●山学大がサマンサタバサと連携協力協定締結
~スポ庁「大学スポーツ振興の推進事業」の一環~
~女性アスリート向けの商品開発・市場開拓に挑戦~
山梨学院大学はサマンサタバサジャパンリミテッドと連携協力協定を結び、1月7日に協定締結式を実施した。山学大は、昨年7月にスポーツ庁の平成30年度「大学スポーツ振興の推進事業」の選定大学に選ばれ、今回の連携協力は山学大が企画・立案した産学連携事業の一環。サマンサとの産学連携には山学大の他に、大東文化大学・日本女子体育大学も参画。締結式には山学大の下田正二郎カレッジスポーツセンター長、サマンサタバサの世永亜実上席執行役員、大東大の田中博史スポーツ振興センター所長、日女体大の佐々木万丈運動科学科長らが出席し、4者の代表者が署名・押印した協定書を交換した。今回の産学連携プロジェクトは『2020サマンサスポーツレディ』と名付けられ、女性アスリート向けの商品開発や市場開拓、女性アスリート学生への支援などが行われる。
スポーツ庁では、スポーツ基本計画に基づき、大学スポーツを戦略的かつ一体的に管理・統括する部局の設置や人材の配置を支援し、大学スポーツの活性化などの体制整備に取り組んでいる。この取り組みの一環として、同庁は昨年7月に、大学スポーツ・アドミニストレーターの配置等の大学におけるスポーツ活動を支援する「大学スポーツ振興の推進事業」を全国の大学から募集し、今年度は15大学を選定。山学大もカレッジスポーツセンターの再整備やスポーツシーズを活用した産学官連携などの事業を企画・立案し、昨年7月に採択された。山学大では、このスポーツ庁委託事業としてブランド企業との連携による大学スポーツのイメージアップなどを模索。バッグやジュエリーなどを展開し、女性に人気のあるブランド企業「サマンサタバサジャパンリミテッド」と女性アスリートが多く在籍する大東文化大学、日本女子体育大学と連携協定(4者協定)を締結し、事業を本格始動することとなった。
締結式でサマンサタバサの世永亜実上席執行役員は「素敵なお話をいただき、ありがとうございます。弊社は2000人の社員のうち、98%は女性ですので、本気でスポーツをする女性を応援するプロジェクトに関われることに非常に喜びを感じます。私たちのファッションブランドならではのご提案で、皆様の力を借りて新しい取り組みをしていきたいと思っています」と挨拶し、3大学を代表し、山学大の下田正二郎カレッジスポーツセンター長は「ブランド企業と提携できるということは夢のような出来事です。アスリートの女子学生は日本一や世界一を目指し、何事にも一生懸命挑戦します。そういう学生がアフターになった時や普段の生活で、競技から離れて普通の女性になった時に、(普通の一般の生活など)知らない部分が大いにあります。今回のプロジェクトは、女性アスリートが商品開発などで協働し、産学が連携することで新しいモノを作り出すことを目的にしており、こういった(スポーツ・ファッションブランド)分野では、新しい歴史が作られると思います」と意義を語った。
今回の産学連携プロジェクトは『2020サマンサスポーツレディ』と命名され、4者が協働して女性アスリートのアイディアによる競技中やオフでも使用できるバッグやジュエリーの商品開発やSNSでの情報発信、女性アスリート支援(女性のスポーツ活動の振興)などが行われる。山学大では強化育成クラブに所属する女性アスリートがプロジェクトに参加し、これまでに無い新たな価値の創造に挑戦する。
文・カメラ(Y.Y)2019.1.8