山梨学院パブリシティセンター

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●東日本学生リーグ戦決定リーグ第1日目
~榊(大)・ 山田・アルメンタイが破竹の勢いで牽引する~
~乙黒が早大棄権も拓大 Tフォールでチームの窮地救う ~

山梨学院大学レスリング部は5月14日、駒沢体育館(東京)で1部リーグの1位~4位決定リーグ第1日目に臨み、早稲田大学と日本体育大学を破り2勝した。山梨学院は予選リーグで防衛大学、東洋大学、明治大学を降し、他のリーグの拓殖大学、日体大、早大とともに決定リーグへ進出してきた。山梨学院は決定リーグ1試合目を早大と戦い、57Kg 服部大虎、61Kg 榊 流斗、65Kg榊 大夢、86Kg 山田修太郎、125Kg アルメンタイ バグダウレットが勝ち5対2で破った。続く2試合目を日体大と戦い、65Kg榊 、70Kg 乙黒拓斗、86Kg 山田、125Kg アルメンタイ が勝ち4対3で破った。榊(大)・山田・アルメンタイが破竹の勢いで2勝でチームを牽引。膝にばい菌が入り戦列を離れていた乙黒が、早大戦はチームが3連勝したため大事をとり棄権したが、日体大戦は1対2としたため戦いテクニカルフォールで勝ちチームの窮地を救った。山梨学院は明日15日の拓殖大学戦に勝利するなどで7連覇10度目の優勝が決まる。

●【1位~4位決定リーグ1日目】●
山梨学院大学レスリング部は5月13日、駒沢体育館(東京)で1部リーグの予選リーグを行い、他のリーグの拓殖大学、日体大、早大とともに決定リーグへ駒を進めた。山梨学院はAグループの1回戦で防衛大学を7対0、2回戦 東洋大学を5対2、3回戦 明治大学を7対0と降し、3勝0敗で1位~4位決定リーグへの進出を決めた。山梨学院は7連覇10度目の優勝を目指して、決定リーグ1日目に臨んだ。

⬛︎【山梨学院大学 VS. 早稲田大学戦】 
山梨学院は早稲田戦を57Kg 服部大虎(2年)、61Kg 榊 流斗(1年)、65Kg榊 大夢(3年)、70Kg 乙黒拓斗(3年)、74Kg 横山凛太朗(3年)、86Kg 山田修太郎(2年)、125Kg アルメンタイ バグダウレット(3年)のメンバーで臨んだ。山梨学院は 服部・榊(流)・榊(大)と3連勝。続く、乙黒は膝にばい菌が入り戦列を離れており、チームが3連勝したため大事をとり棄権。次の横山が負け3対2と追い上げられる。山田が昨年内閣で0対2で負けている相手に「チームのために戦うしかない」と腹を括りマットに上がり、相手の反則ポイント、場外ポイントと2ポイントリードしたが、相手に場外を与え2対1ポイントとされる。果敢に攻めてくる相手を残り3秒で担ぎ上げ、最後は床に背中から叩きつけて落としビックポイント4をあげ豪快に勝利しチーム勝ち数を4対2とし勝利に導いた。続く、アルメンタイも相手を寄せ付けず勝ち5対2で早大を破った。

◇試合後、高田裕司監督は選手たちに「蓋を開けたら、最高の勝ち方」と開口一番。一番手の「服部の勝ちから良い流れが出た」とチーム3連勝。「拓斗が名前をつらね出てくれただけでも、チームに勢いが出た。拓斗がチームのために、チームが拓斗のために戦う。これがチームというものだ」と褒め諭す。「日 体も拓大も、早稲田より上かもしれない。全員の力を結集して確り戦う。頼むぞ」とチームを鼓舞した。

