●山学高、選抜旗授与式
~紺色地に白抜きの校章が施された旗が届く~
~開会式入場行進で相澤主将が掲げ先導する~
3月23日開幕する「第91回全国選抜高校野球大会」に5年ぶり3度目の出場となる山梨学院高校野球部に2月27日、主催する毎日新聞社から開会式で使用する「選抜旗」が贈られ、授与式が行われた。受験シーズンの3年生を除いた1・2年生約750人が見守る中、毎日新聞社河田康史甲府支局長から紺色地に白抜きの校章が施された「選抜旗」が山内紀幸校長に手渡され、続いて山内校長が開会式の入場行進でチームの先頭で掲げる相澤利俊主将にしっかりと手渡し健闘を託した。式には、出場する18人の選手と部員55人全員が参加。油井壮介山梨県高等学校野球連盟会長、河田康史甲府支局長の来賓挨拶、山内紀幸校長の励ましの挨拶に続き、選手代表の相澤利俊主将は「こうして『選抜旗』をもらえた喜びとその重みを感じながら甲子園で勝利を掴めるよう練習に励んでいきます」と決意の言葉を述べると大きな拍手が起こった。最後に全員で校歌の斉唱を行い、山梨学院の活躍を祈った。
山梨学院高校は、昨秋の山梨県大会で準優勝し、山梨2位代表で関東大会に出場。決勝には進めなかったものの、ベスト4となり関東地区代表としてセンバツ出場の切符を手に入れた。
「選抜旗授与式」は、27日午後3時から高校体育館で行われた。初めに「選抜旗」が河田康史甲府支局長から山内紀幸校長に手渡され、山内校長から野球部を代表して相澤利俊主将がしっかりと受け取った。式の挨拶の中で油井壮介山梨県高等学校野球連盟会長は「秋の関東大会の戦いぶりは見事という言葉しか見つかりません。県大会2位の悔しさを関東で晴らし今回、甲子園への切符を見事に手にしました。本大会もあと3週間余りになりましたが、体調に注意しながら練習に精進してほしい」と励まし、続いて河田康史毎日新聞甲府支局長が「“春はセンバツから”というようなことが言われます。それにどんどん近づいていくような暖かい陽気です。あと2週間の間には組み合わせ抽選会があり、そこで選手の皆さんは新たな闘志が湧いてくると思います。在校生の皆さんは、野球部だけでなく山梨学院の一員であることに誇りを持って応援してください。活躍を期待しています」と挨拶。山内紀幸校長は「“甲子園”私たちはそう言いますが、実は夏の甲子園と春のセンバツは大きく意味が異なります。夏の大会はここにいる選手たちにとって県で優勝し、チャンスは3回あります。しかし、センバツは4000校の中のたった32校。それを目指すチャンスは高校生活で2回しかありません。この大変名誉なセンバツの機会を得たことはここにいる野球部の部員だけでなく本校にとっても大変名誉なことであります。32校の一校として山梨県のみならず、関東の代表として、そして日本の中の高校として見ている人たちに感動を与えるような溌剌としたプレーをしてもらいたい」とした。続いて大会に参加する選手を代表して相澤利俊主将は「センバツに出ることは新チームが始まってから目標としてきたことでした。今、こうして『選抜旗』をもらえた喜びとその重みを感じながらセンバツまでの期間、甲子園で勝利を掴めるようチーム一丸となって練習に励んでいきます。全校生徒の皆さん、甲子園では熱い応援をよろしくお願いします」と大会での活躍を誓った。最後は全員で校歌を斉唱して式を閉じた。甲子園での活躍が期待される主砲の野村健太選手は「『選抜旗』をもらって改めて出るんだと実感しました。自分たちはもっと練習しなくてはいけないので身が引き締まりました。個人の課題も大事ですけどまずはチームの連携とかチームプレーを第一に考えてやっていきたい」と話した。
「第91回選抜高校野球大会」組み合わせ抽選会は3月15日。大会は3月23日から4月3日(予定)まで12日間にわたり阪神甲子園球場で熱戦が繰り広げられる。
文(K.F) カメラ(平川大雪) 2019.2.27