山梨学院パブリシティセンター

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●第71回春季関東高校野球山梨県大会
~2番飯塚 特大 2点本塁打で先制~
~先発左腕 木村3回で零封リレー~

山梨学院高は4月20日、南アルプスジットスタジアムで北杜高校と対戦し5回コールドの17対0で初戦を勝利した。山学は、先攻の1回表、2番 飯塚大河が3球目「真っ直ぐ低め」を振り抜き右翼手の頭上を越える特大2点本塁打で先制。2回表、2番 飯塚が右翼前適時打、主砲3番 野村健太の中前2点適時打などで6得点を追加した。4回表には5番 相澤の左翼前適時打を皮切りに15人で8長短安打の猛攻で9得点を挙げた。投げては1回裏、左腕 木村渓人が先発し伸びのある直球と切れのあるカーブで番打者3人を打ち取る好投。4回裏・5回裏は 佐田亮太と松原翔の両左腕が5人の打者から空振り三振に仕留める好投。山学は5回を、打っては17安打6四球2犠打1盗塁の猛攻で、投げては3人の投手で1安打零封した。

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 合計
山梨学院 2 6 0 9 0         17
北杜高校 0 0 0 0 0         0

⬛︎《試合》山梨学院 Vs 北杜 ⬛︎
櫛形総合公園野球場は昭和62年11月に竣工、平成25年4月からジット株式会社がネーミングライツのパートナーとなり、施設愛称として「南アルプス ジット スタジウム」とネーミングされた。球場はセンター120m、両翼91mの施設。第1試合、先攻 山梨学院、後攻 北杜で試合が8時56分に開始された。

▶︎1回表、先攻の山梨学院は、先頭打者の高垣広大(3年)が1-1からの3球目を三遊間を破る左翼前安打で出塁。続く、2番 飯塚大河(3年)が1-1からの3球目「真っ直ぐ低め」を「身体が自然に反応した」と振り抜き右翼手の遥か頭上を越え、芝席の立木の枝を払い場外へ消える特大の先制2点本塁打で2対0とした。
▶︎1回裏、山梨学院は、吉田洸二監督が左腕 木村渓人(3年)を先発投手としてマウンドへ送った。監督から「背番号10番をもらったので、確り先発の役割を果たそう」と固く決意してマウンドに立った。1番打者に対し2-2から遊撃飛に打ち取ると、続く2番打者を4球目「カーブ」で空振り三振に、3番打者を3球で右翼飛に打ち取り、監督の起用に応えリズムよく2回表へと繋いだ。
▶︎2回表、山梨学院はこの回先頭打者の6番 大森開(3年)が3-2のフルカウントから四球を選び出塁、7番打者の4球目大森が盗塁、一死後、8番左腕 木村の中前安打で生還し3対0。一死一塁、9番 小吹悠人(2年)が四球を選び一二塁。1番打者の遊撃ゴロ6-4のフォースアウトの間に8番木村が進塁し二死一三塁。先制2ランの2番 飯塚が1球目を右翼前適時打で木村が生還し4対0。1番 高垣が一塁から三塁へ好走、2番 飯塚は9-5の送球の間に進塁し二死二、三塁とした。主砲3番 野村健太の中前2点適時打で6対0。4番 菅野秀斗(3年)の右翼安打で一、三塁。5番主将 相澤利俊(3年)の左翼適時打で7対0、6番 大森の右翼適時打で8対0とした。
▶︎2回裏、山梨学院は先発左腕 木村が4番打者に1-1から遊内野安打を許すが、6番打者を3-2のフルカウントからの6球目「ストレート」で見送り三振に、続く7番打者を「カーブ」で空振り三振にわずか3球で切って取った。
▶︎3回裏、山梨学院は先発左腕 木村が8番打者を遊ゴロに仕留め、続く9番打者に3球空振りの気迫の投球、その3球目を振り逃げされ一死一塁とされるも、1・2番打者を打ち取り監督の期待に応える働きで先発の役目を終えた。
▶︎4回表、山梨学院はこの回先頭の3番主砲 野村が右翼安打で出塁すると、4番 菅野が四球。無死一、二塁で5番主将 相澤の左翼前適時打と右翼手の失策で10対0。続く6番 大森の右翼犠飛で一死三塁。 7番 室井耀(3年)の中前適時打で11対0、 先発木村の代打8番 加藤祐作(3年)の左翼安打と7-5の送球の間に加藤が進塁し一死二三塁。続く9番 小吹の右翼犠飛で12対0二死三塁。 1番 高垣が三塁手の失策を誘い13対0二死一塁。 先制2ランの2番 飯塚の中越二塁適時打で14対0。3番主砲 野村の右翼前二塁適時打で15対0。4番 菅野の右翼前適時打で16対0とし送球間に進塁し二死二塁、5番主将 相澤の左翼線への適時打で、山学は15人で8長短安打の猛攻で17対0とした。
▶︎4回裏、山梨学院は好投した先発左腕 木村に代えて左腕 佐田亮太(3年)をマウンドに送った。左腕 佐田が、3番打者を1-2から空振り三振に、続く4番打者を2-2から空振り三振、6番打者をストレートの四球を与え二死一塁としたが、6番打者を2球空振りの0-2からの3球目、気迫の投球で空振り三振に仕留める。
▶︎5回裏、山梨学院は好投する左腕 佐田亮太(3年)に代えて、左腕 松原翔(3年)をマウンドに立たせた。左腕 松原が7番打者に対して1球目空振り、2球目芯を外す投球術で二塁飛に、続く8番打者を1-2から空振り三振に、9番打者を1-2から空振り三振に仕留めた。
▶︎山梨学院は5回を、打っては17安打四球6犠打2盗塁1と猛攻、投げては3人の投手が1安打零封し5回コールド17対0で初戦を勝利した。次戦3回戦は4月28日(日)午前9時から山日YBS球場で都留興譲館高校と対戦する。

