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●2018天皇杯全日本レスリング選手権 開幕
~来年の世界選手権、2020東京五輪に向け激突~
~92㎏級F大津3位ながら進化の予感~

平成30年度「天皇杯全日本レスリング選手権大会」が12月20日に開幕した。東京・駒沢体育館で4日間にわたり行われる。今大会は、2019年のシニア世界選手権大会の代表選考会を兼ねており、世界選手権のメダル獲得が2020東京五輪の内定を得るため、選手たちのこの大会に懸ける思いは強い。各階級男女フリースタイル各10階級、男子グレコローマンスタイル10階級合わせて30階級種目が行われ、社会人から高校生まで出場資格を満たした選手が各階級で日本一を争う。山梨学院大からは4日間を通じて11人、OB9人が出場する。オリンピック種目階級の決勝は翌日、そのほかの階級は当日に行われる。1日目に男子9階級、女子4階級が行われ、山梨学院大からは男子の6人、OB5人が出場した。そのうちオリンピック実施種目に入らない92㎏級フリースタイルに出場した大津拓馬(1年)が準決勝で敗れたものの、3位決定戦に勝利し、表彰台に上った。OBの金澤勝利は明日の決勝戦に臨む。

今年も山梨学院勢の活躍は目覚ましく、10月にハンガリー・ブタペストで行われたシニア世界選手権大会では、74㎏級Fの藤波勇飛(4年 三重・いなべ総合学園高)、山梨県笛吹市出身の70㎏級F乙黒圭祐(4年 東京・帝京高)、65㎏級Fに乙黒拓斗(2年 東京・帝京高)、OBでは高橋侑希(ALSOK)、小栁和也(自衛隊体育学校)の5選手が出場。そのうち、乙黒拓斗が44年ぶりの日本最年少優勝記録を更新する金メダルの快挙。また、高橋侑希は、昨年の金メダルに続き銅メダルを獲得した。また、東日本学生リーグ戦では6連覇を飾るなど大きく話題をさらった。

今大会は、2020東京五輪に出場するための前哨戦。大会は来年のシニア世界選手権代表選考会を兼ねており、来年6月開催の全日本選抜選手権との同時優勝するか優勝者が違った場合に行われるプレーオフによる勝者が世界選手権代表権を獲得し、そのうえで世界選手権に銅メダル以上で五輪出場に内定する。オリンピックにつながるシニア世界選手権代表権に向けて熾烈な戦いが始まる。

1日目、山梨学院勢は現役6人、OB5人が出場した。そのうち、オリンピック実施種目ではない92㎏級フリースタイル(F)に出場した大津拓馬(1年 長崎県・島原高)は、アジアジュニア選手権2位の期待の新星。1回戦を相手選手棄権で勝利し、準々決勝ではテクニカルフォール(TF)で快勝。準決勝では、試合巧者の社会人選手権優勝の山中良一選手(名古屋工業高校教員)に敗れ3位決定戦に回った。決定戦では、社会人の相手を一切寄せ付けず第1ピリオド、TFで退けた。1日目、唯一表彰台に上った。大津拓馬選手は「決勝にいけなくて残念なんですけど、メダルを取れてほっとしています」とシニアの大会での初受賞を喜んだ。負けた準決勝の戦いを「自分が攻撃を仕掛けたところを投げで返され、そこで焦ってポイントを狙いに行くという自分の癖が出てしまいました。それがなかったら勝負は分からないという感じだったので、それが大きかったです。直さないとだめです」と悔やむとともに手応えも感じていた。他の山梨学院勢は、86㎏級Fの牛水瑞貴(4年 鹿児島・鹿屋中央高)、山田修太郎(1年 秋田商高)、谷崎匠(1年 岐阜・岐南工高)と125㎏級Fの冨永雅秀(3年 茨城・霞ヶ浦高)、藤本歩(3年 霞ヶ浦高)は1回戦敗退。牛水と藤本は敗者復活戦に回り明日、3位決定戦に挑む。OBの125㎏級Fの金澤勝利(自衛隊体育学校)は、明日の決勝戦に残った。他の130㎏級グレコローマン(G)の貝塚賢史(茨城県競技力向上対策本部)、吉川裕介(自衛隊体育学校)は準々決勝敗退、86㎏級F奈良部嘉明(筑西広域消防本部)、97㎏級Gの有薗拓真(ALSOK)は1回戦負けを喫した。

大会2日目は男子F・G合わせて5階級、女子F2階級が行われ、山梨学院勢は男子F74㎏級に今年の世界選手権に出場した藤波勇飛(4年)と成長著しい横山凛太朗(2年)の2人、今年の世界大学選手権で優勝したOB木下貴輪、57㎏級Fに世界選手権出場の高橋侑希、小栁和也のOB2人が出場する。

文(K.F) カメラ(平川大雪) 2018.12.20

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