった。２日目に雪辱を果たす。

スプリントを競う短距離のＳＰ競技部門は１日目、２日目に５００ｍ、１０００ｍを各１本ずつ滑り、１競技ごとに順位を決め、そのタイムによるポイントで総合順位を争う。短距離から長距離までのオールラウンドのＡＲ部門は、男子は１日目に、５００ｍと５０００ｍ、２日目に１５００ｍと１００００ｍ、女子は１日目に５００ｍと３０００ｍ、２日目に１５００ｍと５０００ｍの種目が行われ、それぞれ各種目別で優勝を競い合い、２日間の各順位ポイントで総合順位が決められる。

◆１日目《男女スプリント部門》
１１月２４日、１日目。群馬県渋川市、榛名山の中腹にある伊香保リンクの空はすっきり晴れわたった。午前９時まず、スプリント競技部門女子５００ｍから氷上の熱い戦いがスタートした。山梨学院女子は、５００ｍで虫狩光桜と持田あかりが同走で滑り虫狩が１０位、持田が１１位に入った。その後に行われた１０００ｍで虫狩が大きい大会で初めての優勝を飾り表彰台の真ん中に上った。持田も６位と健闘、明日の同種目で上を目指す。二人の２距離終了時の順位は虫狩が３位。持田も７位につけ表彰台を狙える位置につけた。レース後、虫狩光桜選手は「最初の５００ｍでは、あまり調子が良くなくコーチには“得意な１０００に備えろ”と言われ、とりあえず５００のことは忘れて、この大会は大学最後なので表彰台を狙いたいと滑りました。同走の強敵、日体大の選手に引っ張られての優勝です。うれしいです」と控えめに答えた。他の山梨学院勢は原茉畝(４年)。堀内祐実(２年)、木田綾音(１年)、干川あゆみ(１年)が出場した。一方、男子は赤神諒(４年)、岡田崚(３年)、青木雅弥(３年)、ともに１年生の原眞尋、横沢公希、後藤愛尊、飯塚陸夫、渡辺悠次の８選手が出場。原が１３位と健闘した。明日の奮起が待たれる。

◆１日目《男女総合部門》
５人が出場した女子総合競技部門でインターハイ１５００ｍや全日本ジュニアスピードスケート選手権１５００ｍ優勝実績を持つ藤森優衣(１年)が種目別５００ｍで４位、苦手な３０００ｍを１０位にまとめ、２距離終了時で６位につけた。藤森優衣選手は「今、自分の本調子ではない中での滑りにしては、フォームは完成してきていると思います」。４位になった５００mについて、「自分の専門種目ではないのですが、もう少しラップが出ても良かったなと思います。明日は自分の得意種目の１５００ｍなので表彰台を狙っていきたい」と意気込みを示した。蓑田結依選手(４年)は、５００ｍで１１位と出遅れたものの、３０００ｍでは５位と地力を発揮、２距離終了時では８位と上位を狙う好位置につけた。２日目、藤森、蓑田両選手は最初の種目１５００ｍで１日目の結果を含めた総合成績で１２位以内に入り、５０００ｍ出場権を狙う。他の女子選手は細田京香(２年)、岩下楓(１年)、佐々木陽夏(１年)が出場した。男子は、５００ｍで渡邉拓(１年)が８位と健闘するも、５０００ｍでは結果が出せずに他の山本大生(４年)、伊藤研太(２年)、井出夢(２年)とともに明日の１５００ｍと１００００ｍで力の限りを尽くす。

２日目は、スプリントは男女とも５００ｍ、１０００ｍの２本目が行われ、総合部門は男子１５００ｍと１００００ｍ、女子は１５００ｍと５０００ｍで氷上の熱戦が繰り広げられる。

文(K.F) カメラ(平川大雪) ２０１８.１１.２４