⬛︎試合終了後 のインタビュー⬛︎
▷先発し3回1安打4三振1暴投と好投した左腕 木村渓人(3年)は、これまで公式戦では登板がない。甲子園では背番号14番をもらったが登板機会は無かった。木村は「先発は、朝のウォーミングアップをしている時に監督から言われた」とやや緊張気味に述べる。マウンドへは「監督が背番号10番を託してくれたので、確り先発の役割を果たそうと思ってマウンドに立った」と感慨深げ。ただ「細かな制球や変化球に納得いかない」と頷き、「次回の登板機会に備えて、確り練習して修正したい」と自らに課題を課した。三振が取れたのは「空振りはカーブで、見逃しはストレート」声が弾んだ。「ストレートでカウントを取りカーブで決めた」とコンビネーションが絶妙だった。「機会があれば次も無失点で頑張りたい。チームや監督の信頼を勝ち取りたい」と190センチ78キロの身体がさらに大きく見えた。
▷先制2ランの2番 飯塚大河(3年)は公式戦は「秋季の決勝で5番ファーストで一度出場しただけ。センバツはベンチへも入れなかったので、今日のスタメンはすごく嬉しかった」と、その飯塚がスタジアムの芝席の立木の枝を払い落とし場外へ消える特大の目の覚めるようなホームランを放った。「緊張していたが、打席の中で冷静に立てた自分がいた」と振り返る。飯塚は「ホームランは、ワンボール、ワンストライクからの3球目「真っ直ぐ低めで、身体が自然に反応した。弾道が良かったので行ったと思った」と微笑んだ。ダイヤモンドを回っているときは、「緊張が解けて楽しく一周回っていました」と少し照れ顔に。5打数3安打(本塁打、二塁打、安打)4打点でも「3打席目はボール球の打たなくてもいい球を打ってしまったので反省し修正したい」と向上心が旺盛だ。次の機会は「もっとピッチャーのレベルが上がってくると思うので、バットをコンパクトに振り、次の打者へ確り繋ぐことを意識して打席に立ちたい」と語尾を強めた。
▷4打席3安打2打点5番主将 相澤利俊(3年)は「打撃では、今まで対戦したことのない球速(軟投)のピッチャーだったので、一巡目はどうしても自分のポイントで、自分も含め打てない選手が多かった」と振り返り、「自分も含めて二巡目には大方の選手が確り修正できていたので良かったと思う」と小さく頷く。「今日のチームテーマの『試合の中で、軟投投手に対して確り修正するとの課題』が出来たと思う」と温和に答える。「投手陣は、甲子園などの公式戦に出場機会のない選手が先発・中継ぎ・抑えと継投でそれぞれ好投したので良かった」とほっと一息。勇士の顔に戻り「最終目的は、『夏に甲子園に行って勝つ』ことなので、そのために公式戦という雰囲気になれ、どんな相手にも無失点で凌ぎたい。1試合1試合テーマを持って、1試合も無駄にしないで戦って行きたい」と決意を一気に述べた。
吉田洸二監督は「チームは暖かくなって調子も上がってきた」と頷く。「今日は、出場機会のない選手も出しながら、良いゲームができたので良かった」と満悦。春季大会のテーマは「新戦力の発掘、これが一番」言い切る。「秋季大会は早い段階で選手を絞り、センバツに対応してきた」と一呼吸して、部員の中には「本来、もっとやれる選手が出ているはずなので、夏に向けて新戦力の発掘をしている」と方針を明かす。それで、何人か甲子園出場者が外れている?。「いや、栗田、岸本、佐藤を始め、怪我人がほとんど、今は休養を与えている」と否定。甲子園出場者には「緩いボールに対応するようにと指示を出した。一巡目は戸惑っていたが、2打席目には対応できていた。これからは相手チームが色んなことを仕掛けてくる。色んなことに対処できる対応力を身につかせる必要がある」と口を結ぶ。甲子園出場選手は燃え尽き症候群といっていたが「もう燃えるものが完全に無くなったので、新しい燃料で活動している」と一笑。いずれにせよ、「部員がこれだけいるので、新戦力の発掘に全力を尽くす。夏の大会の夏バテに備えて、投手はもとより他のポジションの選手も試したい。ミスや細かいことは言わずに経験値を上げたい。それを実施し探すのが監督の役目」と結び球場を後にした。

文(H.K) 、カメラ(平川大雪) 2019.4.21