山梨学院パブリシティセンター

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●第101回全国高等学校野球選手権山梨県大会(準決勝戦)
~主砲 野村の値千金2点適時二塁打で決勝へ~
~9番渡邊 二塁打と俊足を生かし先制ホーム~

山梨学院高校は7月23日、山日YBS球場で甲府城西高校と対戦し7対0で勝ち決勝進出を決めた。後攻の山学は、左腕 エース主将 相澤利俊が先発し4回1/3を2安打の好投。5回表の2/3と6回表を右腕 中込陽翔が、7回表には右腕エース 佐藤裕士が、好リリーフし甲府城西を完封した。攻めては3回裏、9番 渡邊嵩馬の二塁打と1番 飯塚大河の安打で一・三塁。2番 菅野秀斗の内野ゴロで、渡邊が三塁から俊足を生かし先制ホームイン。一死二・三塁、4番主砲 野村健太が値千金の左越え2点適時二塁打で3対0とし相手の出端をくじくと、7番 栗田勇雅が左2点適時二塁打し5対0と突き放した。山学はさらに5回裏に安打と死球で一・二塁、6番 高垣広大の左前適時打などで7対0として勝利した。山学は7月24日11時00分から山日YBS球場で4年連続9回目の甲子園出場をかけて東海大甲府高校と決勝戦を行う。

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 合計
甲府城西 0 0 0 0 0 0 0     0
山梨学院 0 0 5 0 2 0 ×     7

⬛︎山梨学院高 Vs 甲府城西高 ⬛︎
4年連続9回目の出場を目指す山梨学院高校は、準々決勝戦で富士北稜高校を6対0で降しての進出。対する甲府城西高校は、甲府商業高校を2対5と逆転しての進出。山学の吉田洸二監督は「ここまで来たら、勢いのある野球ができたらと思う」と決意を抱いての甲府城西戦。山日YBS球場は夏の大会らしい晴れ模様。両校の応援スタンドを埋め尽くした応援団の声援ボルテージが上がる。両校は決勝進出をかけて戦う。先攻 富士北稜、後攻 山梨学院で準決勝戦が8時32分に開始された。
▶︎1回表、後攻の山梨学院はマウンドに左腕エース主将 相澤利俊(3年)が立った。相澤が1番打者を2-2から一ゴロに打ち取る。続く、2番打者を1-2から死球で出塁させるが、3番打者の1-1から一塁への牽制球でランナーをタッチアウト。続く、3番打者を二ゴロに仕留め三者凡退とした。
▶︎2回表、左腕エース主将 相澤が先頭の4番打者を2-2から遊飛に、5番打者を0-1から左飛に、6番打者を2-2から三邪飛に打ち取り三者凡退。
▶︎3回表、左腕エース主将 相澤が先頭の7番打者への初球を中前安打され、8番打者の犠打で一死二塁。9番打者に1-0から中犠飛され二死三塁。1番打者に四球を与え二死一三塁。相澤が2番打者1-0で一塁 飯塚大河へ牽制球しランナーを一・二塁間に挟む。飯塚が遊撃手 小吹悠人に送球、小吹が三塁走者がベースから大きくリードしたのを見て、三塁手 高垣広大へ好送球し三塁タッチアウトでチェンジとした。
▶︎3回裏、山学は相手エースから先頭の9番渡邊嵩馬(2年)が1-2から「やや高目のインコースストレート」を叩き右中間を破る二塁打で出塁。続く、1番 飯塚大河(3年)が1-1から左前安打で無死一三塁。2番好打 菅野秀斗(3年)が1-0から内野ゴロを放つと、渡邊が三塁から俊足を生かし先制ホームイン。これが投手のフィルダースチョイスを誘い無死一・二塁。3番主将 相澤が犠打を決め一死二・三塁とし4番主砲 野村健太(3年)へ。野村が期待に応えてフルカウントから「外角やや低目スライダー」を捉え左越え2点適時二塁打を放ち3対0。続く、5番 岸本捷汰(3年)が四球を選び一死一・二塁。二死後、7番 栗田勇雅(2年)が初球を左2点適時二塁打し5対0と突き放す。
▶︎4回表、左腕エース主将 相澤が先頭の2番打者を2-2から空振り三振に、3番打者への初球を左中間へ二塁打されるが、4番打者を1-0から左飛に、5番打者を1-1から右飛に打ち取りチェンジ。
▶︎5回表、左腕エース主将 相澤が先頭の6番打者を1-0から一ゴロに打ち取ると、吉田洸二監督が相澤から昨日の富士北稜戦で好投した右腕 中込陽翔(3年)をリリーフとしてマウンドに送った。右腕 中込が期待に応え7番打者を0-1から遊直に、8番打者を1-1から二ゴロに仕留め三者凡退とした。
▶︎5回裏、山学は先頭の主将 相澤が2-2から右前安打し出塁。続く、4番主砲 野村が死球で出塁し無死一・二塁。一死後、6番 高垣広大(3年)が1-0から左前適時打で6対0。これを左翼手が失策し一死二・三塁とする。7番 栗田が2-1から一塁ゴロでタッチアウト、この間に野村が生還し7対0と引き離す。
▶︎6回表、右腕 中込が先頭の9番打者を2-2から空振り三振に、1番打者をフルカウントから四球を与え、続く2番打者に1-2からの死球で出塁を許し一死一・二塁。中込が初球で3番打者を二ゴロの4-6-3の併殺としピンチを脱した。
▶︎7回表、右腕エース 佐藤裕士(3年)が先頭の4番打者を0-2から空振り三振に、5番代打を初球で右飛に、6番打者を2-1から二ゴロに打ち取り、山学は7回コールド7対0の完封勝ちを収めた。
⬛︎山梨学院は、投げては相澤が4回1/3を2安打、2四死球、1三振、自責点0、暴投0。中込が1回2/3を0安打、2四死球、1三振、自責点0、暴投0。佐藤が1回を0安打、0四死球、1三振、自責点0、暴投0のリレーで7回を完封。打っては相手2投手から6回、7安打(二塁打3本)5四死球・1三振・1犠飛・2盗塁として7点を奪い勝利した。

