●子育て支援事業「親子でクッキング」
~山梨学院短大食物栄養科の学生が献立を作成~
~親子が調理を通じ「食」への興味・関心を高める~
山梨学院幼稚園子育て支援センターは8月20日、山梨学院短大調理実習室で「親子でクッキング」を開催した。この催しは、山梨学院子育て支援センターの子育て支援事業の一環として、親子で一緒に楽しく調理し、子どもたちの食材や調理への関心を高めることを目的に実施している。山梨学院短大食物栄養科の深澤早苗教授が講師を務め、親子は協力して「おにぎりサンド」「豆乳入り味噌汁」「さっぱりピクルス」「みかんのクラッシュゼリー」の4品を作り上げた。夏休みも終盤に入ったが、親子で楽しみながら調理に取り組み、子どもたちは食への興味や関心を高めていた。
「親子でクッキング」は山梨学院幼稚園子育て支援センターの子育て支援事業(親子体験講座)として今年で9回目を数える人気講座。毎年多くの応募があり、それに対応するため、午前・午後の2部制で実施している。年中児から参加ができ、リピーターの参加率が高く、毎年開催を心待ちにしている親子も数多く参加した。講座は、山梨学院短大食物栄養科の深澤早苗教授が講師を務め、幼稚園スタッフや食物栄養科の学生も調理補助として協力し、親子をサポート。今年は、親子が楽しみながら手軽に調理ができるよう、献立を食物栄養科の学生が作成した。近年は穀物摂取量が減少していることから、米をしっかりと食べてもらえるよう主食をおにぎりサンドとし、味付けも飽きないよう3種類用意。また、野菜も多く取れるよう、夏野菜をたっぷり加えた豆乳入りの味噌汁や手軽に作れるピクルスも献立に加えた。また、子どもたちが盛り付けを楽しめるようクラッシュさせて盛り付ける形のゼリーにするなど工夫を加えた。深澤教授は、調理手順の説明とともに家庭で調理を行う場合の注意点やアレンジ方法、食材や調理の歴史などについても説明を行った。この後、参加者はグループごとに分かれ調理を開始。子どもたちは保護者に手伝ってもらいながら、包丁で食材を切ったり、具材を混ぜたりと調理を進めた。おにぎりサンドの型は、市販のものは使用せず、家庭でも手軽に行えるよう、牛乳パックを切った型で代用。子どもたちは、スプーンで慎重に米や具材を型に入れ、サンドしていた。およそ1時間半で料理は完成し、全員で手作り料理を実食。子どもたちは、自分たちで作った料理を口に運び満足そうな表情を浮かべ、保護者はその様子を写真に収めるなどしていた。講師の深澤教授はこの日のメニューについて「今回は、ピクルスや味噌汁など野菜の量を一人分150g使用しています。1日350gが目安と言われており、今回の量で1/3より多い野菜が摂取できています。夏は様々な野菜が出回り、美味しい時期でもありますので、色々工夫して味わってみてください」と親子に語りかけた。一通り食事が終わると、食器洗いや調理器具の片付け、ごみの分別などの後片付けを協力して行い、「親子でクッキング」は終了した。子どもたちは、保護者やお友達とともに楽しい夏休みの思い出を作り、調理体験を通じ、食への興味・関心を高めていた。
文、カメラ(Y.Y)2019.8.20