山梨学院パブリシティセンター

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●文部科学大臣杯 第54回全日本大学女子ソフトボール選手権大会(3日目)
~ベスト8 「楽しく優勝すことを継承してほしい」~
~「来年は主力が残る高みを目指す」来年見据える~

●文部科学大臣杯 第54回 全日本大学女子ソフトボール選手権大会(3日目)は準々決勝4試合と準決勝2試合が9月1日、愛知県の安城市総合運動公園ソフトボール場で行われた。山梨学院は同A球場で、準々決勝戦をIPU環太平洋大学と対戦し1対4で2度目のベスト8となった。山学は東日本大学選手権大会優勝投手の勝田日菜子が先発。2回表に四球と三塁打などで0対2とされ、昨日2試合18回214球熱投完封のエース 信田沙南がリリーフ。4回表4安打に失策が絡み2点献上し0対4。攻めては7安打散発1点、先頭打者を6回出したが最後まで勝利を引き寄せることはできなかった。主将の久保田莉依(4年)は「4年生は引退。行け行けで楽しく優勝すことを継承してほしい」と後輩に託した。エース 信田沙南(3年)は「来年は3試合連投でも戦えるよう自分を鍛えチーム一丸で奪取したい」と応えた。清水正監督は「チーム作りは確りできていた。ベスト4以上を目指していた。来年は主力が残る高みを目指す」と来年を見据え球場を後にした。

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◾️〈大会前の監督インタビュー〉◾️
昨日、清水正監督は「『全国大会はとにかく打てなければ負ける』を、テーマに一年間やってきたので、ピッチャーを含む野手のディフェンスは我慢をして最少失点に抑え、オフェンスは1点でも多く取って勝つという戦い方は変えません」と、インタビューに応えた。山梨学院はIPU戦も清水イズムを掲げて試合に臨む。
◾️〈 試 合 〉◾️
▶︎文部科学大臣杯 第54回 全日本大学女子ソフトボール選手権大会(3日目)は準々決勝4試合と準決勝2試合が、愛知県の安城市総合運動公園ソフトボール場で行われる。11年連続11回目出場の関東ブロック代表 山梨学院(山梨県)はデンソーのホームA球場、両翼70m・中堅75m・外野人工芝・天候掲示版・照明付きで、準々決勝戦を中国ブロック代表の13年連続13回目出場 IPU環太平洋大学(岡山)と準決勝進出をかけて戦う。
▶︎山梨学院は31日に一回戦を近畿ブロック代表の武庫川女子大学(兵庫)と対戦し4対0、二回戦を北海道東北ブロック代表の富士大学(岩手)と対戦しタイブレーカー11回1対0サヨナラで勝ち上がってきた。 一方、IPU環太平洋は30日に早稲田大学(東京)と対戦し4対2、31日に城西大学(埼玉)と対戦しタイブレーカー9回2対1サヨナラで勝ち上がってきた。愛知県の天気予報は天気晴れ気温30度越えの予報、試合は日本ソフトボール協会オフィシャルソフトボールルールによる。山梨学院はいよいよ目標のベスト4をかけて戦う。
●【準々決勝戦】 VS. IPU環太平洋大学(岡山)●
9月1日の9時00分試合開始となった。山梨学院大学(山梨県)と13年連続13回目出場のIPU環太平洋大学(岡山)が整列し挨拶を交わした。先攻 環太平洋、後攻 山梨学院。山梨学院はベスト4以上とする目標実現のために一致団結して戦うためにピッチャーズサークルに集まり掛け声のセレモニーを行い気勢をあげをあげた。9時00分、主審のプレーボールのコールで試合が開始された。

