山梨学院パブリシティセンター

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●第71回春季関東高校野球山梨県大会(準々決勝)
~栗田先制打! 飯塚5打数3安打猛打~
~左腕エース 相澤5回1安打の好投!~

山梨学院高校は5月2日、山日YBS球場で帝京第三高校と対戦し、7回コールド8対1で準々決勝を突破した。攻めては1回表二死から3番 飯塚大河が中越え二塁打。二死一三塁で5番 栗田勇雅が「インコース低め真っ直ぐ」を中前に弾き返し1対0と先制。さらに7番 高垣広大の中前2点適時打で3対0。山学は、2回表にも3番 飯塚の左前適時打、4番主将 相澤利俊の左越え適時二塁打で5対0。4回表にも7番 高垣の左前適時打、8番代打 石神悠樹の中犠飛、小吹悠人の左前適時打で8対0とした。投げては、先発の左腕エース主将 相澤が4回を打者13人と対戦し1安打無失点と好投。5回駒井祐亮1失点、6回松原翔、7回佐田亮太と継投した。次戦は5月4日11時30分から同球場で甲府商業高校と関東大会出場をかけて準決勝を戦う。

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 合計
山梨学院 3 2 0 3 0 0 0     8
帝京第三 0 0 0 0 1 0 0     1

⬛︎《準々決勝》山梨学院 Vs 帝京第三 ⬛︎
山梨学院は2回戦の北杜を5回コールド17対0で、3回戦の都留興譲館を7回コールドの9対0で破り、帝京第三高校は2回戦の日本航空高校を7回コールド9対0で、3回戦の吉田高校を3対2と破り準々決勝へ進出してきた。先攻 山梨学院、後攻 帝京第三で準々決勝戦が9時00分に開始された。

▶︎1回表、先攻の山梨学院は、右腕二死から3番 飯塚大河が初球を叩き中越え二塁打。4番主将 相澤利俊(3年)が四球を選び二死一三塁、続く5番 栗田勇雅が「チャンスほど待っていても打てないので、初球からどんどん振っていこう」と失投を待たずに1-0から2球邪飛で1-2と追い込まれる。「追い込まれたという感じはなかった」と、むしろ「捉えられる」と思ったと「インコースベルトよりの真っ直ぐ」をセンター前に弾き返し1対0と先制した。6番 脇坂尚直(3年)が四球を選び二死満塁、7番 高垣広大(3年)が中前2点適時打し3対0とした。
▷1回裏、山学のマウンドには、センバツ甲子園以来となる左腕エース主将 相澤利俊(3年)の勇姿があった。左腕エース 相澤が1番打者を初球で左邪飛に、2番打者を3球で空振り三振に、3番打者を4球で中飛に、3者を7球で討ち取った。
▶︎2回表、山学は先頭打者1番 切込隊長の渡邉嵩馬(2年)が右前安打で出塁。2番好打者 菅野秀斗(3年)の1-0からの2球目が不正投球となり渡邊が進塁。そして菅野が四球を選び無死一二塁。続く3番 飯塚が右前適時打で4対0、4番主将 相澤の右越え2点適時二塁打で5対0とした。
▷2回裏、山学は左腕エース主将 相澤が先頭の4番打者を右邪飛。相澤が5番打者に死球を与えたが、6番打者の1-0から一塁に牽制球し走者を誘い出し、これを飯塚一塁手と名手小吹遊撃手が一二塁間に挟み、小吹が走者に触れ刺殺。相澤が4番打者を左飛にし、3者を討ち取った。
▶︎4回表、山学は一死後に4番主将 相澤が死球で出塁。続く、5番 栗田が左線を破る二塁打で一死二三塁。6番代打 岸本捷汰(3年)が四球を選び一死満塁とし、7番 高垣の左前適時打で6対0。8番代打の石神悠樹(3年)の中犠飛、小吹悠人(2年)の左前適時打で8対0とした。
▷4回裏、山学は左腕エース主将 相澤が先頭の1番打者に中前に初安打されるが、2番を3球目に空振り三振に、3番打者を左飛に、4番打者を中飛に討ち取った。
▷5回裏、山学は好投した相澤と投手交代し、マウンドに左腕 駒井祐亮(3年)を送った。駒井が先頭の5番打者に中前安打を与えが、続く6番打者を空振り三振に切り取り一死一塁。7番打者に四球を与え一死一二塁。駒井が8番打者を空振り三振にし二死一二塁。続く、9番打者に初球を左越え二塁打され二塁走者が生還8対1、続いて一塁走者もホームを狙ったが、7-6-2の連携で栗田捕手が走者に触れ刺殺し阻止した。
▷6回裏、山学は駒井と投手交代し、左腕 松原翔(3年)がマウンドに向かった。松原が先頭の1番打者を空振り三振に切って取るが、2番打者に右前安打、3番打者に中前安打され一死一二塁とされた。松原が4番打者を投手ゴロの1-6で二塁封殺し二死一三塁。続く、5番打者を左飛に打ち取った。
▷7回裏、山学は松原と投手交代し、左腕 佐田亮太(3年)をマウンドに立たせた。佐田が先頭の6番打者を2ゴロに打ち取り一死。続く、7番打者に死球を与え一死一塁。佐田は8番打者を中飛に打ち取り、9番打者を見逃し三振に切って取った。
⬛︎山梨学院は、打っては7回、13安打・3三振・四死球8・犠打2・残塁13、投げては7回を3人の投手が7回、5安打・6三振・四死球3・犠打0・残塁5として、山学は7回コールド8対1で準々決勝を突破した。次戦は5月4日11時30分から同球場で甲府商業高校と関東大会出場をかけて準決勝を戦う。

