山梨学院パブリシティセンター

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●第101回全国高等学校野球選手権大会【甲子園練習】
~「いくぞ!」「オー ! ! 」と威勢よく甲子園練習 ~
~18人中16人が甲子園経験者で普段どおりの練習~

第101回全国高等学校野球選手権大会(日本高校野球連盟・朝日新聞社 主催)の甲子園練習が8月1日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で行われた。4年連続9回目出場の山梨学院は7校目に登場し10時40分、練習開始のサイレンとともに三塁ベンチ前から、相澤利俊主将の「いくぞ!」の掛け声に選手たちが一斉に「オー ! ! 」と威勢よく、それぞれの守備位置につき、ノッカーの吉田健人コーチのノックを受けた。選手たちは、球場の雰囲気やグラウンドの状況、連携プレー、甲子園独特の浜風によるフライ処理や外野フェンスのクッションボールの処理。それに佐藤裕士投手らがマウンドに上がり10球ずつ投げ込み、守備に徹した甲子園練習を規定の20分間で手際よく終えた。吉田洸二監督は「選手18人中16人が甲子園経験者。普段どおりの練習ができた。春の経験が生きているね」と好感触に明るい表情を見せた。このあと、山梨学院はバッティング中心の割り当て練習を行うために伊丹スポーツセンターに向かった。

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【甲子園練習】
◾️兵庫県西宮市甲子園球場は午前10時00分現在、晴れ、気温32.6度、湿度79%、南南西の風、風速2m/s。山梨学院は、10時25分から三塁側のレフト寄りのファウルグラウンドで18名のレギュラー選手と記録員、部長、監督とまた13名の選手を加えて記念写真撮影などを行った。10時40分、練習開始のサイレンとともに相澤利俊主将の「いくぞ!」の掛け声に選手が一斉に「オー!!」と威勢よく走り出し、それぞれの守備位置についた。
▶︎ノッカーを務めた吉田健人コーチは「今日の練習は、ベースへ送球する際のスタンドとの距離感をつかむようにピッチャーのフィールディングと内野ノック、甲子園球場は左中間・右中間が凄く広いのが特徴なので中継プレイ、外野手の守備位置の確認、最後に投手陣、相澤、佐藤、木村、中込の4投手がマウンドに上がりピッチングを行い、その間に外野手は甲子園球場のポール際のクッションボールが独特の跳ねかたをするので、その練習などを11時00分までの20分間」と限られた時間のなかで手際よく終えた。

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【練習後の感想インタビュー】
▶︎左腕エース 佐藤裕士(3年)は「春にマウンドで投げて以来、だったので多少ワクワク感があった」と微笑む。「バント処理練習で注意したのは、悪送球するとピンチ拡大になるので悪送球しないように心掛けた」と本番をイメージして集中した。投球練習で「春以来のマウンドは違和感なく緊張することもなく、いつも通りの投球ができた」と振り返る。球種は「真っ直ぐとスライダーを約10球投げた。春の甲子園も確り投げられていたので、甲子園のマウンドに悪いイメージはない」とひょうひょうと述べた。
▶︎好リードの捕手の栗田勇雅(2年)は「過去2回甲子園出場しており、昨年の夏は記念大会で見学だけで、春の甲子園は室内練習だけだったので、外での甲子園練習は初めて」と振り返る。「バント処理は、自分(捕手)だけポジションが逆でランナーと野手の動きを確り見れてプレーできるので、バントの打球の強弱などで『フォースアウトできるか、一塁送球か』と大きな声とジェスチャーで内野手に指示を出す一連の練習ができて良かった」。連携プレーでは「中継の選手の位置がずれていたら、ずれていることを素早く教えたりする様々な動作を把握した」と微笑む。投球練習について「相澤投手は甲子園を4回経験していて、佐藤投手は春の甲子園と夏の県大会決勝戦で競り勝つた実績があり、中込投手も木村投手も春投げているので、自分のリズムで落ち着いて投げ込んできて、それぞれ球が確り来ていて良かった」と喜んだ。
▶︎遊撃手 強肩好守の小吹悠人(2年)は「春は室内練習だったので、外での練習は今回が初めて、春2試合経験させてもらったので緊張感はなかった」と小声で謙虚。「甲子園はいわきボーイズ時代から甲子園は憧れの球場だったので、何回来ても良いなと感謝している」と大きく頷く。「入学当初は投手で、新チームになって遊撃手に転向した」と強肩で守備範囲が広い天才肌。「球場はイレギュラーもないし、凄く整備されているので守りやすい」と春と同じ好印象を抱いた。「内野とピッチャーの連携」と、あと「中継プレーで、確りラインに真っ直ぐ入って、最短距離で中継できているかを意識して練習できた」と成果を述べた。
▶︎中堅手 俊足堅守の渡邉嵩馬(2年)は「2回目の出場となる」と小さく頷く。「甲子園は外野が特徴的なので、春は室内だけだったので本番ぶっつけで苦労した。今回は、外野フェンスのクッションボールの処理、左中間、右中間が他の球場と違つて相当広いので、今日練習できて本当に良かった」と笑顔を見せた。「他の球場では外野のクッションボールはフェンスに当たったら横に球が跳ね返るが、甲子園は丸くなっていてフェンスに沿って球が転がる特性がある。ボールに対しての入り方が他の球場と全然違う難しさがある。そういう意味で球を補給するまでに時間がかかり、長打になりやすいので感覚をつかめて良かった」と小刻みに頷き、「あとは、上空の風でフライが戻されるケースがあったので経験できて助かった」と、いずれにせよ「自分の持ち味である俊足を生かした守りをしたい」と決意を述べた。
▶︎主将左腕エース相澤利俊(3年)は投球について「自分は甲子園を3回経験させてもらっているので、緊張したり気持ちが高ぶらないで落ち着いて甲子園練習ができた」と満足げ。掛け声は、今から甲子園練習をやるぞという意味合いを込めて、「『いくぞ』『オー』と掛け合い、気合を入れた」と照れ笑い。チームは「約4か月ぶりの甲子園で、球場の広さや観客席の大きさが他球場と違うので、距離感などの感覚を入念につかんだ」と頷く。投球は「10球、ストレートを中心にスライダーを投げた。イメージ的に甲子園のマウンドは投げやすいという印象なので良い感覚で投げれた」と微笑んだ。全体的に「チームメイトも春を経験しているので、悪い意味でのうきうき感はなかった。浮かれている様子もなく確り地に足がついており、集中して練習ができていた」と振り返った。「夏の初戦も、地に足がついて落ち着いて試合に臨める」と大きく頷いた。
▶︎吉田洸二監督は開口一番「普段どおりの練習ができた」と語尾を上げ喜んだ。「選手18人中16人が甲子園経験者。そのうち相澤、菅野、野村などは3回甲子園経験がある。今回で4回目」と大きく頷く。投手陣は「佐藤も相澤も中込・木村も普段の練習と変わらない」球がキャッチャーミットに上手く収まっていた。全てが「平常心で、大きなミスもなく、流れるように、予定どおりの守備練習が普段どおりできた。春の経験が生きているね」と好感触に明るい表情を見せ、バッティング中心の練習のために割り当て練習場の伊丹スポーツセンターに向かった。
◾️明日は、割り当て練習のあと、大阪県人会の激励会が行われる予定。

文(H.K)、カメラ(平川大雪)2019.8.1