  1 2 3 4 5 6 7     合計
環 太 平 洋 0 2 0 2 0 0 0     4
山 梨 学 院 0 0 0 0 0 1 0     1

▶︎1回表、後攻の山梨学院は東日本大学選手権大会優勝投手の右腕 勝田日菜子(1年星野)が先発。勝田が1番打者を2-2から遊撃手の右を抜ける中前安打を許す。続く2番打者を1-1 から三直飛とし、三塁手から一塁手に送球してランナーアウトのダブルプレー。勝田が3番打者を0-1から2ゴロに打ち取りチェンジ。
▶︎1回裏、山梨学院は1番主将 久保田莉依(4年藤枝順心)が1-1から遊撃手の右を抜ける中前安打で出塁。2番 田波里緒子(4年星野)が2-2からエンドランの投ゴロで一死二塁。3番 小林美沙紀(3年市立太田商業)が2-2から空振り三振で二死二塁。4番 山田燦(4年飛龍)が遊ゴロ失策で二死一三塁。5番 半田由佳(3年荏田)が3-2から9前に運ぶも右翼手の一塁への送球でアウト。先制のチャンスを逸した。
▶︎2回表、右腕 勝田が先頭の4番打者にスリーボールとボールが先行。3-1のあと四球を与え、5番打者を迎え1-2から右線への三塁打で0対1。続く6番打者を二ゴロに打ち取り一死三塁。7番打者に二ゴロのエンドランを決められ0対2とされた。ここで清水監督が昨日2試合18回214球の熱投完封したエース右腕 信田沙南(3年星野)をリリーフとして主審に告げた。エース右腕 信田が監督の期待に応え8番打者を0-1から遊ゴロに仕留め相手の勢いを削いだ。
▶︎2回裏、山梨学院は先頭の6番 菊池朋美(3年花巻東)が0-1か三塁へ内野安打し無死一塁。続く7番 山本瑞佳(4年飛龍)が1-1からエンドランの一ゴロで二死二塁。8番 諏訪いろは(3年花咲徳栄)が1-0から三ゴロで二死二塁。ここで清水監督は二塁走者の菊池(捕手)に変わり、8番 諏訪をテンポラリーランナーに送ったが、9番 小澤彩稀(3年木更津総合)が1-1から右飛に討ち取られチェンジ。
▶︎4回表、エース右腕 信田が先頭の3番打者に二遊間を破る中前安打、4番打者を左前安打で無死一二塁。5番打者を遊ゴロにして三塁封殺で一死一・二塁。6番打者に一・二塁間を破る右前安打で一死満塁。それを右翼手がハンブルする失策で0対3。一死一二塁、7番打者の捕手前内野安打で一死満塁。8番打者の右犠飛で0対4とされた。
▶︎4回裏、山梨学院は先頭の4番 山田が0-1から中前安打で出塁し、5番 半田の一ゴロのエンドランで一死二塁。6番 菊池がフルカウントから三飛で二死二塁。7番 山本が1-1から二ゴロに倒れチェンジ。
▶︎6回裏、山梨学院は先頭の3番 小林が2-2から一塁への内野安打で出塁、4番 山田の2-1から二ゴロのエンドランで一死二塁。続く5番 半田が0-1から中前安打で一死一三塁。6番 菊池が1-0から二飛で二死一三塁。7番 山本の2-1から2邪飛2本の6球目、一塁走者半田が盗塁、相手捕手が二塁へ送球これを二塁手が失策し三塁から小林が生還し1対4。山本がフルカウントから二直飛で倒れチェンジ。
▶︎7回表、清水監督は「信田は昨日の連投で、疲れていて握力もだいぶ無くなっていた。最後までは無理」とナチュラルに変化する右腕 豊田彩乃(4年埼玉栄)を抑えにピッチャーズサークルへ送った。右腕 豊田が先頭の9番打者を1-0から三邪飛に、1番打者に2-1から右前安打を許し、続く2番打者に初球三ゴロのエンドランで二死二塁。3番打者を初球で左飛に打ち取り監督の起用に応えた。
▶︎7回裏、3点ビハインドの山梨学院は先頭の8番 諏訪が3-1から左前安打で出塁。続く9番 小澤の三ゴロのエンドランで一死二塁。1番 久保田が0-2から空振り三振で二死二塁。2番 田波が1-2から三ゴロに討ち取られゲームセット。
◾️この試合、珍しくあと一本が出なかった。7イニング中、6イニングで先頭打者を出し、5イニングでエンドランが成功し一死二塁と得点圏にランナーを置き、相手の好守に阻まれたりもしたが7安打散発1点と猛攻打線が沈黙した。投げては右腕 勝田が1回2/3、被安打2、失点2、自責2、四球1、投球数27。エース 信田が4回1/3、被安打6、失点2、自責2、四球1、投球数59。右腕 豊田が1回1、被安打1、失点0、自責0、四球0、投球数6と4失点した。エース信田が昨日2試合18回214球で、被安打7、失点0、自責点0、四球3、死球1、奪三振15に比べると、疲れからか精彩を欠いた。 

