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●2018全日本学生スピードスケート選手権 最終日
~虫狩、1000m2位、総合では3位で表彰台~
~蓑田、総合部門長距離で踏ん張り総合で6位入賞~

平成30年度「第38回全日本学生スピードスケート選手権大会」2日目最終日が11月25日、群馬県総合スポーツセンター伊香保リンク(渋川市)で行われた。大会は、スプリントを競う短距離のスプリント部門(SP)と短距離から長距離までのオールラウンドの力を競う総合部門(AR)の2部門で、それぞれの種目別優勝と総合優勝を懸けて氷上の熱い戦いが繰り広げられた。2日目の山梨学院は、昨日と同様にSP部門に男子8人、女子6人、AR部門に男女各5人が出場、その内、女子SP部門で虫狩光桜(4年)が1000mで1日目の優勝に続き2位となり、1日目の2種目を合わせた総合成績で3位、表彰台に上がった。AR部門では蓑田結依(4年)が長距離で安定した力を見せ総合成績6位となり入賞を果たした。男子はSP、ARとも1日目の不振から立ち直れず上位に食い込んだものはいなかった。山梨学院大スケート部は、年明けの1月4日から7日まで栃木県日光市で開催される日本学生氷上競技選手権(インカレ)へ気持ちを入れ替え、母校の名誉を懸け大学対抗戦に臨む。

スプリントを競う短距離のSP部門は1日目、2日目に500m、1000mを各1本ずつ滑り、1競技ごとに順位を決め、そのタイムによるポイントで総合順位を争う。短距離から長距離までのオールラウンドのAR部門は、男子は1日目に、500mと5000m、2日目に1500mと10000m、女子は1日目に500mと3000m、2日目に1500mと5000mの種目が行われ、それぞれ各種目別で優勝を競い合い、2日間の各順位ポイントで総合順位が決められる。

2日目の最終日は、午前中にSP部門男女500m、1000mの2本目。午後からAR部門男女1500m、男子10000m、女子5000mが行われた。朝9時の伊香保リンクは気温2℃。雲に覆われ冷たい空気が肌を刺した。

◆2日目《女子スプリント(SP)部門》
午前中に行われたSP部門1日目の1000mで優勝した虫狩光桜は、同走した日体大の選手と再び同じ組で滑った。競い合う虫狩はゴール直前、「相手のスケートの刃が見えたので負けたと思った」。が、結果は同タイム2位を分け合った。1日目の総合成績で3位につけていた順位はそのまま。初めて総合成績で表彰台に上がった。虫狩光桜選手は「目標にしていた表彰台に上れたのでうれしいです。昨日の1本目の調子が良くなかったので、その後の1000と今日の500、1000と良かったので結果が残せてで終われました」と素直に喜んだ。虫狩選手は卒業後には、競技生活にピリオドを打ち地元北海道に戻るという。1日目に2種目総合で6位につけていた持田あかり選手は(3年)は、怪我の影響もあり本来の力が戻らず10位に順位を落とし入賞を逃がした。原茉畝(4年)は15位、堀内祐実(2年)22位、木田綾音(1年)29位、干川あゆみ(1年)は32位となった。

◆女子スプリント部門 2日目最終成績

名前・学年・出身校 1日目成績 500m 1000m 総合成績
虫狩光桜(4年)北海道・池田 3位 11位 2位 3位
持田あかり(3年)北海道・白樺学園 6位 10位 10位 6位
原 茉畝(4年)  北海道・帯広三条 18位 17位 14位 15位


一方、男子のスプリント(SP)部門は、新しい力と期待される原眞尋(1年)の18位が最高。本来の実力が出し切れていない岡田崚(3年)が25位、ムードメーカーの赤神諒(4年)は31位、ショートトラックとの二刀流の青木雅弥(3年)は37位、横沢広希(1年)40位、後藤愛尊(1年)43位、飯塚陸矢(1年)45位、渡辺悠次(1年)は46位と不本意な大会となった。年明けのインカレで巻き返しを図る。

◆2日目《女子総合部門(AR)》
2日目のAR部門は1500mと5000mが行われた。5000mは昨日の500m、3000mとこの日の1500m種目までの結果で12位以内に入らないと出場できず総合成績に大きく影響する。山梨学院女子は5人の選手が挑み3人が最終種目に進出した。前回大会総合2位の高山瑞穂(4年)と川上琴子(3年)の主力組が故障で戦線離脱した中で、1日目500m11位、3000m5位と長距離で安定した力を見せる蓑田結依選手(4年)は、2距離終了時に8位と上位も夢ではない位置にいた。2日目の1500mでは6位に入り5000mの出場権を獲得、ここでも粘りの滑りを見せ6位。総合成績でも6位に入賞を果たした。1日目の500mで4位と大物ルーキーぶりを見せた藤森結依(1年)は3000mで10位と順位を落とし、総合では6位となった。2日目の1500mは得意な種目で上位を狙ったが9位と振るわず、5000mでは12位となり総合成績は9位となった。岩下楓(1年)も5000m出場を果たし総合で11位と健闘した。細田京香(2年)は17位、佐々木陽夏(1年)は18位だった。

◆女子総合部門 2日目最終総合成績

名前・学年・出身校 1日目成績 1500m 5000m 総合成績
蓑田結依(4年)北海道・白樺学園高 8位 6位 6位 6位
藤森優衣(1年)長野・東海大諏訪高 6位 9位 12位 9位
岩下 楓(1年)長野・小海高 13位 14位 10位 11位


※1500mまでの3距離終了時12位までが5000mに出場できる。

一方の男子は、山本大生(4年)、伊藤研太(2年)、井出夢(2年)、渡邉拓(1年)、富樫洋斗(1年)の いずれの選手も3距離目終了後順位が12位内に入れず10000mに進めなかった。

レース後、伊藤潤二コーチは「女子の虫狩はここ1,2年力をつけてきているので安定して力を出せばこのくらいの成績は残せると思っていました。500mの部分がやや弱いのでその差が今回の3位となりました。スプリントも総合部門に関してももう少し上で戦えないといけません。男子に関してもまだまだ実力的に上には行けない状況です。短距離では1年生の原眞尋が頑張ってくれていました。これからチームを引っ張っていってほしいと思っています。この大会を見て全体的に底上げができてこないとインカレの戦いになると苦しくなってくるかなと正直な印象です」と大会を振り返った。

翌2019年1月4日より7日の日程で「日本学生氷上選手権」(インカレ)、スピードスケート競技とフィギュアスケート競技が栃木県日光市で開催される。

文(K.F) カメラ(平川大雪)2018.11.26

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