●山梨県高校総体 最終日
~女子が学校史上初の5年連続総合優勝を達成~
~最終日競技テニス女子シングルスで肥田優勝~
5月8日から10日までの3日間、県内各地で戦いを繰り広げてきた山梨県高校総体が最終日を迎えた。最終日の山学高はホッケー第2戦で白根高に勝利し2連勝で優勝を決めた。テニスは個人戦の準決勝、決勝が行われ、主将の肥田唯花が山学勢同士4人の戦いを制し大会2連覇、2年の中込笑愛が準優勝した。すべての戦いを終えた午後3時から閉会式が行われ、学校対抗最終成績は、山学高女子が5年連続12回目の総合優勝を獲得した。高校総体5連覇は男女を通じ学校史上初、航空高を1点差で振り切り快挙を達成させた。男子は昨年と同じ5位となった。小瀬・武道館で行なわれた閉会式で、開会式で返還した女子総合優勝旗が再び山梨学院に戻ってきた。
≪テニス個人戦≫
テニス競技は、最終日恒例のシングルス準決勝・決勝・順位決定戦が行われた。女子は山梨学院勢4人が準決勝に進出した。山学同士対決を制したのは主将の肥田唯花(3年)で、2位に中込笑愛(2年)、3位丸山鈴菜(2年)、4位坂本千代里(2年)となった。1位の肥田と2位の中込には関東大会とインターハイの出場権が与えられた。2人は前日のダブルスではペアを組んで優勝しており、シングルス・ダブルス共に関東とインターハイの出場権を得た。肥田唯花主将は「最後の関東・インターハイとなるので、去年を上回る成績(昨年は2回戦敗退)を残すことを目標に頑張ります」と勝利を誓った。中込笑愛選手は「今までは守って相手のミスを待つことが多かったが、自分から積極的に攻めてポイントを取るテニスを目指します」と飛躍を誓った。なお、団体戦のインターハイ県代表は総体では決めずに、5月末に行われるインターハイ予選で決めることになっている。
≪ホッケー≫
もう一つの最終日競技、ホッケーはホームアンドアウェーの第2戦(第1戦は8日に山梨学院ホッケースタジアムで行われ山学が3-0で白根に先勝)が白根高校第二運動場で行われた。なかなか点が取れない戦いとなったが、第4クオーターに得たペナルティストロークを主将の伊東克樹が決めて1-0で勝利、優勝と関東大会出場を勝ち取った。
≪閉会式≫
全ての競技が終了した午後3時から、小瀬・武道館で閉会式が行われ上位6位までの学校名と得点が発表された。最初に男子が発表され、山学高男子は昨年と同じ5位となった。続いて女子が発表され、山学高女子は30点を獲得、12回目の優勝を学校史上初の大会5連覇で獲得した。2位の日本航空(29点)との差はわずか1点という大接戦だった。優勝の原動力となったのは、テニス(7点)、陸上(7点)、水泳(5点)、ソフト(5点)、空手(1点)と、冬季大会で獲得したスキー(3点)、スケート(2点)で、いずれかの競技で1点でも欠けていたら成しえなかった快挙達成だった。表彰を受ける名誉は、先頭に立って応援役を務めた生徒会委員が受け取るのが山梨学院の伝統、男子5位の表彰状を中村歩睦生徒会副会長が受賞。女子の表彰状は塩沢夏音生徒会体育局長、優勝旗を関口小涼生徒会事務局長が受け取った。開会式で優勝旗を返還した井上小粋生徒会長は、応援副団長も兼ねており、はかま姿で閉会式恒例の各校エール交換の指揮を執った。各校のエールがこだまのように武道館に響いて、3日間の“若葉の戦い”に幕が下ろされた。
令和元年山梨県高校総体総合成績 | |||||
男子 | 学校名 | 得点 | 女子 | 学校名 | 得点 |
総合優勝 | 甲府工 | 43点 | 総合優勝 | 山梨学院 | 30点 |
準優勝 | 日本航空 | 40点 | 準優勝 | 日本航空 | 29点 |
3位 | 日川 | 31点 | 3位 | 甲府商 | 25点 |
4位 | 駿台甲府 | 29点 | 4位 | 甲斐清和 | 15点 |
5位 | 山梨学院 | 25点 | 5位 | 駿台甲府 | 13点 |
6位 | 甲府商 | 21点 | 5位 | 河口湖 | 13点 |
(女子の5位は同率5位)
文(M.Ⅰ)カメラ(平川大雪・藤原 稔・M.Ⅰ)2019.5.10