山梨学院パブリシティセンター

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●第101回全国高等学校野球選手権山梨県大会(3回戦)
~相澤 逆転・満塁CGのHR準々決勝へ~
~菅野 同点右場外本塁打/佐藤3回完封~

山梨学院高は7月15日、山日YBS球場で日本航空高と対戦し、左腕エース主将 相澤利俊の逆転アベックホームラン(HR)とコールドゲーム(CG)となる満塁ホームランの2本を放つ大車輪の活躍などで、7回コールド11対2で勝ち準々決勝進出を決めた。山学は0対1と先制された3回裏、2番好打 菅野秀斗がライト場外に消える同点本塁打。続く3番 相澤が左中間芝生席に刺さる逆転アベック本塁打を放った。山学は4回表4対2とされ、5回表から右腕エース 佐藤裕士が相澤をリリーフし7回表までの3回を完封。山学は7対2として迎えた7回裏、3番 相澤が2-0からの3球目を叩くと降り頻る雨をものともせず左翼手の頭上を越え、芝生席中段に飛び込む満塁本塁打を放ちコールド勝ちとした。7月20日8時30分から山日YBS球場で甲府東高校と富士北稜高校の勝者と準々決勝を行う。



  1 2 3 4 5 6 7 8 9 合計
航    空 0 1 0 1 0 0 0     2
山    学 0 0 4 0 1 2     11

⬛︎山梨学院高 Vs 日本航空高 ⬛︎
4年連続9回目の出場を目指す山梨学院高校は、初戦の2回戦で巨摩高を5回コールド10対0と圧勝しての進出。対する日本航空高は、増穂商業高を7回コールド14対1で撃破しての進出で11年ぶり6回目の甲子園を目指す。
▷山学の吉田洸二監督は『一機 一瞬 入魂 ~ 善循環 ~』をスローガンに「今までで1番ベストを尽くし、悔いが残らない努力をしてきた。天命を待ちたい」と無念無想の境地で戦いに臨む。
▷14日雨天でグラウンドコンディション不良のため順延となったこの対戦、山日YBS球場は曇り時々小雨の天候。両校の応援団スタンドは超満席で熱気に満ち溢れている。両校選手がベンチから駆け足でホームベースを挟んで整列。先攻 日本航空、後攻 山梨学院で3回戦が15時01分に開始された。
▶︎1回表、後攻の山梨学院はマウンドに左腕エース主将 相澤利俊(3年)をあげた。相澤が1番打者を2-2からニゴロ、2番打者を3-2からニゴロに仕留め、3番打者を1-2から空振り三振に切って取る上々の立ち上がり。
▶︎2回表、左腕エース 相澤が増穂商業高戦(2回戦)でサイクルヒットを放った4番打者を迎え2-1からの4球目やや高く浮いたストレートを右芝生席に先制本塁打され0対1とされる。
▶︎3回裏、山学は先発右腕投手から一死後2番好打 菅野秀斗(3年)が2-2からの5球目「ストレート真ん中高目」をフルスイングしてライト場外に消える同点本塁打を放ち1対1。続く、3番主将 相澤が1-0からの2球目「低目ストレート」を左中間芝生席に刺さる逆転アベックホームランを浴びせ2対1。4番主砲 野村健太(3年)が死球で出塁。二死後、6番 高垣広大(3年)が1-1からの3球目をランエンドヒット、これが一塁線へのテキサスヒットとなり、野村が一塁から好走し3対1。7番 栗田勇雅(2年)が四球を選び一・二塁。続く、8番 小吹悠人(2年)が初球を右前適時打し4対1と引き離す。
▶︎4回表、山学は左腕エース 相澤が先頭の2番打者に初球死球を与え、3番打者に2-1からの4球目を捕手犠打され一死二塁。4番打者に2-1からの4球目を右前適時打され4対2とされる。
▶︎5回表から、山梨学院はリリーフ投手として右腕エース 佐藤裕士(3年)をマウンドへ送った。佐藤が先頭の7番打者を2-2から見逃し三振。8番打者を3-2から左飛に打ち取る。続く、9番打者にフルカウントから左中間を破られ二死三塁とされるが、1番打者を2-2から空振り三振に切って取りチェンジ。
▶︎5回裏、山学は2番手投手エースナンバー右腕から一死後、7番 栗田が1-0からの2球目を右安打で出塁し、続く8番小吹の1-2の四球目に盗塁し一死二塁。小吹がフルカウントから左前安打。これを左翼手が失策、これを見て栗田が生還し5対2と再度引き離す。
▶︎6回裏、山学は2番好打 菅野が死球で出塁するも牽制球でタッチアウト。続く、3番主将相澤が四球で出塁。4番主砲 野村があわやホームランの左中間フェンス直撃の適時二塁打で相澤が生還し6対2。5番 飯塚大河(3年)の犠打で二死三塁。続く、6番 高垣の三塁手への強襲安打で野村が生還し7対2とする。
▶︎7回表、山学は雨脚が激し中、右腕エース 佐藤が先頭の7番代打を3球で空振り三振に、8番打者を3球で見逃し三振に、9番打者の3-1からの5球目に死球を与え二死一塁とするが、落ち着いて1番打者を初球で左直に打ち取る。
▶︎7裏、山学は一死後に8番 小吹が3-2から中前安打で出塁。9番右腕エース 佐藤が2-2から右前安打で一死一・二塁。1番岸本捷汰の1-0からの2球目が投手悪送球となり一死二・三塁。岸本が四球を選び一死満塁。2番好打 菅野、一打コールドの場面で航空は3番手の左腕に交代。山学は岸本の代走に石神悠樹(3年)を告げた。試合再開、バッター菅野、3-2からの6球目を見送り三振。3番 相澤が2-0からの3球目「ストレートインコース低目」を叩くと降り頻る雨をものともせず左翼手の頭上を越え、芝生席中段に飛び込む満塁本塁打を放ちコールド勝ちとした。
⬛︎山梨学院は、投げては相澤が4回2安打、2四死球、2三振、自責点2、暴投1。佐藤が3回を3安打、1四死球、6三振、自責点0、暴投0の完封で2失点と守り、打っては3投手から7回、15安打(本塁打3本、二塁打3本)・5三振・7四死球・1犠飛・2盗塁と相手3投手から11点を奪い攻略した。

