山梨学院パブリシティセンター

HOME

山梨学院パブリシティセンターニュースファイルイメージ画像

●天皇杯サッカー山梨県代表決定戦
~山学ペガサスが韮崎アストロスに1対0で競り勝つ~
~6年振り2回目の本戦出場、初戦をJ3岩手と対戦~

天皇杯JFA第99回全日本サッカー選手権大会山梨県代表決定戦が5月12日、甲府市・山梨中銀スタジアムで行われた。決勝は6年ぶり2回目の本戦出場を目指す山梨学院大ペガサスと県内最多15回の出場を誇り3連覇がかかる韮崎アストロスフットボールクラブが対戦。前半は風下のペガサスがやや劣勢となるが、徐々に自分たちのパスサッカーを展開。後半は風上となったペガサスが試合の主導権を握る。ペガサスは、戦略的に交代枠を使い、後半41分に途中出場のDF飯田蒼史のクロスに同じく途中出場のMF小野真稔がヘッドで合わせ先制。この先制点が決勝点となり、ペガサスは1対0と競り勝ち、天皇杯出場権を獲得した。

山梨学院大サッカー部は4つのカテゴリーに分かれ活動しており、トップチームからブレーブス、ペガサス、オリオンズ、ブラウンベアーズと愛称が付けられている。今年はトップチームのブレーブスは、東京都大学サッカー連盟1部に所属し、関東リーグ昇格を目指し、リーグ戦(都リーグ)を戦っている。ペガサス以下は山梨県サッカー協会1種に登録され、ペガサスとオリオンズが県社会人リーグの最高峰の1部に所属し、ブラウンベアーズは山梨学院大学U-22として関東大学リーグ傘下のインディペンデンスリーグ2部に所属している。決勝に出場したペガサスは、1回戦をFCフエゴベルグと対戦し、8対1と大勝し、準々決勝に進出。準々決勝はオリオンズとの同門対決となり、4対1で勝利。続く準決勝では、日川クラブと対戦し、4対0とクリーンシートで退け、この日の決勝に駒を進めた。対する韮崎アストロスFCは、県社会人リーグ1部に所属し、今大会3連覇がかかり、これまで天皇杯本戦出場の県内最多15回を誇っている。決勝は昨年と同一カードで、ペガサスが、1対2と競り負け、苦杯をなめた。雪辱を誓い、天皇杯切符をかけ、14時04分にペガサスのキックオフで試合は始まった。

天皇杯JFA第99回全日本サッカー選手権大会山梨県代表決定戦 決勝
5/12 於:山梨中銀スタジアム
○ 山学大ペガサス 1 前半 0−0
後半 1−0
0 韮崎アストロズ ●
得点者:小野真稔

■前半は、ペガサスがやや劣勢となり一進一退の攻防
試合開始前から小瀬上空は南から北に時折やや強い風が吹いており、北から南にエンドを取り、風下に立ったペガサスがやや劣勢となった。ペガサスは中盤でセカンドボールを積極的に拾い、サイドに散らし、自分たちが得意とするパスサッカーを展開し、攻撃の形を徐々に形成。一方で、前半26分にアストロス最終ラインからのロングカウンターでGK中村一貴(3年)がかわされ、ループシュートを打たれ、あわや先制点のピンチが訪れたが、DF池澤飛輝(3年)が懸命にゴールまでもどり、ヘッドでクリアし難を逃れる。その後も、CKやFKなどセットプレーから再三ゴールが脅かされるが、組織的な守備で対応し、0対0で前半を折り返す。

■ハーフタイム監督コメント
・風下のため気持ち的に下がり気味になってしまった。
・中盤のスペースが空き、上手く使いきれていない。
・サイドチェンジからのクロスの形はできている。
・後半は風上になるので、ボールを左右に大きく展開して攻めていきたい。

■後半、攻撃にリズムが生まれ交代カードが功を奏する
後半は風上に立ち、ボールも前半以上につながり、攻撃にリズムが生まれ、試合の主導権をペガサスが握る。前半はペガサスのシュートは僅か2本だったが、後半はサイドからのクロスが入り、ペガサス8本、アストロス3本と相手を上回る。しかし、アストロスの堅守に阻まれ、得点を奪うことができない。ペガサスは、後半16分に最初の交代カードを切り、その後も戦況に合わせ、選手交代を実施。後半41分には戦略的な交代が功を奏する。途中出場のDF飯田蒼史(3年)の右からのクロスにゴール前に走り込んだ同じく途中出場のMF小野真稔(2年)が頭で合わせペガサスに待望の先制点が生まれる。試合は、この先制点が決勝点となり、1対0でペガサスが勝利。ペガサスが接戦を制し昨年の雪辱を果たし、6年ぶり2回目の天皇杯切符を手中に収めた。

■試合終了後コメント
山学大ペガサスの五十嵐盤作監督は「前半の入りは風下で相手の圧力に押され、上手くスペースを使えなかった。後半は、中盤でしっかりとボールをつなぎ、自分たちのサッカーをすることができた。また、交替選手もすぐにフィットして結果を出してくれた。ペガサスはセカンドチームですが、トップチームでやれるだけの力のある選手が揃い、誰が出ても戦える層の厚さが強みです」と試合を振り返り、天皇杯本戦に向け「3年生・4年生が多く在籍し、Jリーグチームと対戦し、自分たちの存在を残すことができれば、自分たちのサッカー人生にプラスになると思います。相手は技術面では、格上ですが、基本的なミスを無くし、戦い方でぶれずにしっかりとつなぐサッカーを行い、良い結果が出せるよう準備したいです」と力強く語った。ペガサスキャプテンの塚田士文選手は「何回かピンチがあり、前線の選手が決めきれず、その間後ろの選手が守備で踏ん張ってくれたので、得点が生まれ、勝つことができて良かったです。前半は、いつもと違う雰囲気で自分たちのサッカーができなかったのですが、後半は、自分たちでボールを積極的にまわし、自分たちのサッカーができ、結果として得点も生まれたので良かったです。本戦まであと2週間しかないので、今やれることを継続して、本番で出せるように頑張ります」と述べた。先制点を決めた小野真稔選手は「蒼史君(飯田選手)から絶対ボールが来ると信じて走りこんで、あとは触るだけだったので、蒼史君に感謝したいです。一度バーに当たって外したかと思いましたが、入って良かったです。前半から(攻撃の)テンポが悪い部分があり、そこから相手に攻め込まれたりしていたので、自分がテンポを作り、流れを変える気持ちで試合に入りました。本戦では、ポゼッションの技術を活かして、ゴールやアシストなど得点に絡めるよう頑張りたいです」と話した。

天皇杯JFA第99回全日本サッカー選手権大会は5月25日に各地で開幕。山梨県代表の山梨学院大ペガサスは、1回戦を5月26日にいわぎんスタジアムで岩手県代表のいわてグルージャ盛岡(J3)と13時00分キックオフで対戦する。勝ち進んだ場合、7月3日の2回戦で柏レイソル(J2)と対戦する。一つでも高みを目指して、ペガサスの挑戦が始まる。
 文(Y.Y)、カメラ(平川大雪)2019.5.12