山梨学院パブリシティセンター

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●2019東京都大学サッカーリーグ戦1部開幕
~山梨学院大は学習院大と対戦し1対2と惜敗~
~課題を修正し、勝ち点積み上げ関東昇格目指す~

2019年度東京都大学サッカーリーグ戦1部が4月21日に開幕し、昨年1部3位の山梨学院大は学習院大と東京農大世田谷キャンパスグラウンドで対戦した。山学は前半序盤からサイドを使い攻撃的な試合運びを目指したが、33分にPKから先制点を献上。後半に入り、終盤のラインを上げ、パスの質向上を図り、攻撃にリズムが生まれる。後半10分には推進力のあるMF野村海を投入。MF野村は、積極的に攻撃に参加し、30分にはPKを獲得。これを野村自身が決め、試合は同点に。しかし、後半終了間際に決勝点を許し、1対2で試合終了。山学は開幕戦を勝利で飾れず、黒星スタートとなった。
 
東京都大学サッカーリーグ(都リーグ)は東京都と山梨県の大学サッカー部(男子)で構成され、1部は10校の2回戦総当たり方式で争われる。シーズン終了後に上位校は関東大学サッカーリーグ(東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県・北関東の各都県リーグで構成)の2部参入戦(関東大学サッカー大会)出場の権利が与えられる。山梨学院大はこれまで3度参入戦に出場。昨年は昇格決定戦まで勝ち進んだものの、勝利目前の延長後半アディショナルタイムに同点に追いつかれ、PK戦の末、4対5で敗れ、悲願の関東昇格はならなかった。今季から、新監督に川崎フロンターレコーチやフロンターレU18監督、専修大コーチなどを務めた岩渕弘幹監督が就任。2月から指揮をとる岩渕監督は試合前の取材に「まだまだ甘い部分もあるが、意欲の高い選手も多く、伸びしろのあるチーム。攻撃サッカーを徹底し、きょうは前線の選手に期待したい」と語った。今季こそは、関東昇格を目指し、山学イレブンは大事な開幕戦を昨季1部8位の学習院大と対戦した。

≪都リーグ1部第1節≫(4/21)於 東京農大世田谷キャンパスグラウンド
● 山梨学院大 1 前半 0−1
後半 1−1
2 学習院大 ○
山学得点:野村 海

■試合前監督コメント
・しっかり相手を見て、自分たちの良さを出そう。
・これまで続けてきたボールを奪ってからの攻め上がりは継続。
・サイドで数的優位を作って攻撃を仕掛け、スタートから攻めていこう。
 
■前半にPKで先制を許す
前半開始序盤からサイドを大きく使いながら攻撃を仕掛けるが、パススピードや質、選手間の距離に課題が残り、思うようにペースを握れずゴールを奪うことができない。一方の学習院は素早い攻守の切り替えから山学選手間の空いたスペースを使ったカウンターで山学ゴールを脅かす。30分過ぎからは徐々に山学が試合の主導権を握り始めるが、学習院のオフサイドラインのコントロールに阻まれ、選手たちに焦りの色が見え始める。33分には、ショートカウンターで攻め込まれ、ペナルティエリア内での接触からPKを献上。これを決められ、先制を許し0対1で前半終了。

■ハーフタイム監督コメント
・守備の良い面が出せていない。ラインが深いから修正していこう。
・パスの距離が遠く、中途半端なプレーになっている。正確なプレーで相手の変化を楽しもう。
・プレーやポジショニングにメリハリをつけ、プレーが停滞しないようにしよう。
 
■後半、PKで同点に追い付くも終了間際に勝ち越し点許す
後半序盤は前半の悪い点を改善し、スペースをうまく使いながら前線にボールを運ぶ。序盤から試合の主導権は山学が握り、シュートの回数も増えていく。バイタルエリアへの進入も増え、ゴールの匂いが漂うも決定打に欠き、相手GKやクロスバーに阻まれ、得点に結びつかない。そんな中でも、途中出場で前への推進力のあるMF野村海が積極果敢にゴール前までボールを運ぶ。攻撃のリズムが整い、波に乗った30分、ペナルティエリア内でMF野村が倒され、PKを獲得。これをMF野村自身がゴール右隅に決め、同点に追い付く。その後は、運動量が落ち始めた山学ゴールに学習院が襲い掛かる。GK大嶌宏汰は何度もナイスセーブで山学ゴールを死守。アディショナルタイムは2分。山学イレブンに「同点・引き分けで終了」と一瞬の気の緩みが出てしまい、寄せが甘くなり空いたスペースを突かれ、学習院に勝ち越しゴールを許し、試合終了。1対2と惜敗し、リーグ開幕戦が黒星スタートとなった。
 
■試合終了後コメント
選手を前に横森巧総監督は「勝ち切ることが大事だが、後半はゲームの形としては悪くなかった。プレーの質も良くなっているので、自信を持って欲しい。リーグ戦は長期間なので、この結果をしっかり受け止めて修正し、次に臨んでもらいたい」と語りかけた。リーグ戦初陣となった岩渕弘幹監督は「試合自体はリーグ戦全体でみると18分の1だが、開幕戦ということで選手たちには特別な思いがあり、結果としてそれが硬さにつながってしまった。決定機は作り出せていたが、点を取れなかったのが大きかったと思う。まだ、試合に対する甘さがあり、勝負どころで負けてしまう部分が見受けられる。気持ちの部分でも改善を図り、攻めて勝つ癖をつけさせたい」と述べた。橋本冬威主将は「前半は、練習でやってきたことを出そうとしたが、相手を見て状況を変えられず、修正できずに失点しまった。後半はしっかり相手を見て、プレーができ、最後決めきれなかった部分はあるが、内容を見るとそこまで悲観することもないと思う。しかし、最後まで攻撃的に行きたかったが、後半終了間際は体力的なきつさもあり、隙が生まれてしまった。まだ始まったばかりで、勝ち点を積み上げていけば関東昇格という結果もついてくると思うので、次節まで1週間しっかりと練習して修正していきます」と前を向いた。
 
山学は第2節を4月28日に大東文化大松山総合グラウンドで大東文化大と14時00分キックオフで対戦する。大東大には昨季2戦2敗と勝利の無い山学。悲願の関東昇格に向け、課題を修正し、次節雪辱を果たす。

文(Y.Y)、カメラ(平川大雪)2019.4.21