●「年の瀬クリーン作戦2018」酒折周辺地区
~山学大・地域住民・企業から約450人が集結~
~年末恒例地域交流行事、地域が輪になって大清掃~
年末恒例行事になった「年の瀬クリーン作戦」が12月15日に行われた。甲府東部地域の活性化や地域のつながりを深めたいと2010年10月に発足した地地域交流ネットワーク「さかおり倶楽部」が中心となり、『1年間お世話になったこの街を、みんなの力できれいにしよう』という地域交流行事。今回が9回目となる。年を重ねるごとに参加者が増え、山梨学院大学のスポーツ部に所属する学生を中心に、地域の人々や地元企業、山梨学院高校生も参加、今年は約450人の有志が集結した。晴天に恵まれ、ようやく冬らしさが戻ってきた師走の1日に参加者はグループに分れ、善光寺・東光寺地区、横根・桜井地区など4地域を回りゴミ収集活動を行い、寒さも忘れ汗を流した。集められた軽トラック4台分のごみは分別され、一旦、山梨学院学生交流館にまとめられて、後日、甲府市の環境部が収集するという。
「さかおり倶楽部」は、酒折駅前の山梨学院学生交流館を交流拠点に、地域に住む人や地域の職場で働く人、地域の学校や大学に通う学生たちに働きかけ、『新年餅つき大会』や『さかおり音楽祭』、『アルティア七夕祭り』などのイベントを企画し、地域を活性化する活動に取り組んでいる。2010年10月、山梨学院大学がある酒折の地域住民と地元企業、大学が連携して地域を盛り上げようと地域ネットワークを立ち上げた。その初めの企画として酒折地区周辺を清掃する「年の瀬クリーン作戦」が始まり今年で9回目となった。年とともに参加者の輪が広がり、地域の人々や地元企業の人たちと共に、多くのスポーツ部の選手や学生たちの有志が参加。今回は約450人が集まった。山梨学院大からは硬式野球部・ラグビー部・水泳部男女・ホッケー部男女、バスケットボール部女男女の8つの強化育成クラブから約300人の選手、スポーツ科学部の2年生60人、山梨学院高校生徒会が参加した。また、企業11社、他に各種6団体の協力、さらに個人の参加もあり“地域に貢献したい”という意識がしっかりと定着した。
午前9時半から山梨学院学生交流館前で出発式が行われ、さかおり倶楽部・川崎博代表は「年に2回クリーン作戦をしていますが大変地域の皆さんや企業の皆さん、周辺の皆さんから監感謝をされています。今回も皆さんの力で自分たちの住んでいる町をよりきれいに、日頃お世話になっている方たちに感謝の気持ちを込めて和気あいあいと作業していただきたいと思います」と挨拶した。次に樋口雄一甲府市長は「私も甲府市内のさまざまな場所で清掃活動をする場所へお邪魔させていただき激励や一緒に行動させていただいていますが、ここほど地元の人たちと山梨学院大学初め高校、中学の学生の皆さん、山梨県、甲府市を代表する企業の皆様方にも参加していただいて清掃活動しているところは他にないわけで大いにアピールさせていただきながら他の地域にもここの趣旨を伝え、広げていきたいところです」と述べた。続いて山梨学院大を代表してスポーツ科学部・遠藤俊郎学部長が挨拶。「山梨学院は甲府市、特に酒折地区の皆様方には非常にお世話になっています。その恩返しがどの程度できるか分かりませんが、年2回の清掃活動に積極的に学部はもとより各クラブも率先して集まり少しでも恩返しができたらと思っています」と日頃の感謝の意を述べた。その後、27団体の各代表が決意表明し清掃活動を開始した。善光寺・東光寺地区、横根・桜井地区、砂田・国玉地区、和戸・向町地区の4つの地域をグループごとに分かれ、道路沿いやブドウ畑、住宅街、川辺などのごみを拾い集めた。十郎川沿いで作業していた硬式野球部員とそのうちの高橋昂馬さん(法学部法学科1年)は「日頃からごみを見かけていて、気づいたら拾いたいという思いはあったのですけどなかなか拾えなくて、こういう機会を大事にしっかりゴミを拾っていきます」と笑顔で話した。ブドウ畑と隣接する住宅地で清掃していたバドミントン部の平川明日香さん(スポーツ科学部2年)は「地域と連携しているからこそ自分たちからきれいにして過ごしやすいようにしていくことが一番なのかなと思って少しでも力になればと思います」と話した。
作業後、キャリア形成教育の一環として参加したスポーツ科学部2年生60人の学生代表を務めた徳永有都さん(レスリング部)は「今回初めて参加したのですけど、川の周りにごみが多かったです。授業と同じようにやることは当たり前のことだと思うのでまたやる機会があったら積極的に参加していきたいと思います」と話した。月に一回、甲府駅前や山梨市駅前の清掃、学校のトイレ掃除をボランティアで行っているNPO法人の古旗達也さんは「地域の人がこんなに多く集まって清掃活動することを初めて知ったのでびっくりです。大変素晴らしいことですごいです」と驚きを持って話した。山梨学院高からは生徒会の19人が参加、善光寺・東光寺の周辺や高校の周りを清掃した。井上小粋生徒会長(2年)は「たばこの吸い殻とか雑誌、傘、缶など思っていた以上にたくさんありました。普段多くの山梨学院生がこの地区にお世話になっているので少しでも恩返しができるようにきれいになって、住みやすくなればいいなと思いました」と話した。それぞれに分かれたグループが拾い集めたごみは、学生交流館前広場で分別収集を行い、軽トラック4台分にも上った。清掃後には、参加者は山梨学院大の学生食堂を運営しているエームサービス(株)が提供したとん汁で身体を温めていた。
お世話になっているこの町を、みんなの力できれいにしよう!「年の瀬クリーン作戦」は約450人が参加する酒折地区年末恒例の大きな地域交流活動として輪が広がり、すっかり定着した。また、「甲府東部ゴミゼロクリーン作戦」も5月30日の『ゴミゼロ』の日に合わせ行う予定にしている。
文(K.F) カメラ(平川大雪) 2018.12.15