⬛︎試合終了後 のインタビュー⬛︎
▷先制打を含む4打数2安打1打点の5番 栗田勇雅(2年)は、甲子園以来の初スタメン、二死一三塁「与えられたチャンス、この機会をものにしようと思った。チャンスでは、待っていても打てないので、初球からどんどん振っていこう」と、失投を待たずに1-0から「積極的に打って出て」2球邪飛で1-2と追い込まれたが、「追い込まれたという感じはなかった。捉えられると思った」と、「インコースのベルトよりの真っ直ぐをタイムリーできて嬉しかった」と満面笑みで一気に述べた。

▷5打数3安打1打点と打撃で牽引した3番 飯塚大河(3年)は1回表の二死後「簡単に終わらせたくない」と「インコース低めの真っ直ぐ」を振り抜き「センターオーバーの二塁打」を放った。「チームでつなぎ生還できて嬉しい」と振り返る。2回表、「ノーアウト、一二塁だったので、ゴロでゲッツーだけはしない」と心掛けて打席に入った。「真っ直ぐ低め」を叩いたが「一二塁間を抜けるゴロになったが、抜けて良かった」と右前適時打を喜んだ。3本目のヒットは「ノーツーで外のボール球を打った。結果ヒットになったが、冷静に修正していきたい」と、また練習を積み「苦しい時やチャンスで打てるバッターになりたい」と思いを熱くした。

▷センバツ甲子園以来となる公式戦、左腕エース主将 相澤利俊(3年)は「今日は真っ直ぐを多めにして、丁寧に押していった。これから確り準備をして、次の試合も投げる機会があれば良いピッチングをしたい」と微笑んだ。打撃に関しては「前回打てなかったが、重心が前に行ってブレていた。そこを意識することでボールが見えてきた。今日、その結果が出て良かった」と頷いた。チームは「前回の試合が終わって、一球一球に対する緊張感を持って練習をし、その結果が出た。明日の練習で、さらに最高の準備をしたい」。準決勝は「相手どうこう関係なく、全員野球で自分たちのプレーを確りできれば結果がついてくると思う」と目を輝かせた。

吉田洸二監督は「野村抜きの初めての公式戦だったので、そうゆう意味で結構心配していたが」と目を伏せ、二死からの「初回の3点リードが大きかった」と息を吐いた。「新しく出てきた飯塚、今まで引っ張ってきた相澤、久々の復帰で初打席で先制打した栗田が牽引して、それに皆んなが応えて期待どうりの活躍をしてくれ、野村の欠場をカバーしてくれた」と微笑み大きく頷いた。「次も是が非でも勝って、関東大会に出場したい。関東の強豪校と戦って勝てば自信になるし、負ければ何が足りないかがわかる」と、成長へのステージ出場を目指す闘将が球場を後にした。

文(H.K) 、カメラ(平川大雪) 2019.5.3