山梨学院パブリシティセンター

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●山学大・駐日ネパール大使講演会
~大使自らがネパールの現状と展望を語る~
~日本とネパール両国の今後の関係に期待~

山梨学院国際交流センターは、国際関係理解や幅広い視野の育成を目的に駐日ネパール特命全権大使のプラティヴァ・ラナ大使による講演会を7月12日に開催した。講演に先立ち、ラナ大使は公使参事官らと古屋光司学長を表敬訪問。ラナ大使と古屋学長は、ネパールの留学事情、高等教育などについて意見交換を行った。講演では、学生や教職員など約70人が聴講。ラナ大使は、ネパールの現状と展望について政治や経済、自然、文化など各分野に触れ解説し、「ネパールはエベレストや世界遺産など多くの観光資源も有しています。この講演を機会に、みなさんがネパールについて興味を持ってもらえると嬉しく思います」と学生らに語りかけた。
 
■ラナ大使、古屋学長を表敬訪問
講演に先立ち、プラティヴァ・ラナ大使はクリシュナ・チャンドラ・アリアル公使参事官、ネパール日本友好協会・石岡博実名誉会長、大月市・石井康雄副市長らとともに古屋光司学長を表敬訪問。ネパール日本友好協会の日本事務局は大月市に所在し、ネパールと大月市との関係は、今から16年前に遡る。2003年から大月ロータリークラブを中心に文化事業・文化交流としてネパールの学校にネパールの民族楽器を寄贈したことが交流の始まりとなり、2005年からはネパールの中学生を山梨県に招待し、教育交流を行っている。今回の講演は、これらの友好活動が縁で実現された。
 
ラナ大使と古屋学長は、ネパールの留学事情や若者の留学意識、高等教育などについて意見交換を行った。ラナ大使はネパールの留学事情について「ネパールの若者の多くが、英語で学べるオーストラリアやアメリカなどへ留学をしています。言語の壁があるが、日本は治安も良く、科学技術や産業など先進的なものが学べるので、日本で学びたい学生は沢山います」と述べた。
 
■プラティヴァ・ラナ大使講演会
プラティヴァ・ラナ大使は、ネパールのラナ王朝の末裔で、2017年から駐日ネパール特命全権大使を務めている。この日は、約70人の学生・教職員を前に、「ネパールの現状と展望~ネパールと日本、共に未来へ~」と題し講演を行った。ラナ大使は、ネパールと日本の外交関係の歴史や国内政治、経済、教育、自然、産業、観光などについて解説を行った。また、外国人人材の活用や日本の開発援助について触れ「ネパールの若者は、日本の農業や産業から多くの技術を学びたいと考えています。特に山梨県はフルーツの特産地であり、我々は山梨県にも大きな期待を寄せています。さらに、日本はネパールの大きな援助国の一つです。JICAの協力でインフラ整備や公共事業が進み、今後も様々な面で日本がネパールの力になってくれることを期待しています」と語り、今後の就業・技術支援に期待を示した。講演会では、質疑応答の時間も設けられ、学生が直接大使に質問を行い、ラナ大使は時間が許す限り、学生から寄せられた質問に丁寧に回答を行った。ラナ大使は「ネパールは自然の美しさに恵まれた国です。エベレストや世界遺産も4資産あるなど観光や農業など豊かな自然・文化資源を有しており、四季を通じて多くの観光客が訪れています。きょうの講演を機会に、みなさんがネパールについて興味を持ち、訪問してくれるきっかけになれば嬉しくと思います」と語り、講演を結んだ。
文(Y.Y)、カメラ(平川大雪、Y.Y)2019.7.15