◾️試合終了後のインタビュー◾️
▶︎主将の久保田莉依(4年藤枝順心)は「応援の力があったから、ここまでこれた。だからこそ、勝ちたかったと」顔をしかめた。「全員総力が山梨学院のいいところ、昨日の試合は全員総力で勝てたが、今回課題が残る部分があった」と大きく頷いた。「バッティングを1年間通して、ランナーが出たら取り切るというのが課題で取り組んできた。今回、何回かこの場面があったが取り切れなかった。IPUさんは、そこで確り取り切っていた。ここが違いかなと思った」と実感した。「後輩は良い選手が一杯いるので、自分たち4年生ができなかった日本一を行け行けで楽しく継承してほしい」と大きく頷いた。「山梨学院ソフト部のサポートをしてくださっている全ての方にありがとうございましたと、感謝の気持ちを伝えたいです」と最後は笑顔で述べた。
▶︎エース 信田沙南(3年星野)は「4年生最後の大会だったので、4年生のために、自分も成長しながら最後まで皆んなと楽しく戦えた」とわずかに微笑んだ。「今日まで3試合、ほぼ投げてきたが、それでも全て投げきれる力をつけていかないと上にあがっていけないので、どんな状況になっても自分が投げ切るようにして、ここにまた帰ってきたい」と大きく頷いた。「冬は体づくりがメイン、日々向上心を持って臨み、大きく成長しチーム一丸となって優勝を奪取したいたい」と自分を鼓舞した。
▶︎清水正監督は「目指していたチーム作りは確りできていた」と大きく頷く。「本番のこの全国大会で最後は力及ばず」と声を呑んだ。「IPU戦はちょっとした地力の差があったかなと思う」と頷く。「今日の継投が」と天を仰いだ。「勝田は東を優勝しているピッチャー」と地力と実力を認めている。「勝田は1年生で全国大会ということで、ちょっと緊張したのか、2回表の四球からの2点が痛かった。それで、信田に行くしかなくなった」と言葉のトーンを下げた。「信田は昨日の連投で、疲れていて握力もだいぶ無くなっていた」と4回の2失点。「それでもよく投げてくれた」と感謝し頭を下げた。「最後までは無理と、ナチュラルに変化する三本柱の豊田に抑えを任せた」と頷く。「何れにしても、打線が繋がらなかったのが敗因」と猛攻打線の沈黙を憂いだ。過去一度のベスト8に並んだが「ベスト4以上を目指していたが、組み合わせが厳しいところに入ってしまった」と苦笑い。「オフは体を鍛えて、4年生の抜けた穴をどう埋めるかなど課題が多い」と新チームを分析。それでも来年は「主力が残るので高みを目指す」と来年を見据え球場を後にした。
◾️清水監督は、6月3日奇しくも山梨学院創立記念日に第27回関東学生男女ソフトボール選手権大会(女子)で5連覇8回目の優勝を果たした。清水監督は創部以来「1番強いチームが出来上がる」と自信を覗かせ、「目指していたチーム作りは確りできていた」と全国大会で「ベスト4以上を目指していたが」、自慢の「何れにしても、打線が繋がらなかったのが敗因」と、過去一度のベスト8に並んだが喜びはなかった。今大会で日本体育大学が優勝に輝いたが、その日本体育大学に山梨学院大学は7月の東日本大学選手権大会で勝田・信田と継投し、自慢の打線が機能して5対2で勝利し、その後も勝ち進み優勝している。全国大会ではベスト8に甘んじたが、信田・勝田と捕手の菊池、主砲の小林など主力選手が多く残る。主将の久保田を始め4年生の思いを継承しチーム一丸となり、来年こそは悲願の優勝を狙い手中に収めてもらいたいと願う。

文(H.K) 、カメラ(平川大雪) 2019.9.2