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●2018天皇杯全日本レスリング選手権 2日目
~74㎏級藤波、57㎏OB高橋順当に決勝戦へ~
~両者とも連続世界選手権出場から五輪出場を!~

平成30年度「天皇杯全日本レスリング選手権大会」が12月21日、東京・駒沢体育館で2日目が行われた。2020東京五輪につながる大会は今年で平成最後となる。大会はオリンピック実施種目、非実施種目の男女合わせて30階級種目が行われ、社会人から高校生まで出場資格を満たした選手が各階級で日本一を争う。2日目は、男子フリースタイル(F)、グレコローマン(G)合わせて5種目、女子はフリースタイル2種目が行われた。山梨学院勢からは、オリンピック実施階級57㎏級フリースタイルと74㎏級フリースタイルに現役2人、OB3人が出場。74㎏級Fの藤波勇飛(4年)が3試合連続のテクニカルフォールで勝利し、昨年の優勝に続き2年連続決勝戦に進出した。57㎏級Fには、OBの高橋侑希が危なげなく3試合を戦い3年連続決勝に進んだ。他の山梨学院勢は、今年の世界選手権に61㎏級Fの日本代表、OB小栁和也が57㎏級に階級を落として臨んだが、準決勝で敗れた。74㎏級F木下貴輪も準決勝で敗れ、どちらも同門同士の決勝が期待されたが叶わなかった。1日目の実施種目125㎏級Fの決勝に進出したOB金澤勝利は、僅差で惜しくも準優勝となった。

2日目、オリンピック実施種目の57㎏級Fと74㎏級Fに山梨学院勢が出場した。74㎏級には現役の藤波勇飛(4年 三重・いなべ総合学園高)と横山凛太朗(2年 いなべ総合学園高)、OBの木下貴輪(クリナップ)3人が決勝を目指した。横山は、藤波と準決勝で戦った奥井眞生(自衛隊体育学校)に1回戦で敗れた。木下は、藤波との同門での決勝戦が有望視されていたが、準々決勝で終了間際に不覚を取り逆転負けした。決勝に進んだ藤波は、1回戦を慎重な取り口で第2ピリオドでテクニカルフォール(TF)勝利。準々決勝の2回戦では、序盤に速攻から反り投げを掛け4ポイントの大技を決めリードすると第2ピリオドでも着実にポイントを挙げ、TF勝ちした。準決勝では序盤、様子を見ながら組み合い互角な戦いを展開。中盤、相手にバックを取られこの大会初めて先取されポイントを奪われた。終盤には反撃、ポイント重ね逆転した。第2ピリオドには、相手の攻撃からカウンターで5ポイントを奪う豪快な反り投げでこれもTFで決着をつけた。明日、一昨年の70㎏級F,昨年の74㎏級Fに続く3年連続優勝に挑む。藤波勇飛選手は「全然100点満点な動きではなくて反省点ばかりの試合内容でした。あと1日、もう1回減量して明日の決勝に備えられるようにしたい」と話し、決勝戦には「天皇杯の決勝戦には実力がないと来れない相手なので、自分の力を精一杯発揮して勝てるようにしていきます」と決意を述べた。決勝戦の相手は、今年の世界選手権代表権を争った保坂健(自衛隊体育学校)と優勝を懸ける。試合後、小幡邦彦コーチはいつもと違う慎重な試合運びに「1回戦が終わった時に2キロ近くオーバーだと言っていたので、減量自体はあまりないんですけど、無理に行かなかったんだと思います。調子は悪くはないと思います」と話した。

57㎏級Fには、OBの2人が出場した。昨年の世界選手権で金メダル、今年の同大会では銅メダルを獲得したOBの高橋侑希(ALSOK)が来年の世界選手権代表を懸けて臨んだ。また、同じくOBの小栁和也(自衛隊体育学校)は昨年の天皇杯で57㎏から階級を上げた61㎏級で初優勝し、その後の全日本選抜選手権でも優勝、世界選手権初出場を果たした。昨年の天皇杯優勝インタビューにこう答えていた。「先輩の高橋選手を倒してオリンピックに行きたい」と。今大会には東京五輪を見据え元の階級に下げて臨んだ。高橋は、準決勝までの3試合を持ち前の素早い動きとテクニックで危なげなく勝ち進み、3連覇に向けて明日の決勝に駒を進めた。一方の小栁は初戦を減量からか動きが悪く、結果的にはテクニックでTF勝利したが2戦目準々決勝が危ぶまれた。しかし、心配は杞憂に終わった。俄然動きが良くなり危なげなくTF勝ち。準決勝でも第1ピリオドをリードして折り返し中盤までは持ちこたえたものの、終盤に逆転され同門同士の決勝戦は実現できなかった。他の山梨学院勢の2日目の結果は、74㎏級Fの横山凛太朗(2年 三重・いなべ総合学園高)1回戦敗退。1日目の実施種目125㎏級Fの金澤勝利(自衛隊体育学校)は決勝で敗れ準優勝となった。97㎏級FのOB吉川裕介(自衛隊体育学校)と130㎏級グレコローマン(G)貝塚賢史(茨城県競技力向上対策本部)は3位決定戦で敗れ、ともに5位となった。

3日目は、男子4種目、女子4種目が行われ、山梨学院勢は実施種目の65㎏級Fに乙黒拓斗(2年)、榊大夢(2年)とOB鴨居正和(自衛隊体育学校)、60㎏級Gに高橋三四郎(3年 山梨・農林高)が出場。また、非オリンピック階級の70㎏級Fに昨年度優勝で世界選手権代表の乙黒圭祐(4年 東京・帝京高)とOBの西村拓真(田布施農工高職員)が出場する。2日目の実施種目決勝も行われる。

文(K.F) カメラ(平川大雪) 2018.12.21

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