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⬛︎試合終了後 のインタビュー⬛︎
▶︎4番主砲 野村健太(3年)は「相澤が犠打を決め一死二・三塁としてくれたので、チームのために狙っていこう」とバッターボックスに立った。外角空振り、三塁へのファールボールと積極的に球に食らいつきフルカウント「ストレートにタイミングを合わせて待っていたら、スライダーが外角やや低目に入ってきたので、タイミングを取りスイングした。うまく振り抜けた」と値千金の左越え2点適時二塁打を放ち3対0とし、相手の出端をくじく主砲の一打を放った。投手からのきついマークについて「きつくはなっているが、マークされても打てるバッターが、凄いバッターだと思うので、また四死球は安打と同じなのでありがたい」と大きく頷く。明日の決勝戦について「自分がやることは変わらない。今までやってきたことを信じて集中して臨みたい」と主砲の威厳を漂わせた。
9番渡邊嵩馬(2年)︎は3回裏「0対0だったので、自分が何とか塁に出てチャンスをつくり先取点を取りたい」と打席に向かった。相手右腕エースの「1-2からのやや高目のインコースストレートを打ち、球の伸びかあったので抜けると思った」とチーム初ヒットなる「右中間を破る二塁打」で思惑どおり得点圏に出塁した。無死一三塁、「菅野の内野ゴロを見て、これは行けると普段の練習から判断」し、俊足を生かし「キャッチがホームベースにかぶっていないので、真っ直ぐ行って先に足を入れよう」と先制ホームインした。3回表のあわや抜ける当たりの捕球について「相手打者のデータで守備位置を変えているので、自信を持ってキャッチできた」と振り返った。「決勝はどちらが落ち着いて試合に臨めるかだと思うので、練習量も練習内容も違うと思うので、明日は落ち着いて集中して戦いたい」と冷静に一句一句噛み締めながら述べた。
主将 相澤利俊(3年)︎「7回で終われたというのが一番大きい」と大きく頷く。先発について「球が走っていて悪くなかったが、デッドボールとフォアボールがもったいなかった」。リリーフ陣について「ゼロ点に抑えてくれて良かった」と感謝した。攻撃について「3回裏と5回裏は打つボールを確り打てていたので良かったと思う」と振り返った。「明日は集大成となる試合なので、自分たちのやってきたことを信じて、楽しくプレーをするだけなので平常心で臨みたい」と笑顔で抱負を述べた。
▶︎吉田洸二監督は代表インタビューに「付きに恵まれた試合だった」と一言。投手陣3人の出来は「70点から80点の出来」と及第点をつけた。攻撃について「今日は運に恵まれていた所があった。反省する所が多い攻撃だった」と振り返る。具体的には「送りバントを失敗したり、早打ちする必要が全くない所で気持ちが行き過ぎて早打ちしたりとか、そう言うところが今日は良くなかった」と頷く。「あと1日しかないが、そこを確り修正できたらと思う」と決勝戦を睨む。4年連続の決勝戦進出、4年連続甲子園出場の意気込みについて「決勝戦までが、毎回プレッシャーがかかる。もう、明日は勝っても負けても、3年生にとっては、この球場でやるのが最後の試合になるので、明日は思い切りやりたいと思う」と力強く述べた。
⬛︎山学は7月24日(水)11時00分から山日YBS球場で決勝戦を東海甲府高校と行う。

文(H.K) 、カメラ(平川大雪) 2019.7.23