●東日本学生リーグ戦決定リーグ最終日
~山梨学院大7連覇10度目の優勝に一歩及ばず~
~勝ち星で山学大・拓大・日体大が並ぶも3位~
山梨学院大学レスリング部は5月15日、駒沢体育館(東京)で1部リーグの1位~4位決定リーグ最終日に臨み、拓殖大学と対戦して2対5で負け7連覇10度目の優勝を逃した。山梨学院は昨日の戦いで、日体大・拓大 1勝1敗、早大2敗のトップに立ち、優勝に王手をかけての拓大戦となった。試合は、57Kg 服部大虎、61Kg 佐々木翼、65Kg 榊 大夢、70Kg 飯田翔真、74Kg 横山凛太朗、86Kg 山田修太郎、125Kg アルメンタイ バグダウレットで臨み、服部とアルメンタイが勝利したものの2対5で負けた。日体大が早大に4対3で勝利したため、山梨学院大・拓大・日体大が2勝1敗で並んだ。大会の定めで、勝ち数の合計が日体大12勝、山梨学院大・拓大ともに11勝。さらに、勝ち点の合計で拓大が42点、山梨学院大が40点となった。その結果、優勝 日体大、準優勝 拓大、3位 山梨学院大、4位 早大と決定した。 山梨学院は優勝に一歩及ばず、連覇は6でストップした。
●【1位~4位決定リーグ最終日】●
山梨学院大は1日目に2勝し、日体大・拓大 1勝1敗、早大2敗のトップに立った。山梨学院は拓大に勝つと7連覇10回目の優勝が決まる。負けると2勝1敗で拓大と日体大と並ぶ可能性があり優勝の行方は混沌とする。最終戦は駒沢体育館で手に汗を握る熱戦が展開された。
⬛︎【山梨学院大学 VS. 拓殖大学戦】⬛︎
山梨学院は試合に57Kg 服部大虎(2年)、61Kg 佐々木翼(2年)、65Kg 榊 大夢(3年)、70Kg 飯田翔真(1年)、74Kg 横山凛太朗(3年)、86Kg 山田修太郎(2年)、125Kg アルメンタイ バグダウレット(3年)のメンバーで臨んだ。山梨学院は服部が第1ピリオド0対1とされたが、第2ピリオド前半1対1とし、服部は残り1分で相手の右足首を取りバックに回り込みテイクダウンを奪い3対1で勝利した。山梨学院は1対1の後、昨日の早稲田と日体戦2連勝の立役者の1人榊がマットに上がった。榊は膝に菌が入ったことが影響してか、本来の精彩を欠き負けた。山梨学院は1対4とされた後、昨日の立役者の1人山田がマット上に、第1ピリオド相手からテイクダウンを奪うなど3対0と上手い攻めで威厳を見せつけた。第2ピリオド、山田は4対2で残り40秒相手に1ポイントあげられ4対3、ここで相手のセコンドから2ポイントではないかとスポンジが投げられチャレンジ。VTR判定され相手のチャレンジが認められず5対3となった。これで山田が勝ったと思われた残り5秒、相手に2ポイントを奪われ5対5でブザー。同点で終わった場合ラストポイントを取った選手が勝利するラストポイント制で山田はまさかの負け。続く最後の対戦、内閣杯2連覇中で昨日の立役者の1人アルメンタイが約2分で、相手の胴体に両手を回してひっくり返すローリングなどで、テクニカルフォールで勝利し意地を見せたが、山梨学院は2対5で負けた。
◇試合後、高田裕司監督は、選手たちに「せっかくリーチをかけて」2対5の結果は「優勝を逃したかも知れないが、出た選手は本当にご苦労さん」とねぎらった。勝負は「勝ち負け、必ずある。そして良い時も、悪い時もある。悪い時は次の試合に臨める反省を確りする。何が悪かったのか、体調が悪かったのか、調整方法か、いろんな要素がある」と、また「普段練習でやっていることが出来ないと試合では負ける」と反省を促す。「榊は怪我を押して出場してくれた」と慰め感謝した。今日「怪我で本来の者が2人外れている。団体競技だがオリンピックもあり、監督と選手はともに苦渋の選択をした」と胸の内を明かした。選手たちに本来の山梨学院大学レスリング部の姿に「来年は立て直して、頑張ってもらいたい」と叱咤激励し結んだ。
◇小幡邦彦コーチは、主力選手2人欠いた拓大戦を振り返り「怪我人については選手ファーストで臨んだ」と大きく頷いた。「その代わりに、佐々木、飯田を起用した。後に、この経験が必ず生きる」と2人に期待を膨らませた。「服部が早稲田戦と同じく良く頑張って勝ってくれて、流れが来るかと思ったが」と言葉を呑んだ。「榊は怪我を押して本当に頑張ってくれた。横山は減量しながら頑張ってくれた。山田はリードしていながら最後守りに入り勝てる試合を落とした。アルメンタイは実力どおりの戦いで圧勝」と4対3の目論見はついえた。「この状況で、出場選手は本当に頑張ってくれた」と感謝。これからの課題として「主力選手と控えの選手の力の差がある。今回で主力がいつ出場できなくなるかわからないと言うことが理解できたと思う。そのために部員全員が日々練習を積んで切磋琢磨してもらいたい」と結んだ。
文(H.K) 、カメラ(平川大雪) 2019.5.16