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⬛︎試合終了後 のインタビュー⬛︎
▶︎3回を完封リリーフした右腕エース 佐藤裕士(3年)は「今日、投げることは分かっていたので、気持ちも、肩も作っていたので落ち着いてマウンドに上がれた」と振り返る。3回を6奪三振3安打1死球に「今日は変化球が良かった」と頷く。しかし「コーナーを丁寧に突いていったが、追い込んだ後に少し力んで、狙ったところから外れてしまったので、それを無くしていきたい」と反省頻り。雨の中での投球について「コンディションが悪いなりに投げられた。雨で、ボールがなるべく濡れないようにグローブの中に入れて丁寧に扱った」と細心の注意を払った。次の戦いについて「トーナメントが進むにつれて相手も強くなるので一戦必勝で一つずつ勝って行きたい」と述べた。
▶︎同点本塁打を放った好打者  菅野秀斗(3年)は打撃について「初回、真っ直ぐに対してバットの先でライトフライだったが、無心で振ったバットにタイミングが合っていたので、投手との相性はいいなと思っていた」と小刻みに頷く。3回の「2打席目、ランナーもいなかったので一発狙いで打席に立った」。フルカウントから「バットの芯に当てることに集中、高目のストレートに素で自然に反応できた。打った瞬間、十分に感触はあったので、ファウルにならないでくれ」と心で願った。値千金のライトへの「場外ホームランになるとは」と笑顔で振り返る。4回のツーベースヒットについて「チェンジアップを上手く拾えて打てた」と、ただ「最後の打席でフルカウントで見逃し三振をしてしまったことは自分の弱さが出たので、これからの練習で確り修正していきたい」と述べた。
▶︎逆転アベックと満塁コールドゲームとなるホームラン2本を放った主将 相澤利俊(3年)は逆転本塁打について「菅野が同点に追いついてくれたので、自分もチャンスメイクできれば」と思い打席に向かった。投手と対峙し「ストレートインコース低目、上手く体が反応してくれて、感触は完璧だったが、弾道が低かったので、入ってくれるか分からなかった。入ってくれて良かった」と満面笑みを浮かべ振り返る。満塁本塁打について「あと2点取ればコールドだったので、絶対に点を取ろう」と打席に入った。3番手の左腕の投げた「ストレート真ん中寄りの低目の球をフルスイング」し左越えで試合を決めた。投球について「調子自体は悪くなかった。2回表の先頭打者ホームランと4回表の先頭打者へのデッドボールはもったないと思うので、確り修正したい」と次の戦いに気持ちを切り替えていた。主将として航空戦を振り返ってチームは「この試合が一つの山だと思っていた」と頷く。「投手が良いと聞いていたので、ストレートに振り遅れないようにと、あと低目のスライダーの対策を行った」と明かす。結果「このように勝てたのは大きいと思うので、また新たなテーマを持って、確り明日から練習して次の試合に臨みたい」と述べた。
▶︎吉田洸二監督は「非常に緊張感のある試合だった」と開口一番。2回表先制された「相澤には、一発で取られた得点でピッチング自体は悪くない。焦らずにやってきたことをすればいい」と指示。「相手ピッチャーが立ち上がり良かったので、3回裏の菅野の同点ホームランは大きかった。そして相澤の逆転ホームランと華々しく得点でき雰囲気も勢いも上がった」と、それ以上に「そのあとの得点の取り方、野村の死球で走者を置いての高垣のタイムリーツーベースヒット、栗田の四球で小吹のタイムリーヒットと繋がりであげた2点が、相手に大きなダメージを与え、この試合を決定づける攻撃だった」と褒め称えた。佐藤のリリーフについて「佐藤は雨の中でも、期待通りの投球をしてくれた」と褒めた。7回、相澤の満塁本塁打について「激しい雨の中で、佐藤も雨に相当濡れていたし、足元がぬかる中で佐藤が5点を守るのは結構大変なこと。相澤の満塁ホームランで終われたのは選手たちの体調面においても最高に良かった」と主将の一振りに感謝した。今日の試合は「日本航空の応援と山梨学院の応援合戦も、それに結果的に点差は離れたが、ともに私学同士のがっぷり四つの良い戦いだった」としみじみと述べた。次の戦い方について「投手は最少失点に抑えて、打ち勝てるようにしたい」と抱負を述べた。
⬛︎山学は準々決勝戦を7月20日(日)8時30分から山日YBS球場で、甲府東高校と富士北稜高校の勝者と対戦する。

文(H.K) 、カメラ(平川大雪) 2019.7.16