小幡邦彦コーチは早稲田戦につい「正直、勝つか負けるかは五分五分の状態で臨んだ。先頭の服部が格上の相手にラストで勝ち切ってくれてチームが流れに乗った。榊流斗は1年生で東日本というステージで堂々と戦って勝った。榊大夢は拓斗と同じで膝に菌が入り練習ができない状態でチームのために出場してくれ、その状況でも1勝3敗で分が悪い相手に良く勝利してくれた。これで勝利を確信した」と大きく頷く。「そこで、拓斗は大事をとって棄権させた。横山は減量もあり負けてしまったが、山田とアルメンタイが確り勝って5対2で勝てたことは、三つ巴になる可能性があるので大きい」と振り返った。

⬛︎【山梨学院大学 VS. 日本体育大学戦】
山梨学院は日体戦を57Kg 松井稜(3年)、61Kg 榊 流斗(1年)、65Kg榊 大夢(3年)、70Kg 乙黒拓斗(3年)、74Kg 横山凛太朗(3年)、86Kg 山田修太郎(2年)、125Kg アルメンタイ バグダウレット(3年)のメンバーで臨んだ。松井、榊榊(流)と負け0対2、ここで榊(大) が踏ん張り1対2とした。乙黒が膝に菌が入り戦列を離れていたが、日体大戦は1対2となったため、右膝に黒いサポーターをして戦いに挑んだ。乙黒は開始早々相手に顔面へのバッティングや目に指を入れられたりのラフな行為を受けると平常心を失い、勢いよく突進し相手の左足の膝を狙いタックルを仕掛けたが、いなされ場外へ出て1ポイント失った。これで火がついた乙黒は、相手を力で場外にだし1対1ポイントとした。しかし相手に背後に回られるなどで1対5と引き離される。乙黒は徐々に世界チャンピオンとしての冷静さを取り戻し、真の闘争心に火がつき背後に回って3対5、相手の足首を両手でひねる関節技のアンクルホールドを連続5回決めて13対5とした。約15秒後にはバックを取り15対5のテクニカルフォールで勝ちで2勝2敗としチームの窮地を救った。山梨学院は続く横山が負け2対3とされたが、山田が勝ち3対3、内閣杯で2連覇中のアルメンタイが力の差を見せつけ警告勝ちし4対3で勝利を収めた。

◇試合後、高田裕司監督は選手たちに「苦しい思いをしたけれど勝てた。出た者はよく頑張ってくれた」とねぎらった。「拓斗も出来れば出たくなかったのにチームのため良く頑張ってくれた。榊(大) も怪我を押してずっと頑張った。その結果勝てた」。1年生の「榊榊(流)は負けても落ち込むな、相手(2年)は全日本の学生チャンピオンなんだから、そのチャンピオンとほとんど差がない戦いをした。自信を持たなければ」と励ます。「山田は、タックルでくる相手に対応する力をつけないと」と2ポイント差の勝利に、また「松井に関しては、高校時代同じ力だつた相手に負けた。相手の方が練習しているということだ」と両者に敢えて苦言を呈した。「横山は2試合負けたが、明日は拓大戦があるんだから、このことは忘れて、明日、横山が勝たなければチームは負ける」と諭し、「もう一山ある。出る者は大変だと思うけど、今日確り休んで頑張ってください」と決起を促した。

小幡邦彦コーチは日体大戦につい「1番最悪の時の展開になった。61と65と86が勝負と思っていて125と70は乙黒が出場してくれたら取れると思っていた。57と74は取られると思っていたので予想どおり。絶対勝たなければいけない65Kg榊(大) と86Kg 山田が勝ってくれたので、ここが今回の勝因だったと思う」と噛み締めた。普段の練習で「追い込まれた時に下がるとコーションを取られるので、きつい時に追い込んで練習した成果が出て良かった」と振り返った。「 榊(大) は乙黒と同じ怪我で体力が落ちており本調子ではないので接戦となったと思う」と、「榊(大)と山田、そして本人の気持ちは理解しているが乙黒が出てくれて助かった」と感謝した。明日は「57キロを入れ替えるぐらいでこの布陣で行きたい」と述べた。

