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●関東大学バレーボール女子3部リーグ戦
~山学 3対0 大妻を破り初陣を白星で飾る~
~スパイカー井上を中心に全員バレー炸裂~

山梨学院大学バレー部(女子)は4月14日、淑徳大学体育館において関東大学バレーボール3部(B)リーグ開幕で大妻女子大学と対戦した。3部初陣の山学は、第1セット、エーススパイカー9番 井上紗映がストレートを炸裂させオープニングポイントを挙げるが一進一退の攻防で24対24のディースへ。応援に後押しされ18番 高橋郁のスパイクポイント、17番小林穂乃香の左サイドを狙ったスパイクが決まり26対24で先取した。山学は第2セット立ち上がり3対0と好調な滑り出しで、大妻に一度も追いつかれずに引き離したまま25対17でセットカウント2対0。第3セットに入り、大妻に3連続ポイントされるものの25対16で取り、全員バレーで盛り上げ3対0と圧勝し初陣を白星で飾った。





関東大学バレーボール3部(B)リーグ開幕戦
淑徳大学体育館
○ 山梨学院大 3 1S 26-24
2S 25-17
3S 25-16
0 大妻女子大 ●
 


▪️女子バレー部は2016年に山梨学院大学強化育成クラブへ指定された。関東大学バレーボール連盟9部からスタート。春と秋連戦連勝し昨年度3部に昇格。今年度は、3部春季リーグ戦に参戦する。3部はA・B6チームずつのグループに分け5セット1回戦制リーグ戦で戦い、A・Bグループ同順位による順位決定戦を行う。山梨学院は3部Bで大妻女子大学と初戦を戦う。試合前に安田貢監督と角田明日香キャプテンにチーム状況と意気込みを聞いてみた。
▷キャプテン 角田明日香(4年 増穂商業高)は「入学してバレー部に入部して9部と聞いて驚きました。試合をしても、バレーの目的が違うサークルのチームと対戦して、勝っても何故か心から喜べなかった」と苦笑い。しかし「気持ちを切り替えて、4年生の時に2部に昇格させると、同級生と長期目標を立てた」と追懐する。「今、3部になり2部が視野に入って来て不安も出て来たが、全員バレーでどこまでやれるのかも楽しみ」と心情を語る。「とにかく、ポジティブにバレー部一丸となってチャレンジしたい」と決意を述べた。
▷就任して僅か3年間で9部から3部に昇格させた安田貢監督は、チームカラーについて「自主自立」と即答。「学生生活の中のクラブなので、バレーボールの技術や戦術だけでなく、当然、学問との両立を目指す。文武両道」と強調する。チームの仕上がりについて「可もなく、不可もなく。ただ新戦力を迎えて、部員同士が切磋琢磨してポジション争いが行われており、バレー部はボトムアップされている」という。3部での戦いについて「3セットが5セットになる」と持久力などが要求される。また、「どのチームも選手強化をしており、今までは昇格して当然だったが、そう簡単にことは運ばない」と気を引き締める。初戦の大妻大について「相手をコントロールすることは出来ない。選手は自分の意思を持って、精度よく確実なプレーをしてもらいたい。ただ、過去の大妻との練習試合で見る限り、身長の高い選手を軸に攻撃してくるチームなので、ブロックフォーメーションとレシーブフォーメーション、トータルディフェンスというところは頭に入れている」と言葉を呑み深く頷く。「コート内の選手だけでは勝てない。他の選手たちはチームでの個々の役割を確りと行い、バレー部全員で一生懸命戦い勝利したい」と述べた。

◇淑徳大学アリーナは、戦う選手の気迫と観客の熱血応援で過熱している。山梨学院大学バレー部は昨年度4部リーグで優勝し入れ替え戦を経て3部に昇格した。女子バレー部は、山梨学院大学などで誕生した産学連携プロジェクト『2020サマンサスポーツレディ』が商品開発したユニホームをまとって心機一転。バレー部全員が自陣のコートに集結し、部旗を掲げた応援リーダーのもと「春季大会1日目 ! 勝つ準備はできてるか~ ! 山梨学院 盛り上がっていきましょう~ よ~し~!!!」と初陣の雄叫びをあげる。それに背中を押され、先発レギュラー選手6人がポジションについた。

