●山梨県高校総体 2日目
~女子1600mリレー学校史上初のリレー種目優勝~
~ソフトボール優勝、水泳女子も優勝、陸上女子2位~
山梨県高校総体2日目、山梨学院高は各競技で大活躍した。特に陸上競技は、男子5000mと女子3000mでともに1位・2位・3位を独占した他、やり投げで男女アベック優勝、最終種目の4×400m(1600m)リレーで、女子がライバル校との大接戦を制し優勝を果たした。4×100mリレーを含め、リレー種目での優勝は学校史上初、昭和時代には夢であった事を、平成生まれの4人が心とバトンをつなぎ、令和元年の幕開けの時に新たな歴史の幕を開けて見せた。陸上は女子2位、男子3位となった。ソフトボールは2年連続優勝を獲得、水泳は女子優勝・男子4位となった。空手は団体組み手が行われ、前日の形同様に男女揃って準優勝した。
≪陸上≫
陸上競技は9日が最終日、この日最初の決勝種目女子やり投げの三井陽麗(3年)が5投目に41m30を投げて念願の優勝を獲得しチーム山梨学院に勢いをつけた。午後1時過ぎからの男子5000mで長距離陣が気を吐き2位漆畑徳輝(3年)・3位大塚嘉胤(3年)・1位加藤聡太(3年)(写真左から)と1位・2位・3位を独占した。優勝した加藤は1日目の1500mも制しており長距離2冠に輝いた。また、午後3時半からの女子3000mもワン・ツー・スリーを決めた、2位伊藤夢(3年)・1位鬼頭このみ(2年)・3位米原千尋(3年)(写真左から)。さらに男子やり投げの超新星鈴木凛(2年)が登場し、いきなり58m80を投げて1投目で優勝を決めた。男子800mの額賀稜平(3年)が3位の好走、女子200mでは立澤亜弥(2年)3位、中村美紀子(3年)4位、立澤真弥(2年)6位と3人揃って南関東切符を手に入れるなど女子短距離陣も大いに気を吐いた。そして、その女子短距離陣が最終種目の4×400mリレーで山学高の陸上史上初の快挙を演じて見せた。1走の雨宮倫可(1年)がトップで2走の立澤真弥につなぎ、いったん3位に下がったが、3走の中村美紀子が先行する駿台甲府と韮崎に猛然と迫り、アンカーの立澤亜弥が2位の韮崎と0.03秒差、3位の駿台とは0.05秒差の大接戦を制し優勝を勝ち取った。(立澤亜弥・立澤真弥・中村美紀子・雨宮倫可(写真左から)。長年陸上競技に関わってきた御園生陽教諭は「雨宮は中学の時から力があったが、中村も立澤双子姉妹も全く無名だった、努力して、努力して力をつけてきた。山学高の過去の歴史の中で2位や3位になったことは何度かあるが、リレーで優勝というのは4×100mリレーを含めて初めて、電光掲示板の一番上に山梨学院の名が出てきた時は、涙が出てきた」と感慨に浸っていた。陸上は女子が総合2位、男子が総合3位となった。
≪ソフトボール≫
女子ソフトボールは、釜無川スポーツ公園が競技会場。午前9時からの準決勝は富士河口湖との対戦。4回に集中打で4点を奪い、5回にも2点をくわえ、先発した眞藤理音(3年)が6回まで零点に抑え、リリーフが1点を奪われたが6-1と完勝した。午前11時過ぎからの決勝は、帝京第三との戦い。3投手の継投で臨み。先発した田中愛花(1年)が3回に自ら3点先制タイムリーを放ち投打で活躍、5回にも満塁のチャンスを作りここでも長打が出て、2回のビッグイニングで計8点を奪い8-3で帝京三に完勝、1年から3年までが揃った新生ソフト部はさらに強くなって6月の関東大会に向かう。
≪水泳≫
山梨学院シドニー記念水泳場が舞台の水泳は2日目(最終日)も優勝者が続出した。女子200m自由形はワンツースリーフィニュッシュで1位伊東亜依海(2年)、2位中島千紗都(1年)、3位市川暖乃香(1年)となった。50m平泳ぎはワンツーで1位雨宮和花(2年)、2位萩原美聖(3年)となった。男子は200m自由形で藤原一希(2年)が1位、50m平泳ぎで小池凌椰(2年)1位などとなった。女子の優勝争いは、最後の800mリレーを迎えた段階で山学と都留が同点(ともに147点)という非常に珍しい展開になった。水泳はリレー種目の得点は2倍になる方式(1位だと16点、2位だと14点の加点)なので、最終成績はリレー1位の山学が163点、リレー2位の都留が161点となり、リレーに勝った山学が総合優勝、2位だった都留が総合2位となった。逆に男子は800mリレーが4位にとどまり得点を伸ばせず、明誠との3位争いに敗れ4位で大会を終えた。
このほかの競技は、空手が午前中に形の個人戦、午後から団体組み手が行われた。個人形男子は勝俣玲哉(3年)が3位。個人形女子は五味優香(3年)が3位、知見帆乃佳(2年)4位となった。午後から団体組み手が行われ、前日の団体形同様に団体組み手も男女揃って準優勝した。テニス個人戦は、ダブルスが肥田唯花・中込笑愛ペアが優勝、丸山鈴葉・坂本千代里ペアが2位となった。シングルスの準決勝・決勝は最終日の10日に行われる。
文(M,Ⅰ)カメラ(平川大雪・藤原稔・M,Ⅰ)2019.5.9