●Kick Off Ceremony2019
~山梨学院の学園哲学を制定し教職員で共有~
~理事長賞はIB-PYP認定の幼・小が受賞~
学校法人山梨学院は新年度4月1日に合わせ、Kick Off Ceremony2019を山梨学院メモリアルホールで実施した。これまで新年度には辞令交付式を行い、当該年度の運営方針等の確認を行っていたが、今年度からは名称・内容ともに刷新。第1部の古屋光司理事長の式辞では、産業構造の変化や今後の国際社会での技術革新・事業創造などを見据え、今年度から新たに制定した2つの学園哲学(Institutional Philosophy)が紹介されたほか、今後の学園の人材育成の指針などが示された。第2部では、永年勤続者の表彰や山梨学院理事長賞の授賞式が行われた。
■第1部【理事長式辞】
第1部では、産業構造の変化や海外との市場競争、技術革新、事業創造を見据え、今後、山梨学院が目指すべき学園哲学(Institutional Philosophy)が定義された。学園哲学は、古屋光司理事長が2つの「C2C」として紹介。一つ目の「C2C」は、個々人がその個性と能力を最大限に発揮して、新しい価値を創出することを楽しむ「創造性(Creativity)」と人間が創造性を発揮する上で、必須となってくる資質「好奇心(Curiosity)」を掛け合わせた「Creativity to Curiosity(C2C・好奇心を働かせて創造性を発揮する)」。そして、もう一つは、変化の激しい時代に適応するために必要となるアクション「変化(Change)」と新しいことに挑戦することを楽しむマインド「挑戦(Challenge)」を掛け合わせた「Challenge to Change(C2C・変化を楽しむチャレンジ精神)」。また、組織づくりと人材育成は、学園のミッション達成のための最も重要な経営の基盤として、今後あるべき学園の人材育成の指針(人材マネジメント)などが教職員に示された。さらに、今後の「全学的国際化」を進める上での方向性(数値目標)なども共有された。結びに古屋理事長は「C2Cの実践により、自己変革を通じ、人生を楽しんでください。我々自身が向上心をもち、人生を楽しむ姿を若い人たちに見せることができれば、若い人たちが未来に夢を抱くことができます。若い人たちが夢を持てなくなってしまったら社会は停滞し、人類の発展は止まってしまいます。人生を楽しむ人は輝いています。輝く大人の姿を見せることが教育の本質ではないでしょうか。Life is creating yourself, Let's enjoy being ourselves.」と教職員に語り掛けた。
■第2部【人事異動・各種表彰】
第2部では、人事異動の紹介や永年勤続者の表彰、県単位以上の被表彰者の紹介などが行われた。また、今年度の山梨学院理事長賞の表彰も行われた。「山梨学院理事長賞」は幼稚園から大学院までの全ての教職員やその団体を対象として、教育研究活動、学校運営、スポーツ、芸術文化活動、社会貢献活動のいずれかで顕著な功績をあげ、法人の発展に多大な貢献をした教職員を特別に顕彰する制度で2019年度は団体部門で1件が表彰された。今年度は、幼小9年間の国際バカロレアPYP認定校に認定された山梨学院幼稚園・山梨学院小学校が受賞。幼稚園・山内淳子園長、小学校・瀬端淳一郎校長が代表して表彰状を受け取った。また、今年度は理事長特別賞の表彰も行われ、国際リベラルアーツ学部(iCLA)の創設に尽力し、学園のグローバル化のフラッグシップとして牽引した初代学部長のマイケル・ラクトリン教授が受賞した。受賞の挨拶として、山内淳子園長は「幼稚園の全教職員が、子どもたちへの愛情をエネルギー源に、常に向上心と改善意欲をもって、より良い教育を求めたことが、今回のPYP認定につながったと思います。これからも幼稚園は質の高い幼児教育をみんなで心ひとつにして目指していきます」と話し、瀬端淳一郎校長は「私たち自身が常にニーズや教育内容を考えていく必要があります。今回のPYP認定は、一つのきっかけとなり、とても良い刺激となりました。学校において、教育を支え、刺激を与えてくれるのは子どもたちです。私たちは子どもたちから学ぶことがたくさんあります。子どもたちとの学びを大切にして、グローバル感覚が高まり、溢れていく学校づくりをしていきたいと思います」と語った。また、特別賞を受賞したマイケル・ラクトリン教授は「今回の受賞は私にとり、とても名誉なことです。山梨学院は日本の大学教育史上において、最も果敢な挑戦の一つを成し遂げたと思います。全学の皆様にiCLAに対する理解と忍耐強い支援に御礼申し上げます。iCLAは今後も大学全体の輝ける未来に貢献するという目標を大成する場となるよう、全身全霊で努力いたします」と挨拶した。
文(Y.Y)、カメラ(平川大雪)2019.4.1