▷第1セット、大妻のサーブで試合開始。山学は2番 寄特明日香(4年 巨摩高)がエーススパイカー9番 井上紗映(3年 増穂商業高)にトス、9番 井上がストレートを炸裂させオープニングポイントを挙げる。レシーブミスで1対1。9番 井上がスパイクポイント、フェイントポイントを決め3対1とリード。山学はスパイクミスで8対8の同点に追いつかれると一進一退の攻防。山学は9番 井上のスパイクポイントで24対22としたがサービスミスとスパイクミスで24対24のディースへ。応援選手の声援のボルテージが一段と上がる。それに応えて18番 高橋郁(2年 かえつ有明高)のスパイクポイント、17番小林穂乃香(2年 帝京第三高)の左サイドを狙ったスパイクが決まり26対24で先取した。
▷第2セットの立ち上がり、山学は17番小林のブロックポイントで先取ポイントすると、9番 井上と2番 寄特のスパイクポイント3対0と好調な滑り出し。大妻に一度も追いつかれずに引き離したまま24対14でマッチポイント、食い下がる相手のタッチネットを誘い25対17でセットカウントを2対0とした。
▷第3セット、山学は大妻にブロックミス、スパイクポイント、レシーブミスで0対3とされると、エーススパイカー9番 井上がスパイクポイントで流れを引き寄せると、2番 寄特のブロックポイントで2対3。山学は18番 高橋のフェイントで追いつき、スパイクポイントで7対6と逆転。しかし、ブロックミスが重なりサービスミスで13対13の同点とされる。応援選手の声援のリズムの良い応援に乗り、エーススパイカー9番 井上がスピードと力のこもったスパイクを炸裂させ14対13と再び流れを引き寄せる。応援のボルテージが再び上がり、17対13と引き離すと、相手はドリブルやスパイクミス、つなぎミスを連発。山学は23対16とし、2番 寄特のスパイクが連続2本決まり25対16で初陣を飾った。

▷エーススパイカーとしての働きをした9番 井上紗映(3年 増穂商業高)は「3部での公式戦が初めてだったので、私も含めて最初は皆んな硬さがあったと思うが、コート外の選手が大きい声で応援してくれていたので、徐々に緊張がほぐれて来て山学らしいバレーが出来た」と全員バレーの大切さを実感した。「応援が後押ししてくれて、ストレートでオープニングポイントを取り、これで気持ちが楽になった」と振り返る。次からの戦いは「自分が一番ベストポジションで、トスが一番上がってくるので、確りそのトスを、皆の気持ちを込めて一本一本強気で打っていきたい」と言葉に力を込め、「2部昇格を見据えて、戦っていきたい」と述べた。
キャプテン 角田明日香(4年 増穂商業高)は「試合前はチームがうまく回っていなかった。不安が残る中で、この試合に挑んだ」。試合前から「自分たちらしく、バレー部員全員で盛り上げることが出来たことが、この勝ちにつながった」と胸を撫で下ろした。第1セットの攻防は「練習試合の中で、幾度となく最後を勝ち切ることが出来ていたので、相手のことは考えずに、自分たちを信じて、プラス思考で自分たちのできるバレーに徹した」と声が弾む。ワンサイドゲームの第2セット目「試合はちょっとしたことで、流れが大きく変わるので、お互いの気を引き締めあって、声をだして戦った」と驕りは微塵もない。第3セット3ポイント先取されたが「『自分たちは体力だけは絶対負けない練習をやって来たんだ』という自信があったので、負ける気はしなかった」と浮足立つことなくストレート勝ちを収めた。これからについて「部員誰1人欠けることなく、全員一丸となって、自分たちを信じて、今日のように全員バレーでリズムよく戦っていきたい」と述べた。
安田貢監督は、「下から上がって来たが、3部になれば厳しいなと改めて実感した」と一息。初陣で白星、「選手が良くやってくれた」と大きくうなずき選手を褒めた。「1セット目の24対24を取ったことが、2セット目の攻撃につながった」と分析する。勝因については「サーブからの2本目を、セッターでなくてもよく声を出してトスを上げ、攻撃に繋げ得点できたこと」と笑顔で振り返った。ユニホームを新調し「選手は心機一転リフレッシュでき、ユニホームも力を貸してくれたと思う」と、また「保護者の方々などの声援が闘志の支えになった」と感謝した。これからの戦いについて「これから、厳しい戦いが続く」と口を結ぶ。「基礎体力やコンビネーションなど、さらに磨きをかけ、一戦、一戦。1セット、1セット。ワンプレー、ワンプレー。練習でして来たことを、気持ちを込めて出し切り、戦ってもらいたい」と先を見据える。「これからも、コートに立っている選手だけでなく、バレー部員全員で、個々の役割を担って戦っていきたい」とアリーナを後にした。

文(H.K) 、カメラ(平川大雪) 2019.4.16


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