70Kg 乙黒拓斗(3年)は、記者に囲まれて日体戦に出場したことに「5秒前に、お世話になっている小幡コーチの顔を見て、言葉でなくて行動で返そうと決心した。チームは7連覇が懸かっているので、ラッキーセブンが好きなのでと」はにかんで応えた。相手に最初リードされたが「アップしてなくて、練習もしていなかったのでパワーアクションで体がパンパンになってしまった」と振り返る。「やるからには、負けたくないので、最初1点取られて相手に煽られて、勝つしかないと普通にやりました」と淡々と応える。コンディション的には何パーセントの状態だったのか「今までで、最低の状態。全日本前に悪いことが経験できたので良かったと考えたい」と吹っ切った。試合をやってみてどうだったか「気持ちがワクワクして、心が熱くなって楽しかったので良かった」と微笑んだ。「2か月前」に発病した膝の状況は「明日出場するかは良く相談して決めたい」と述べた。

65Kg榊 大夢(3年)早稲田戦は前半3分は「ロースコア0対0で残り約1分に1点取られ負けている」状況で後半3分へ、「1対1の同点に追いつく」が残り40分で「1対2とされた」。残り30秒を切り渾身の力を振り絞り「タックルに行き切られたが強引にそのまま投げてバックを取り、3回負けている相手にリベンジできたのが良かった」と土壇場の3対2ポイントの大逆転を演じた。日体大戦は「場外に押し出されて1点取られたが2対1とし、3対1にしてから場外に出し4対1とした」と表情がさえない。「さっきの試合で、拓斗と同じ怪我で膝を悪化させてしまったので出場できるかわからない」と目を伏せる。「出場できたら最善を尽くします」と謙虚に力強く答えた。

86Kg 山田修太郎(2年)日体大戦について「1番タフな試合になるということを理解していた。7連覇を目指しているチャンピオンとしてタイトルを守る者と同時にチャレンジャーとして挑戦する気持ちを持って戦った。令和初優勝は2度とこないので7連勝を目標にやってきました」と大きく頷く。「拓斗と先輩が出るとなって勝ってくれて、アルメンタイ先輩は絶対勝つので、自分が勝てば優勝と言い聞かせ集中した」。しかし相手は「勝ったり負けたりするライバルだったので大変緊張していたが、高田先生(監督)からアドバイスをもらい、嬉しくて緊張が一気に解けた」と満面笑み。試合は「相手からコーションで1点、場外に出し1点の2点で第1ピリオドを折り返した。第2ピリオドは1点取られたが2対1の僅差で勝てて良かった」と、総括して「早稲田戦は自分が勝って勝利が決定して、日体戦は自分が勝って同点とした緊張する場面で19日誕生日十代最後に大暴れできて良かった」と手放しで喜んだ。明日は「さらに大暴れして勝つて、二十歳になったら美酒を味わいたい」と勝利への執念を覗かせた。

125Kg アルメンタイ バグダウレット(3年)日体大戦を振り返って「山田が勝ってイーブンになって、これで勝てる7連覇に近づけると喜び」マットに上がった。「ハルーン(相手)はそう強くなかったけれど、簡単に倒せると思ったが相手が指の反則や前に出てこなかったので技が決められなかった。そのため、5対0の後に相手がコーションで失格し警告勝ちを収めた」と振り返った。早稲田戦を振り返り「過去2回勝っている相手だったので、リラックスして落ち着いて勝てた」と実力の差をまじまじと見せつけた一戦だった。明日は「チーム7連覇10回目の優勝に貢献したい」と述べた。

▷山梨学院大 2勝、日体大、拓大 1勝1敗、早大2敗。山梨学院は拓大に勝つと7連覇10回目の優勝が決まるが、負けると2勝1敗で拓大と日体大と並ぶ可能性があり勝負の行方は混沌とする。手に汗を握る戦いが明日、駒沢体育館で行われる。

文(H.K) 、カメラ(平川大雪) 2019.5.15